「少年ジェット」が、私のヒーローだった。
今でも、なんかのおりに、その名前が出てきてしまう。パスワードを考える時とか。
これを見ていたのは、小学校低学年から中学年のあたりだ。
ヒーローものの時代だった。考えていたら、いっぱい出てきた。
少年ジェット、月光仮面、七色仮面、ナショナルキッド、白馬童子、隠密剣士、マグマ大使、ふしぎな少年、仮面の忍者赤影、伊賀の影丸、怪傑ハリマオ
もっと、あったと思う。なんといっても、地方だったので、テレビ局がNHKの他は民放が1局しかなかった。雑誌で知ってるが見てはいないのもある。
少年ジェットを放送していたころ、どう考えても我が家にはまだテレビが無いはずである。どうやって、テレビを見ていたのだろうか。
その頃は、村の数軒にしかテレビがなかった。よそにお邪魔して見ていたのだろうが、その辺の記憶が曖昧だ。
不思議である。
少年ジェットは、名探偵なんとかの助手で、少年ながら(?)オートバイにまたがり、白いマフラーをひるがえし、名犬シェーンを従えて悪と闘う。
宿敵は、ヒゲをたくわえたブラックデビルである。
ライバルの探偵頓田紋太(とんだもんた)も、愛犬を従えているが、私の記憶だと、少年ジェットの愛犬シェーンがコリー犬だったのに対し、ダックスフンドであまり役に立たない。
とんだもんたは、ドジなところが愛嬌があって、とっても好きだった。
少年ジェットは、正義の味方なので、悪人を殺すことはない。
武器のスーパーコルトは、相手をしびれさせることができる。
「ウー ヤー ター」というウルトラボイスは、大きい声の振動で敵を失神させることができる。
「オレたちひょうきん族」というのを、私はほとんど見てない。
結婚して子育てに忙しい頃だった。
でも、ブラックデビルマンというのが、出てるのはチラッと見ていた。
ブラックデビルマンって、ブラックデビルのことかな、と思ってた。
少年ジェットは、いないのか。
ブラックデビルマンは、初代が高田純次さんで、2代目が明石家さんまさんだそうだ。
高田純次さんは、私より五つ、六つ年上なのでリアルタイムで見ていたと思う。
明石家さんまさんは、私より二つ年下なので、「少年ジェット」見てたのかな。
まあ、あまり関係ないか。
仮面ライダーあたりから、興味がなくなってほとんどヒーローものを見なくなった。
ウルトラマンや戦隊ものも縁がなかったのだが、また見る機会ができた。
姉のところの姪っ子が、戦隊ものにハマっていたのだ。
たぶん、チェンジマンのころだったな。
女の子だったけど、背中に刀を背負って走ってたな。
戦隊モノは、毎年毎年コンセプトが変わる。
どうして、人気があるのに変えるんだろうと思っていた。
そうか、ものを買わせるためか、と気がついたらなんかガッカリした。
我が家は、男の子が3人だったけど、あまりヒーローものを見ていた記憶がない。
それぞれ、好みがバラバラだった。
そのうち、ゲームの時代になっていった。
今の子どもたちに人気のヒーローってなんだろうな。