晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

香取神社  流山市向小金

久しぶりに自転車をベランダから引っ張り出して、流山市の「木の図書館」に行った。

帰る途中に、いつも車で通るときに気になっていた神社に寄ってみた。

向小金は、江戸時代初期に小金牧の一部を開墾して成立した新田である。その入植者の鎮守として香取神社がつくられた。元禄年間(1688年〜1704年)に創建された。

水戸街道沿いにあり、神社の前に一里塚があったが、昭和16年に削平された。今は、一里塚の記念碑が建てられている。

記念碑には小林一茶の句が刻まれている。

   下陰をさがしてよぶや親の馬

 近くに幕府が軍馬育成のための放牧場があるので、ここで馬の親子を見たのだろうか。

小林一茶は、この東葛飾に俳句をとおしての友人が多くありたびたび訪れていた。

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 千住を起点とする水戸街道は、新宿(あらじゅく、現在はにいじゅく)で佐倉街道と分岐する。江戸川を渡し舟で渡ると、松戸宿である。さらに北上すると、正規の宿ではない間の宿である馬橋、さらに進むと、八ケ崎で印西道の分岐、そして一里塚跡がある。

さらに、進むと小金宿に入る。根木内城趾の脇を過ぎて行くと、この香取神社である。

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この先を、水戸方向に行くと次は柏であるが、当時は一農村に過ぎない。さらに進むと今よりはるかに広い手賀沼が見え、我孫子宿に至る。そこで、成田道が分岐する。

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境内はそれほど広くはない。また、社殿もこじんまりしたものである。

しかし、境内はきれいに掃き清められて、社殿も造りがしっかりして立派なものである。

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