晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

2022-01-01から1年間の記事一覧

冬至には「いとこ煮」

今年の冬至は、12月22日だった。 12月21日の年もあるらしい。 その日は、朝から雨が降っていた。 それほど、気温が下がってはいないので、雪に変わることはないだろうと思っていたら、そのうちに晴れた。 北国は、豪雪で高速道路や国道の渋滞がやっと解消し…

そとがはまかぜ④ 菅江真澄テキスト

十六日 あるじ行徳の云、みちのこゝろは露も思ひはなれずよなど、まめやがに聞えて、 立帰る雲措は遠く隔ともこゝろを渡せ天のうきはし 寄るなみのたち帰るも絶ずたゞ三河の水の音信てまし となんありける、ふたくさの返し。 雲井路をたちへだつとも忘れずよ…

フランチェスコ・ヴェンチュリーニ 今日出会った作曲家①

YouTubeを立ち上げて、最初に出てきた作曲家が、「フランチェスコ・ヴェンチュリーニ」である。 YouTubeだけではないと思うが、このようなサイトには、学習機能があるようである。 今このサイトを見ている人間は、どのようなものを好んで見ているかを知って…

菅江真澄の文章

私の手元にある「菅江真澄全集」は、1981年に「未来社」が刊行したもので、第三刷である。 しかし、第一刷は1971年に出ている。 奥付を見ると、第一巻の定価は6500円であり、全巻十四巻を揃えるといい金額になった。 菅江真澄は、それほど知られた人物ではな…

冬の散歩道

もう12月である。 テレビのニュースでは、北国は雪景色だった。 一週間くらい前は、小樽だったけど、今朝は青森だった。 それに比べて、ここは別世界である。 陽射しも良く、散歩日和だ。 月一回の妻の通院で北柏に来ているのだが、検査結果が出るまで、手賀…

そとがはまかぜ③ 菅江真澄テキスト

十二日 川ひとつわたりて百田邑(弘前市)を過て、名によぶ津軽野に出たり。 いまはつがのといひ、村あり、つが野邑といへり。 「みちのくのつがろの野辺の萩盛こやにしき木をたつるなるらん」 大久保(以下弘前市)、撫牛、堅田、和徳、広崎(弘前)の里に…

四年という年月

サッカーの日本代表が帰国した。 決勝トーナメントの第一戦は、深夜だったので、早めに寝て起きられたら見ようと、特にタイマーはセットしなかった。 目が覚めたら、まだ試合開始前だったので、ベッドの上でiPadを使って試合を見た。 Yahooのワールドカップ…

時代は変わる

パチンコ店の閉店が、すごい勢いで続いているらしいことを、何ヶ月前かのブログに書いた。 我が家の最寄駅である東武新柏駅前のパチンコ店も、最近になって突然閉店した。 私は、パチンコはやらないので、入店したことはない。 駅前のロータリーを挟んで、駅…

高音と低音の音楽文化

バンドメイドという女性バンドが、全米をコンサートツァーしているということを、このブログに書いた。 すでに、ツァーは終わったが、ツァー中は毎日コンサートのライブ映像をYouTubeで見ていた。 ロックフェスティバルとコンサートが13回、追っかけのような…

世にも不思議な話

「ウィズ・コロナ」ということなのだろう、日々の生活はそれまでの通常なものに戻りつつある。 Yahoo!のホーム画面に、コロナの発生情報が毎日載っている。 昨日のコロナ感染者は、全国で11万8千人で、このところ10万人を越える日が多い。 死亡者だって、こ…

そとがはまかぜ② 菅江真澄テキスト

八日 又牛島に至り川におりたち、こなたかなたとあさせもとむれど、水とふかければ身もうき、足もながれ、すべなければ岸辺にあがり休らふを旅人二人来て、われ、さいだちて瀬ふみしてん、つゞきたまヘ。 たか石をふんであまち侍るな、流に隋ひてわたりてよ…

想像力が生み出した鳥瞰図というもの その3

柏市の図書館本館に行く機会があったので、「鳥瞰図」を見てきた。 何ヶ月前かに、このブログに、「千葉県市街鳥瞰図」というのが蔵書としてあることを書いた。 この地図セットは、冊子ではなく、大小様々な大きさの地図を復刻したもので、折り畳んでA4ほど…

欧米人のおなまえ③

南米の国で、日本のアニメの登場人物の名前を、自分の子どもに名付ける人が多いという記事を読んだ。 日本のアニメやマンガは、世界中で放送されたり、読まれたりしているということは聞く。 日本で作られたものだと知らずに、見ていたりして、日本のものだ…

有名であること 無名であること

デスクトップPCを起動し、外付けハードディスクのフォルダにある音楽ファイルを探す。 目的のファイルを見つけると、アプリが立ち上がって、音楽が再生される。 これまでは、こうやって音楽を聴いてきた。 PCも古いものなので、ウインドウズの立ち上がりも遅…

ピュアオーディオの世界

スーパーでの買い物ついでに、書店に寄ってみた。 駅前のスーパーのビルの2階にある書店である。 定年で退職して以来、書店に行く機会が、ぐっと減った。 電車通勤していた頃は、かなりの頻度で、覗いていた。 私の興味の対象は、パソコンとかオーディオあた…

手賀沼サイクリング 秋景色

もう11月だ。 手賀沼に出かけることにする。 自転車で行くのは、いつ以来だろう。 集合住宅の階段下にある自転車置き場から、愛車を引っ張り出す。 シマノというメーカーの「ウィークエンド号」である。 名前は「ウィークエンド」だけど、乗るのはいつも「ウ…

そとがはまかぜ① 菅江真澄テキスト

(序文) 天明五年乙巳秋八月三日、みちのおくつがろ路にいたりて、ふたゝび、いではの国齶田のさかひをわけて、十二所の関を越て、沢尻といふ邑に来て、おなじ葉月廿五日までかいて、名を《そとが浜風》とせり。 おなじき廿六日より又みちのおくの南倍(部)…

国名について調べてみた16 陸奥国と征夷大将軍

これは、私の日本の歴史の勉強のための覚書です。調べたこと、考えたことを書きとめてます。 令制国というものに興味があって、気が向けば調べたりしています。 今年のNHK大河ドラマは、「鎌倉殿の13人」であり主人公は「源頼朝」かなと思っていた。 しかし…

そとがはまかぜ 菅江真澄テキスト

天明5年(1785年)、菅江真澄は、8月3日出羽の山本郡八森から津軽藩に入る。 この年の4月まで、出羽国雄勝郡に約5ヶ月滞在していて、その日記が「おののふるさと」である。 滞在中に親しくなった人々に別れを告げて、旅を続ける。 後の著作の内容により、横手…

アナログとデジタル

若者の間で、アナログな音響機器が人気らしい。 ラジカセとかカセットウォークマンである。 平成に育った若者たちにとっては、懐かしいどころではなく、見たこともないだろう。 もちろん、もう作ってないだろうから、中古品である。 カセットウォークマンは…

YouTubeで私が見ているもの

YouTubeで、何を見ているのか。 最近見ているのは、バンドメイドというバンドの全米ツアーである。 10月9日に、カリフォルニアで開催された音楽フェスティバル「アフターショック」への参加を皮切りに、全米13都市を単独公演するという。 ネット記事でそれを…

芙蓉の花が咲いている

芙蓉の花が咲いている。 咲き始めたのは、8月ごろだったが、10月になった今も咲いている。 葉っぱは、落ちてだいぶさみしくなったが、これから咲く蕾はまだいっぱいついている。 だいぶ以前のブログに、芙蓉のことを書いた。 集合住宅の駐車場の隅にあった芙…

おののふるさと⑦ 菅江真澄テキスト

十五日 森のした路のながれを左に、阪ひとつあがれば、谷かげを郡会鳴けるに卯の花のあれば、 卯の花の波かけ衣たづね来てたえずかたらふ山郭公 西光寺のあみだぶち(現在誓願寺にあり、県重要文化財)は、いせの国の府にたゝせ給ふに、ひとしき作にてありけ…

MVPをどうやって選ぶのか

大リーグのMVPに、誰が選ばれるのかが、話題になっている。 大リーグといっても野球の大リーグMLBには、アメリカンリーグとナショナルリーグがある。 MVPに誰が選ばれるか、議論が加熱しているのは、ヤンキースとエンジェルスが所属しているアメリカンリーグ…

「どこでもドア」と「どこでもカメラ」

「どこでもドア」という「ドラえもん」のひみつ道具がある。 目的地を考えたり、ことばにするだけで、ドアを開けるだけでどこへでも行けるらしい。 私は、ドラえもんの世代でない。 さかのぼって、同じ藤子不二雄さんの「オバケのQ太郎」や「パーマン」を、…

ワーキングクラス・ヒーロー

エリザベス女王逝去以来、毎日ワイドショーはそれに関する話題を取り上げている。 在位70年、即位されたのが1952年である。 私が生まれたのは1953年なので、ずっとエリザベス女王が存在していたわけである。 世界中のほとんど人たちにとって、ものごころがつ…

おののふるさと⑥ 菅江真澄テキスト

十三日 ある翁にいざなはれて河瀬のあびき(網引)見にいきてんとて、おもの(雄物)河のへたに草おりしきて、翁、こしにつけてける、ひさごのさゝヘとりいだして盞とりぬ。 くき、せぐろ〔くきも、せぐろもいをの名也〕とるとて、小石もて川瀬にとりつかね…

あぶくのように中身がないからバブルか

2ヶ月ほど前に、テレビのニュース番組などで、「中国の不動産バブル崩壊」というのを、よく取り上げていた。 雨不足のため大河が干上がっているという、つぎの話題に移ってしまって、今は何かな。 建築業者が業績悪化のため工事が未完成のまま放置され廃墟…

コミックの未来はどうなるのかな

妻が長年通っていたコミックのレンタルショップが、ついに閉店した。 毎週欠かさず、借りにいって、数日後に返却する。 一度に、10冊くらい借りていたので、そんなによく読めるものだと、思っていた。 性格的に、そんなに持続性のあるほうではないのだが、コ…

ロックの時代19 時代遅れのロックンロールバンド

YouTubeをながめていたら、「時代遅れのロックンロールバンド」というMVがあった。 メインが、桑田佳祐で、共演者として、世良公則、佐野元春、Char、野口五郎という名前が並んでいた。 この顔ぶれは、いったいなんだろう、と思った。 共通点といえば、タイ…