晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

紙の本とデジタルの本①

どうしても読みたい本があったので、図書館で借りることにした。 自宅の近所に柏市の図書館の分館はあるが、分館の蔵書にはないようなので、本館まで出かけることにする。 本館までは、歩けば1時間ほどなので、運動にはちょうどいいのだが、自転車で出かける…

そとがはまかぜ⑤ 菅江真澄テキスト

十八日 志左万、浦石、登久左志(徳才子)、杉の沢、山里(以上浪岡町)。 たれこゝにかくいつおもひ入そめて山里と名の世にしられけん津軽阪(浪岡と青森の境)とふに越来けり。 真萩いと多し、過来るつがろ野とを、いづらをせにせん。 この谷かげ、沢おく…

楯縫神社 茨城県稲敷郡美浦村木原

正月休みに、どこか出かけようということになった。 九十九里浜や屏風ヶ浦で、海を見るのもいいな。 久しぶりに、鹿島神宮もいいか。 などと考えてみたが、どこも混み合っていそうだ。 思いついたのが、霞ヶ浦である。 昨年の夏に孫娘たちと、土浦のあたりの…

冬至には「いとこ煮」

今年の冬至は、12月22日だった。 12月21日の年もあるらしい。 その日は、朝から雨が降っていた。 それほど、気温が下がってはいないので、雪に変わることはないだろうと思っていたら、そのうちに晴れた。 北国は、豪雪で高速道路や国道の渋滞がやっと解消し…

そとがはまかぜ④ 菅江真澄テキスト

十六日 あるじ行徳の云、みちのこゝろは露も思ひはなれずよなど、まめやがに聞えて、 立帰る雲措は遠く隔ともこゝろを渡せ天のうきはし 寄るなみのたち帰るも絶ずたゞ三河の水の音信てまし となんありける、ふたくさの返し。 雲井路をたちへだつとも忘れずよ…

フランチェスコ・ヴェンチュリーニ 今日出会った作曲家①

YouTubeを立ち上げて、最初に出てきた作曲家が、「フランチェスコ・ヴェンチュリーニ」である。 YouTubeだけではないと思うが、このようなサイトには、学習機能があるようである。 今このサイトを見ている人間は、どのようなものを好んで見ているかを知って…

菅江真澄の文章

私の手元にある「菅江真澄全集」は、1981年に「未来社」が刊行したもので、第三刷である。 しかし、第一刷は1971年に出ている。 奥付を見ると、第一巻の定価は6500円であり、全巻十四巻を揃えるといい金額になった。 菅江真澄は、それほど知られた人物ではな…

冬の散歩道

もう12月である。 テレビのニュースでは、北国は雪景色だった。 一週間くらい前は、小樽だったけど、今朝は青森だった。 それに比べて、ここは別世界である。 陽射しも良く、散歩日和だ。 月一回の妻の通院で北柏に来ているのだが、検査結果が出るまで、手賀…

そとがはまかぜ③ 菅江真澄テキスト

十二日 川ひとつわたりて百田邑(弘前市)を過て、名によぶ津軽野に出たり。 いまはつがのといひ、村あり、つが野邑といへり。 「みちのくのつがろの野辺の萩盛こやにしき木をたつるなるらん」 大久保(以下弘前市)、撫牛、堅田、和徳、広崎(弘前)の里に…

四年という年月

サッカーの日本代表が帰国した。 決勝トーナメントの第一戦は、深夜だったので、早めに寝て起きられたら見ようと、特にタイマーはセットしなかった。 目が覚めたら、まだ試合開始前だったので、ベッドの上でiPadを使って試合を見た。 Yahooのワールドカップ…

時代は変わる

パチンコ店の閉店が、すごい勢いで続いているらしいことを、何ヶ月前かのブログに書いた。 我が家の最寄駅である東武新柏駅前のパチンコ店も、最近になって突然閉店した。 私は、パチンコはやらないので、入店したことはない。 駅前のロータリーを挟んで、駅…

高音と低音の音楽文化

バンドメイドという女性バンドが、全米をコンサートツァーしているということを、このブログに書いた。 すでに、ツァーは終わったが、ツァー中は毎日コンサートのライブ映像をYouTubeで見ていた。 ロックフェスティバルとコンサートが13回、追っかけのような…

世にも不思議な話

「ウィズ・コロナ」ということなのだろう、日々の生活はそれまでの通常なものに戻りつつある。 Yahoo!のホーム画面に、コロナの発生情報が毎日載っている。 昨日のコロナ感染者は、全国で11万8千人で、このところ10万人を越える日が多い。 死亡者だって、こ…

そとがはまかぜ② 菅江真澄テキスト

八日 又牛島に至り川におりたち、こなたかなたとあさせもとむれど、水とふかければ身もうき、足もながれ、すべなければ岸辺にあがり休らふを旅人二人来て、われ、さいだちて瀬ふみしてん、つゞきたまヘ。 たか石をふんであまち侍るな、流に隋ひてわたりてよ…

想像力が生み出した鳥瞰図というもの その3

柏市の図書館本館に行く機会があったので、「鳥瞰図」を見てきた。 何ヶ月前かに、このブログに、「千葉県市街鳥瞰図」というのが蔵書としてあることを書いた。 この地図セットは、冊子ではなく、大小様々な大きさの地図を復刻したもので、折り畳んでA4ほど…

欧米人のおなまえ③

南米の国で、日本のアニメの登場人物の名前を、自分の子どもに名付ける人が多いという記事を読んだ。 日本のアニメやマンガは、世界中で放送されたり、読まれたりしているということは聞く。 日本で作られたものだと知らずに、見ていたりして、日本のものだ…

有名であること 無名であること

デスクトップPCを起動し、外付けハードディスクのフォルダにある音楽ファイルを探す。 目的のファイルを見つけると、アプリが立ち上がって、音楽が再生される。 これまでは、こうやって音楽を聴いてきた。 PCも古いものなので、ウインドウズの立ち上がりも遅…

ピュアオーディオの世界

スーパーでの買い物ついでに、書店に寄ってみた。 駅前のスーパーのビルの2階にある書店である。 定年で退職して以来、書店に行く機会が、ぐっと減った。 電車通勤していた頃は、かなりの頻度で、覗いていた。 私の興味の対象は、パソコンとかオーディオあた…

手賀沼サイクリング 秋景色

もう11月だ。 手賀沼に出かけることにする。 自転車で行くのは、いつ以来だろう。 集合住宅の階段下にある自転車置き場から、愛車を引っ張り出す。 シマノというメーカーの「ウィークエンド号」である。 名前は「ウィークエンド」だけど、乗るのはいつも「ウ…

そとがはまかぜ① 菅江真澄テキスト

(序文) 天明五年乙巳秋八月三日、みちのおくつがろ路にいたりて、ふたゝび、いではの国齶田のさかひをわけて、十二所の関を越て、沢尻といふ邑に来て、おなじ葉月廿五日までかいて、名を《そとが浜風》とせり。 おなじき廿六日より又みちのおくの南倍(部)…

国名について調べてみた16 陸奥国と征夷大将軍

これは、私の日本の歴史の勉強のための覚書です。調べたこと、考えたことを書きとめてます。 令制国というものに興味があって、気が向けば調べたりしています。 今年のNHK大河ドラマは、「鎌倉殿の13人」であり主人公は「源頼朝」かなと思っていた。 しかし…

そとがはまかぜ 菅江真澄テキスト

天明5年(1785年)、菅江真澄は、8月3日出羽の山本郡八森から津軽藩に入る。 この年の4月まで、出羽国雄勝郡に約5ヶ月滞在していて、その日記が「おののふるさと」である。 滞在中に親しくなった人々に別れを告げて、旅を続ける。 後の著作の内容により、横手…

アナログとデジタル

若者の間で、アナログな音響機器が人気らしい。 ラジカセとかカセットウォークマンである。 平成に育った若者たちにとっては、懐かしいどころではなく、見たこともないだろう。 もちろん、もう作ってないだろうから、中古品である。 カセットウォークマンは…

YouTubeで私が見ているもの

YouTubeで、何を見ているのか。 最近見ているのは、バンドメイドというバンドの全米ツアーである。 10月9日に、カリフォルニアで開催された音楽フェスティバル「アフターショック」への参加を皮切りに、全米13都市を単独公演するという。 ネット記事でそれを…

芙蓉の花が咲いている

芙蓉の花が咲いている。 咲き始めたのは、8月ごろだったが、10月になった今も咲いている。 葉っぱは、落ちてだいぶさみしくなったが、これから咲く蕾はまだいっぱいついている。 だいぶ以前のブログに、芙蓉のことを書いた。 集合住宅の駐車場の隅にあった芙…

おののふるさと⑦ 菅江真澄テキスト

十五日 森のした路のながれを左に、阪ひとつあがれば、谷かげを郡会鳴けるに卯の花のあれば、 卯の花の波かけ衣たづね来てたえずかたらふ山郭公 西光寺のあみだぶち(現在誓願寺にあり、県重要文化財)は、いせの国の府にたゝせ給ふに、ひとしき作にてありけ…

MVPをどうやって選ぶのか

大リーグのMVPに、誰が選ばれるのかが、話題になっている。 大リーグといっても野球の大リーグMLBには、アメリカンリーグとナショナルリーグがある。 MVPに誰が選ばれるか、議論が加熱しているのは、ヤンキースとエンジェルスが所属しているアメリカンリーグ…

「どこでもドア」と「どこでもカメラ」

「どこでもドア」という「ドラえもん」のひみつ道具がある。 目的地を考えたり、ことばにするだけで、ドアを開けるだけでどこへでも行けるらしい。 私は、ドラえもんの世代でない。 さかのぼって、同じ藤子不二雄さんの「オバケのQ太郎」や「パーマン」を、…

ワーキングクラス・ヒーロー

エリザベス女王逝去以来、毎日ワイドショーはそれに関する話題を取り上げている。 在位70年、即位されたのが1952年である。 私が生まれたのは1953年なので、ずっとエリザベス女王が存在していたわけである。 世界中のほとんど人たちにとって、ものごころがつ…

おののふるさと⑥ 菅江真澄テキスト

十三日 ある翁にいざなはれて河瀬のあびき(網引)見にいきてんとて、おもの(雄物)河のへたに草おりしきて、翁、こしにつけてける、ひさごのさゝヘとりいだして盞とりぬ。 くき、せぐろ〔くきも、せぐろもいをの名也〕とるとて、小石もて川瀬にとりつかね…