晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

放浪の俳人 種田山頭火

昨年、種田山頭火没後80年ということで、「新 山頭火全集」(全8巻)が刊行された。 私は、20代の頃に「種田山頭火句集」を、持っていた。ちょうど、菅江真澄という人を知った頃である。 私にとっては、菅江真澄と同様に、生涯を旅に送った、というところに惹…

ブラタモリを楽しむ

NHKの「ブラタモリ」という番組で、北海道のサロマ湖を歩いていた。昨年の秋ぐらいに放送されたらしいが、録画したのを見てた。 サロマ湖って、どの辺にあったっけ。 北海道は、湖がいっぱいあるから、わからなくなる。 網走の隣にあるのか。網走湖っていう…

地図帳を開けば見えてくる

書籍に金を惜しまず、全集など買っていた頃、地図帳もいいものを買っていた。 ワールドアトララスは表紙が布張り、日本分県地図はビニール張りで、いずれもA3くらいの大判だった。値段も、どちらも3、4万円だった。 しっかりした作りだったが、あまりにも立…

本の世界は海である

何ヶ月か前に、隣の市の図書館に行った。 その時に、ポスターが貼ってあった。 「本の世界は海である。」みたいな標語が書いてあった。 いいなと思ったのだが、正確なことばが思い出せない。 千葉県内の公共図書館の蔵書は取り寄せができますとあった。 図書…

雪の積もらない村

関東周辺の山を登るようになって、山奥の村に行ってとても驚いたことがある。 こんなすごいところに、家があって、村があるんだということだ。 バスを降りて、登山道を登り始めると、ほとんど山の斜面といってもいい所に家があったりする。 平地のない斜面を…

柴又帝釈天へサイクリング

今日はひとりで留守番、特に出かける用事もなく、しかも天気がいい。 ということで、サイクリングに出かけることにした。 思いついたのが、いつも素通りする柴又帝釈天にお参りしよう、ということ。 いつものように、江戸川流山橋に向かう。 しばらく、運動…

わかこゝろ② 菅江真澄テキスト

十四日 よべより雨ふれば、つとめて、あまづつみしていでたつ。 みちのかたはらに、としふりたる松の四本ふし立るに紙ひきむすびたるは、いかなるゆへかあらんととへば、これなん高埜大師の手かけ松に侍れば、身にねがひある人は、かく、紙さきむすびて行侍…

村がなくなっていく

世の中には、変わった人がいる。いや、奇特な人と言うべきかな。 以前、ブログで森林鉄道のことを書いた時に、ネットで検索していたら、廃止になってしまった鉄道とともに、人が住まなくなってしまった村、廃校になってしまった学校など、いろんなものが見つ…

忘れられない山

「山と渓谷」という山岳雑誌があって、ずいぶん長く購読していた。 私が、購読していた頃は月刊で、かなり厚手の雑誌だったので、何年かのうちに本棚のうちのかなりのスペースを占めるようになった。 山岳雑誌は、他に「岳人」と「山と仲間」と「新ハイキン…

富士山と筑波山

先日、江戸川に行った時、あわよくば富士山が見えないかなと、思って行ったけど、案の定見えなかった。 ずっと以前にきれいな富士山を見たのは、思いがけなく見えたんだった。 サイクリングに出かけて、野田市と吉川市にかかる玉葉橋を渡った時に、富士山が…

一期一会ということば

西村京太郎さんの「十津川警部シリーズ」を妻と見ていた。 渡瀬恒彦さんと伊東四郎さんのコンビで、ゲストは泉ピン子さんだった。 ということは、再放送である。 十津川警部は、いろんな人がやってるけど、やっぱり渡瀬さんと伊東さんのコンビが、ぴったりだ…

スモーキン・ブギ  葉たばこ栽培農家の話

「スモーキン・ブギ」を、ダウンタウン・ブギウギ・バンドがやっていたのは、私が学生の頃だ。 キャロルは、黒の革ジャンだったが、ダウンタウンは、修理工場のお兄ちゃんみたいな、白のツナギだった。 その頃、俺も、白のツナギを着てた。 トヨタ自動車の完…

特定地方交通線と第三セクター

恥ずかしながら、今になって「第三セクター」の意味を理解した。 もちろん、「第三セクター」が、公民が出資経営する企業であることは知っていた。 なぜそれが、「第二セクター」ではなく、「第三セクター」なのかということである。 何のことはない、私企業…

鬼怒川と下総国

地図の楽しみの一つに、川の流れを見ることがある。 関東平野のように、広い平野をどのように川が流れて行くのか。その源流は、どこなのか。 どんな支流の水を集めてきたのかを、たどってみるのもおもしろい。 関東平野は、それほど高い山もない平地を、いろ…

バンドメイド そして ビートルズのルーフトップ・コンサート

YouTubeを見ていたら、バンドメイドが新しいMVを発表したらしく、いろいろなリアクションビデオがアップされていた。 いつ、公開されたのかなと日付けを見たら、今日(1月13日)の日付けである。 そんなに、注目されているのか、と思った。 もしかすると、少し…

ひとり旅

旅をするようになった頃、友人を持たなかった私はひとり旅をしていた。 夏の長期のアルバイトの後に、4、5日か1週間くらいの旅行をしていた。 初めての旅行は、能登半島だった。なぜ能登半島だったのか、思い出せない。 たぶん、たいした理由はないだろう。 …

ディズニーランドは夢の国

小学生時代の私が、ディズニーのテレビ番組が好きだったということは、以前このブログで書いた。 その頃は、アメリカ製のテレビ番組を、日本語に吹き替えて放送していた時代だった。 その中の一つが、口髭のウォルト・ディズニーおじさんが登場する「ディズ…

東京ドライブ

首都高速を初めて走った時、車間距離がほとんどなくて、しかも素速い車線変更が必要であることに、驚いてしまった。 これは、私には無理だ、と思った。 だから、東名高速や中央高速に行く時は、湾岸とか一般道を使っていた。 妻の伯母さん夫婦が、私たちの結…

成人式に思ったこと

テレビで、成人式のニュースをやっていた。 今年は、自治体によって成人式を開催したところと、中止したところがあったようだ。 本人にとっては、人生一回の成人式だけど、世の中は何があるかわからない。忘れられない成人式になるだろう。 今回のコロナは、…

自転車とサイクリング

日本には、自動車よりも少し少ないくらいの台数の自転車が走っているらしい。 最近の調査だと、自動車が約8100万台、自転車が約6700万台くらいになってる。 自動車は世帯で、自転車は個人で使うものだろうから、この数字をどう考えるかは難しい。 自転車保有…

冷や飯と冷酒

「ひや飯食い」ということばがある。 辞書によると、他人の家に寄食する人又は冷遇されている人、となっている。 冷や飯を食わされている、というニュアンスで使われている。 私は、たぶんことば本来の意味で「ひや飯食い」である。 自分の意思で、冷や飯を…

わかこゝろ① 菅江真澄テキスト

天明三のとしの春より、科埜の国つかまの郡に在て、この秋、更科や姨捨山の月見てんと、おもふどちうちものがたらいて、葉月の十三日、いまだ明けはてぬより旅よそいして、もとせんばの里を出て野はらになれば、 さらしなの月おもふとてしるべなきやみにぞた…

わかこゝろ 菅江真澄テキスト

天明3年、菅江真澄は、東筑摩郡洗馬村の医師可児永通宅に滞留中だった。 8月の名月を、更級郡八幡村の姨捨山で眺めるために、風流な同好者数名が誘いあって出かけることにした。 8月13日に出発して、29日に帰着している。 この年の日記「いなのなかみち」か…

半七捕物帳 岡本綺堂

この何週間か、「半七捕物帳」を、読んでいる。 青空文庫には、69編の「半七捕物帳」シリーズが収録されているが、現在その半分近くまできた。自分では、今までにけっこう読んだつもりでいたが、ほとんど読んだ記憶がなかった。 たぶん、新しく公開されたも…

大堀川散歩

先日、サイクリングの時は、天気があまりよくなかった。 今日は、通院で手賀沼の近くに来てるのだか、青空が気持ちいい。 駅の方に用事があって、その帰り大堀川沿いを遠回りして帰った。 大堀川は、おだやかで、おじさんがのんびり釣りをしていた。 カモの…

運転免許証にまつわること

4年後の2024年が、運転免許証の次回の更新時期になる。 もう、免許証は返納だなあ、と思っていたのだが、よく考えてみると返納してほんとに大丈夫か心配になってくる。 定期的に、病院に行かなければならない家族がいる。その、通院が問題なのだ。バス電車乗…

サイクリング 江戸川〜利根運河〜利根川

朝から、天気は今ひとつだった。雲が多くて、青空は、あまり見えない。 昨日までは、ずうっといい天気だったのに。 そんなに、寒そうでもないので出かけることにした。 先日自転車で利根川の土手に出かけ時に気が付いた、利根川と江戸川を繋ぐ利根運河にサイ…

少年ジェットがヒーローだった

「少年ジェット」が、私のヒーローだった。 今でも、なんかのおりに、その名前が出てきてしまう。パスワードを考える時とか。 これを見ていたのは、小学校低学年から中学年のあたりだ。 ヒーローものの時代だった。考えていたら、いっぱい出てきた。 少年ジ…

茨城県は行動範囲だ

チーバくんというのが、千葉県のマスコットキャラクターである。 プロフィールでは、「千葉県に住むふしぎないきもの」となっているが、犬にしか見えない。 真っ赤な姿で、横向きの姿は千葉県の形をしている。 よくできているなあ、と思う。千葉県民としての…

棟方志功の板画

棟方志功という名前を知ったのは、いつだろうか。 長部日出雄さんが、棟方志功さんを描いた「鬼がきたー棟方志功伝」で、文部大臣賞をもらったのが1979年である。 でも、長部さんが津軽三味線の世界に生きる若者たちを描いた「津軽三味線じょんがら節」「津…