晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

その他

おののふるさと① 菅江真澄テキスト

天明五年乙巳正月朔より四月のすゑまで、出羽の国おかちの郡のあらまし、小野小町のふる跡をたづねしを記したり。 胆氐波(出羽)のくに於雄勝の郡、飽田(秋田)のあがたにて年を越り。 天明五年正月朔、はつ日きらびやかにさしのぼる光に、雪の山々にほや…

ハート・アンド・ソウル

YouTubeのコメント欄で、このことばを見つけた。 あるバンドのメンバーを表現するのに、このことばを使っていた。 彼女は、バンドの「ハート・アンド・ソウル」(heart and soul)だと、英語で書いていた。 バンドの創設者であり、バンド自作の曲の作詞のほと…

スマートフォンの寿命

愛用のスマホに寿命がきた。 気がついたら、本体と画面の間に隙間ができていた。 そう言えば数日前から、挙動がおかしかった。 「カバーを閉じて下さい」というような表示が出て起動しない。 電源を入れ直せば、起動した。 隙間はかなり広いので、水分でも入…

欧米人のおなまえ②

テレビのバラエティ番組を見ていたら、ペットのおなまえランキングというのをやっていた。 イヌとネコのベスト10が紹介されていた。 なんと、イヌとネコとも1位は同じで「ムギ」ちゃんということである。 昨年に続いて、二連覇だそうだ。 いったいどうして、…

おんぶ紐が抱っこベルトに変わった頃

孫娘が、もうすぐ6歳になる。 来年は、早いもので小学生になる。 今の時代も、小学生はランドセルを背負っている。 孫娘は、紫色のランドセルがいい、と言っている。 赤と黒しかなかった我々の時代、数種類しかなかった息子たちの時代と違って、何十色もある…

欧米人のおなまえ①

NHKのテレビ番組「日本人のおなまえ」が、3月末で終了した。 姓氏や地名などにとても興味がある私は、楽しみにしていた番組だったので残念である。 レギュラー化してから、5年になるらしいが、そのうちに再開しないものだろうか。 おなまえと言っても、姓名…

日本旅行記、訪問記、滞在記の類いについて④

一年前に、このタイトルで、 ハーバート・G・ポンティングの「英国写真家の見た明治日本」について、取り上げた。 ポンティングは、南極体験隊にも同行した職業写真家であり、日露戦争に従軍したことが縁で来日して、その後3年間日本に住んでいた。 原著は、…

あきたのかりね④ 菅江真澄テキスト

廿一日 あさとく山岨のみちをくれば、山谷の紅葉いとよし。こを、しばし見つゝたゝずみて、 うすくこき蜂の?の紅に山ははぐろの名に似ざりけり 瀬川(添川-東田川郡藤島町)、二か沢、添津、山崎、苅河(以上立川町)、かゝるところを過来れば、阿古谷稲荷…

今年も桜は咲く

松ヶ崎城址の桜を見に行った。 早咲きの桜が満開だった。 松ヶ崎城址は、高台の上部には何もなく、芝生になっている。 土塁や空堀の跡が残っていて、説明板も設置されている。 そして、何十本かの桜が植えられている。 いつ来ても、ほとんど人影はない。 昨…

あきたのかりね③ 菅江真澄テキスト

二十日 空ことなし。 比日羽黒山(東田川郡羽黒町)にまうでんとて、やを出て、やがて梵字川のへたをつたふ。 此みなかみは月の山の雪消の水、湯殿山のしたゝりといふ。 赤河といへるを舟にて渡り、三橋(東田川郡羽黒町)といふところに来けり。 三ところに…

ワクチン接種3回目を終える

コロナのワクチン接種の3回目に行ってきた。 私の住んでる街では、やっと2月から始まったようだ。 接種券がやっと届いたので、さっそく近所の病院に申し込みの電話をした。 いっしょに届いた対象医療機関の一覧表に、ワクチン接種専用回線の番号が載っていた…

どんどんセルフレジになるのだろうな

久しぶりに行ったスーパマーケットのレジが、すべてセルフレジになっていた。 あちらこちらのスーパーに、セルフレジのコーナーができているのは見かける。 でも、すべてセルフになっているのは、はじめて見た。 このスーパーマーケットは24時間営業であるの…

ブログのことについて

このブログを書き始めたのは、一昨年の8月である。 この2月で、1年と半年、投稿の記事としては今回で500になる。 昨年の8月までは、ほぼ毎日投稿していた。 一年経ったところで、これからは毎日ということではなく、思いつくことを書けたら書くというスタン…

追突もらい事故の後始末

愛車の6ヶ月点検に、行ってきた。 昨年の8月に車検を受けたのだが、早いもので半年経ったのだ。 実はその2ヶ月前に、追突事故に遭った。 交差点の赤信号で停止していたところを、まだ赤信号の状態で追突された。 まったく一方的な追突事故だった。 そのこと…

アマデウス

私は、ジャンルを問わず音楽を聴くので、クラシック音楽も聴く。 シベリウスの交響曲に魅力を感じてクラシック音楽を聴くようになった私は、他の作曲家の作品も聴くようになった。 その頃の日本のクラシック音楽の世界は、誰でも知ってるようなベートーヴェ…

楽器が好きなのに楽器にむいてない

リビングの隅に、ギターがスタンドに立っている。 しばらく、さわっていないな。 たまには、練習しようかな。 楽譜はどこだろう。 定年退職の時に、自分へのご褒美に買ったクラシックギターである。 エドムンドというスペイン製のものだ。 それまでは、数年…

冬の空を見上げている

これは、昨日の朝の空である。 帰ってから、空を見上げたら、もう雲が増えている。 スマホの写真フォルダの中の、空の写真が占める割合が、とんでもないことになっている。 夏の雲が、迫力がある感じなの比べて、冬の雲は、繊細で美しい。 「雲は天才である…

あたりまえであると思っていること

「三つ子の魂百までも」ということばがある。 幼少期に形成された性格などは、年をとっても変わらないということだ。 三つ子というのは、数え年の3歳らしいので、満年齢だと2歳過ぎだろうか。 ものごころがつくということばもあるけれど、これもやはり同じよ…

八郎潟と手賀沼

私は、秋田県で育った。 小学生だった頃、八郎潟の干拓事業が進行していた。 時代は、「食糧不足」という大問題があって、食料増産によって食料自給率を上げることを目指していた。 私の育った町は、岩瀬川と早口川という白神山地から流れ出る川に沿った狭い…

コロナ禍を機会になくなるだろうというもの

世の中には、なくてもいいのだけれど、長年の慣習や、しがらみで残っているものがある。 勤め人の生活をしていると、そんなものがいくつかあった。 私は、1970年代から2010年代の半ばくらいまで、そんな生活をしていた。 そのひとつが、忘年会だろう。 忘年…

空は巨大なキャンバス

いろんな風景を見ながら、散歩するのが好きである。 樹木は、とても気になる。 自分が、山に囲まれた所で育ったせいかもしれない。 近所に、山と言えるようなものは、ほとんどないが、林や森はけっこうある。 樹木は、果実のなるのがいい。 今は、柑橘系の果…

銭形平次捕物控という時代小説

昨年の2月ごろに、「銭形平次捕物控 野村胡堂」という記事を書いた。 青空文庫には、「銭形平次捕物控」が第1話から第376話まで、収録されている。 作品リストを見ると、第320話以降は番号が欠番になっているのが多い。 記事を書いた頃は、第50話くらいを読…

2022年 元旦

2022年は、どんな一年になるのだろうか。 元旦も、午後になって思いつきで出かけた。 富士山でも見て来ようと、思ったのだ。 富士山を見ると言っても、江戸川の土手へ行けば見えるかな、と考えた。 子どもの頃は、一月一日は出かけるものではない、と言われ…

白黒写真の時代があった

子どもの頃の写真を、私はあまり持っていない。 年に一回の学校の記念写真や、修学旅行の写真くらいである。 あとは、数枚のスナップがあるが、これはおじさんが撮ってくれたものである。 自宅近くの田んぼなどで撮ってもらった。 おじさんと言っても、10歳…

図書館では、CDも借りられる

今日も、朝から青空である。 日本海側では、かなり雪が降るということを天気予報では言っていた。 関東地方は、寒くはなりそうだが天気は良さそうだ。 歩くには気持ちよさそうなので、出かけることにする。 我孫子市立図書館で借りたCDが、そろそろ返却期日…

くめじのはし⑧ 菅江真澄テキスト

久目路乃橋より 秋田県立図書館デジタルアーカイブ 廿五日 日乗寺におはしける悲珉上人をとぶらへば、みずきやうをとどめて、いとたうとげに、ねんずつまぐり出むかへるに、れいのよしなしごとに、みどきやうとどめたまひなんもこころうければ、ふたたびとい…

ラジオが変わる、これからも変わるだろう

AMラジオ放送が、2028年で基本的に停波し、FM放送に切り替わる。 基本的にと書いたのは、例外があるからだ。 北海道のHBCラジオとSTVラジオ、秋田の秋田放送は、中継局の建築維持の困難を理由に、AM放送を残すという。 この3局は、FM電波とAM電波を併用する…

旧水戸街道を行く③ 馬橋宿〜松戸宿

旧水戸街道は、萬満寺の山門の前で、道が大きく曲がっていた。 馬橋宿は、萬満寺の門前町だったらしいので、松戸宿と小金宿の間にある休憩のための「間の宿」としては、ちょうどよかったのだろう。 国道6号線と合流した街道は、JRの線路と五、六十メートくら…

ロックの時代16 クライ・ベイビー

昨年の夏に、このブログを書き始めた。 1ヶ月くらい経った9月ごろに、こんな記事を書いた。 seiko-udoku.hatenadiary.jp 昨年は、2020年だった。 その50年前、1970年、私は高校2年生だった。 50年といえば、半世紀である。 もうそれだけの、時間が経過してし…

旧水戸街道を行く② 小金宿〜馬橋宿

旧街道を南に向かうと、北東から南西に走る国道6号線と交差する。 旧水戸街道と新水戸街道の交差点 国道と斜めに交差した旧水戸街道は、南西に向きを変えながら、国道と並行して進む。 旧街道は、かなりの広さがあり、十分に車がすれ違えるが、なぜか一方通…