テレビの時代はもう長くないだろうな、と思ったのはずいぶん前のことだが、テレビはそのまんまで続いている。
もちろん、今までのようなテレビという意味である。
インターネットという強力な競争相手が登場しているが、テレビ業界も、テレビ受像機自体も変わったようには思えない。
テレビが日本の社会で一般的なものになったのは、1960年代だと思う。
ちょうど、私の小学校中学校の時代とかさなる。
もう、60年になるわけだ。
私たちの世代が見ていたテレビが今のテレビとの一番大きな違いは、アメリカ製の番組がとても多かった事だ。アメリカ製の番組を日本語に吹き替えて放送していた。
アニメもそうだし、子ども向けドラマ、西部劇、なんでありだった。
考えてみたら、1日10何時間の放送時間を埋めるだけの番組を、日本の放送局は作るだけの力がなかったってことだ。
戦後まだ十数年、日米間には圧倒的な国力の差があった。
アニメだったら、「トムとジェリー」大好きだった。今でも好きだけど。
「とびだせフェリックス」原題は、Felix the Cat」今でも、キャラクターは見かけるな。
「マイティハーキュリー」ハーキュリーが、ヘラクレスの英語読みなのは、ずいぶん後で知った。
子ども向けドラマなら、思い出すのは、
「ちびっ子ギャング」タイトルどおり、悪ガキが登場して大騒ぎ、というやつ。
「三ばか大将」これは、おバカなおとなが3人登場のドタバタコメディ。
毎週、楽しみだった。
西部劇は、「ララミー牧場」とか「ボナンザ」
そして、「逃亡者 Fujitive」。
なんと、視聴率が30%を越えて、銭湯が空になったというけど、本当かどうか。
4年間に渡って、120話放送されたそうだ。
妻殺しの無実の罪で死刑を宣告された医師が、逃亡して真犯人を探す、それを追う警部との物語。
リチャード・キンブル役のデビッド・ジャンセンと吹き替えの睦五郎さんの声が出てくる導入部は、印象的だった。
やっぱり、私にとって一番記憶に残っているのは、「ディズニーアワー」である。
毎回、髭のウォルト・ディズニーおじさんが登場して、番組を進行する。たしか、プロレス中継と隔週で放送だったけど、とても楽しみにしてた。
ミッキーマウスやドナルドのアニメ、(この頃はアニメじゃなくてなんて言ってたんだろう。)そして映画を(狼王ロボをおぼえている)紹介して放送する。カリフォルニアに建設中だったディズニーランドも紹介してた気がする。
「ディズニーアワー」と覚えていたが、正確には三菱電機ダイヤモンドアワー「ディズニーランド」だったらしい。
その後、日本のテレビ局は多くの番組を自力で制作できるようになり、外国製の番組はほとんどなくなっていった。
でもまた、最近になって、外国製の番組が増えてきている。番組表を見ると、時間帯によっては韓国製ドラマで埋まっている。そこまでして、番組表を埋めなくてもいいんじゃないかという気がしないでもない。
ところで、現在、テレビの役割ってなんだろう。
もちろん、テレビ番組を観る。
ビデオデッキで録画した番組を観る。
DVDプレーヤーのディスプレイとして使う。
ゲーム機のディスプレイとして使う。
パソコンのディスプレイとして使う。
現在使っている我が家のテレビは、10年近く前に買ったもので、三菱製である。
裏の端子を見ると、電話モジュールとLAN端子はあるが、メニューにはWEB接続などはないので、ケーブルテレビなどの対応ということだろうか。取扱説明書を見てみたら、データ放送の双方向うんぬんとある。なんか、もったいない。
最新のテレビを検索してみると、だいたいWEB対応してるようなので、パソコン接続する必要はない。でもこの機能について大きく宣伝してない気がする。テレビ業界に配慮してるのだろうか。WEB対応だけど、特定の動画サイトに接続できるというものらしいので、普通のネット検索などはできないのかな。そうすると、ちょっと微妙だな。
パソコンで、ワードやエクセルを必要としてる人はそんなにいないだろう。WEBが見れれば充分な人がほとんどだろう。
ふだんスマホでやってるようなことを、手軽にできたらOK。
私の、場合は音楽ファイルを再生するためにパソコンを接続している。
今使ってるテレビでも、デジカメのカードに入ってる画像ファイルは再生できる。たしか、動画を再生できる機種もあった気がする。動画を再生できたら、音楽ファイルも再生できるだろう。
パソコンなしで、テレビだけで用が足りたら、こんな便利なことはない。
この際、自分の条件を満たすのがあるか調べてみるのもいいかな。
ところで、テレビはこれからどうなるかという問題だった。
テレビ業界は、実際の番組制作はかなりの割合で、外部の制作会社がやってるって聞いた事あるけど、そんなことも関係してくるかな。