晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

歴史

ワーキングクラス・ヒーロー

エリザベス女王逝去以来、毎日ワイドショーはそれに関する話題を取り上げている。 在位70年、即位されたのが1952年である。 私が生まれたのは1953年なので、ずっとエリザベス女王が存在していたわけである。 世界中のほとんど人たちにとって、ものごころがつ…

おののふるさと⑥ 菅江真澄テキスト

十三日 ある翁にいざなはれて河瀬のあびき(網引)見にいきてんとて、おもの(雄物)河のへたに草おりしきて、翁、こしにつけてける、ひさごのさゝヘとりいだして盞とりぬ。 くき、せぐろ〔くきも、せぐろもいをの名也〕とるとて、小石もて川瀬にとりつかね…

あぶくのように中身がないからバブルか

2ヶ月ほど前に、テレビのニュース番組などで、「中国の不動産バブル崩壊」というのを、よく取り上げていた。 雨不足のため大河が干上がっているという、つぎの話題に移ってしまって、今は何かな。 建築業者が業績悪化のため工事が未完成のまま放置され廃墟…

コミックの未来はどうなるのかな

妻が長年通っていたコミックのレンタルショップが、ついに閉店した。 毎週欠かさず、借りにいって、数日後に返却する。 一度に、10冊くらい借りていたので、そんなによく読めるものだと、思っていた。 性格的に、そんなに持続性のあるほうではないのだが、コ…

ロックの時代19 時代遅れのロックンロールバンド

YouTubeをながめていたら、「時代遅れのロックンロールバンド」というMVがあった。 メインが、桑田佳祐で、共演者として、世良公則、佐野元春、Char、野口五郎という名前が並んでいた。 この顔ぶれは、いったいなんだろう、と思った。 共通点といえば、タイ…

眠れなくなる話

地下鉄の電車は、どっから入れたんでしょうね? それを考えてると、一晩中寝られないの。 こんな漫才が一世を風靡したことがある。 地下鉄の階段から入れたんですよ。 よく改札通れましたね。 それ考えるとまた寝れなくなっちゃう。 地下鉄について言えば、…

おののふるさと⑤ 菅江真澄テキスト

五日 かきねゆひめぐらしたるうちに、何の花ならん、雪のふりたるやうにちりたるをとへば、あむず(杏)の花なりけるよしをこたふに、 家づとにおられしとあむすいかいのあなたの花はちり過にけり 六日 やけ野に生ひたる、さゝやかのくさびら(茸)を人のく…

1970年代の記憶②

アルバニアという国について、調べてみた。 たぶん、東欧の社会主義国であるらしい、ということしか知らなかった。 調べてみたら、アドリア海の東岸、ちょうどイタリアの長靴のかかとの対岸にあった。 北はモンテネグロ、北東はコソボ、東は北マケドニア、南…

無人野菜販売所

この夏、無人野菜販売所が近所にできた。 団地に隣接する柏市の公園の隣に、普通の一軒家があり、その入り口にある。 テーブルが二つ出ていて、その上に野菜が並べられている。 テーブルの上には、ビーチパラソルが二つ立てかけてあった。 野菜は、ほとんど…

1970年代の記憶①

私の学生時代のアルバイト生活については、このブログで何回か書いている。 1972年から1976年なので、もう半世紀も前のことになる。 先日、吹奏楽の演奏会に、バイト仲間に誘われて行ったことがあることを書いた。 それを考えていたら、他にも記憶に残るバイ…

おののふるさと④ 菅江真澄テキスト

廿四日 湯沢にかへる。 比夜、雨風のつれ/″\に人のかたるを聞ば、むかしおるまたぎの句に、 「蕨の折にあびやれ、ばゞもさ」 となんありけるに、らくが、つけたりけるはおかし。 「さうまにしん、くゞつまいれてにてくも(食申)そ」 蕨を折にまからんに、…

野球について考えてみた

夏の甲子園が終わった。 宮城代表の仙台育英高校が優勝した。 テレビのニュースでは、優勝旗が白河の関を越えた、とやっている。 「どうして、こんなに騒いでいるんだろう」と、妻が言った。 私も、そう思う。 でも、東北の人間である私には、東京の人間にあ…

ふるさとは遠きにありて そのニ

故郷の秋田に住んでいる幼馴染に電話をした。 昼のニュースで、故郷の街である大館の映像を見たからだ。 ニュースの映像では、河川の氾濫による浸水や、橋の崩落の様子が映っていた。 私の郷里の村は、大館市の山間部にあるので、どんな具合なのか心配だった…

おののふるさと③ 菅江真澄テキスト

六日 空うらゝかにいとよし。 岩碕(崎)といふ村に行とて、杉沢(湯沢市)とかやいふ村中に、垣ねおしめぐらして黄なる花咲たり。 この花は、むつきのはじめ、いまだ雪のかゝりたる垣ねに匂ふ万作といふ花〔木まんさく、草まんさくとてあり。草万作は福寿草…

ロック不毛の時代らしい

だいぶ前のことになるが、テレビのワイドショーを見たら、エルビス・プレスリーの特集をやっていた。 プレスリーが亡くなって、何十年になるんだろうかと思ったが、そうではなくて、エルビスを主人公にした映画が公開されるらしい。 6月下旬に、アメリカで…

自動車ナンバーの不思議

家族の送り迎えなどで、運転する機会が多い。 最近になって、前を走る車のナンバープレートが気になるようになった。 ナンバープレートの表示などについて、あんまり自信はないが、ある程度、基本的な知識はあると思う。 私の運転免許証には、昭和57年12月13…

国名について調べてみた14 長門国と薩摩国

これは、私の日本の歴史の勉強のための覚書です。調べたこと、考えたことを書きとめてます。 令制国というものに興味があって、気が向けば調べたりしています。 NHKの大河ドラマは、昭和38年に第一回が始まったらしい。 私は、小学校の高学年になる頃だった…

団地の清掃除草作業に参加して思うこと

私の住む団地では、毎月一回、清掃除草作業の日がある。 毎月といっても、冬季にはないので、年間7、8回である。 団地の管理組合主催で、各戸から一人参加ということで、ずっとやってきている。 10棟の低層集合住宅からなる団地で、それなりの敷地はあるので…

おののふるさと② 菅江真澄テキスト

十六日 あしたより雪ふり、さむさしのぎがたし。やごとにくらふ、ふきとりもちといふは、あつ湯にうち入たるもちに豆の粉ふりたるが、雪吹に人のふかれたる吹とり〔ふきたふれならん歟〕といふに似たるとて、比ことにたぐえたるといへど、まことは、福取餅な…

吹奏楽を聴いて思い出した

カーオーディオのライブラリには、いろんなジャンルの音楽が入っている。 ロック、ジャズ、フォークからクラシックと、なんでもある。 今日は、久しぶりに吹奏楽を聴いた。 ときどき、聴きたくなるのだ。 「世界のマーチ」というアルバムで、演奏は海上自衛…

おののふるさと① 菅江真澄テキスト

天明五年乙巳正月朔より四月のすゑまで、出羽の国おかちの郡のあらまし、小野小町のふる跡をたづねしを記したり。 胆氐波(出羽)のくに於雄勝の郡、飽田(秋田)のあがたにて年を越り。 天明五年正月朔、はつ日きらびやかにさしのぼる光に、雪の山々にほや…

古峯神社 栃木県鹿沼市草久

古峯神社は、創建から1300年、日本武尊を祭神としている。 数年前から、妻が行きたいと言っていたが、コロナ禍もあり、実現せずにいた。 正式名称は、古峯神社(ふるみねじんじゃ)であるが、神社が鎮座する地は「古峯ケ原」(こぶがはら)と呼ばれ、「こみねさ…

ハート・アンド・ソウル

YouTubeのコメント欄で、このことばを見つけた。 あるバンドのメンバーを表現するのに、このことばを使っていた。 彼女は、バンドの「ハート・アンド・ソウル」(heart and soul)だと、英語で書いていた。 バンドの創設者であり、バンド自作の曲の作詞のほと…

欧米人のおなまえ②

テレビのバラエティ番組を見ていたら、ペットのおなまえランキングというのをやっていた。 イヌとネコのベスト10が紹介されていた。 なんと、イヌとネコとも1位は同じで「ムギ」ちゃんということである。 昨年に続いて、二連覇だそうだ。 いったいどうして、…

あきたのかりね⑨ 菅江真澄テキスト

霜降月のなかば、湯沢(湯沢市)〔いにしへ出湯ありしといへり。 いまも山はたけの畔より湯いづるところあり。かくちといふ。 たばこいづる里也〕のうまやに行ば、雪は五六尺にあまりて、かた岨、谷などをのぞむがごとくおぼへたり。 かく、しみ氷りたる雪の…

昭和のアルバム

妻の父親と母親の古いアルバムをデジタル化している。 長年、空き家だった妻の実家の建物を手放すことになり、古いアルバムや写真がいろいろ出てきたけどどうしようと、妻の弟から連絡があった。 貴重なものだから、みんなが見れるようにデジタル化するとい…

あきたのかりね⑧ 菅江真澄テキスト

十日 みちつきたりといふまゝ、ふねにのりて川ひとつ越て、雪のなか路をかいわけ行くば梭はしとて、木を間遠にあみたるに雪のいたくかゝりて、日のてれるに半けち行たるを、見るだにおそろしき谷川のどよみながるるを、人にたすけられて、からうじてわたりぬ…

フランス式彩色地図原図をじっくりとながめる

この何ヶ月か、近隣の図書館を所蔵の古地図のために訪ねていた。 柏市立図書館、流山市立図書館、松戸市立図書館、鎌ヶ谷市立図書館、千葉県立西部図書館。 このすべての図書館まで、歩いて行ってきた。 このブログでも、何回も書いている「フランス式彩色地…

おんぶ紐が抱っこベルトに変わった頃

孫娘が、もうすぐ6歳になる。 来年は、早いもので小学生になる。 今の時代も、小学生はランドセルを背負っている。 孫娘は、紫色のランドセルがいい、と言っている。 赤と黒しかなかった我々の時代、数種類しかなかった息子たちの時代と違って、何十色もある…

欧米人のおなまえ①

NHKのテレビ番組「日本人のおなまえ」が、3月末で終了した。 姓氏や地名などにとても興味がある私は、楽しみにしていた番組だったので残念である。 レギュラー化してから、5年になるらしいが、そのうちに再開しないものだろうか。 おなまえと言っても、姓名…