NHKの「ブラタモリ」という番組で、北海道のサロマ湖を歩いていた。昨年の秋ぐらいに放送されたらしいが、録画したのを見てた。
サロマ湖って、どの辺にあったっけ。
北海道は、湖がいっぱいあるから、わからなくなる。
網走の隣にあるのか。網走湖っていうのもあるんだな。
しかし、地図を見ていると、北海道は湖がほんとに多い。大きいのから小さいのまで、内陸にもあるし海辺にもある。
海辺の湖は、オホーツク海沿岸に特に多い気がする。
涛沸湖、藻琴湖、能取湖、シノブツナイ湖、コムケ湖、クッチャロ湖、こんなにある。
流氷とか、関係があるのかな。
今回のテーマは、「“サロマ湖といえばホタテ”なのはなぜ?」というものだった。
サロマ湖は、もともと湾だったものが、堆砂によって海から切り離された潟湖だった。かつては、砂州東端が、春になると湖口が開き、秋になると漂砂で閉塞していた。
しかし、1929年に永久湖口を開削以降、海水の流入により湖水の塩分が海水に近くなり、水質水温が急激に変化し生態系を変え、それまで豊富に採取できた天然カキが壊滅した。
その対策として、カキについていたホタテの養殖に取り組み、試行錯誤の末に、軌道に乗ったものである。
この番組を見たことのない人には、「ブラタモリ」という番組のタイトルからして、ふざけた番組のように思うかもしれない。
タモリさんが、古地図を片手に街歩きをしながら、歴史の痕跡を探していくという「探検散歩番組」である。
初回が2008年なので、もう10年以上続いている。
街をぶらぶら歩いたり、いろいろな道を歩くような番組は、他にもある。だいたい、いろんな店をのぞいたり、食べ歩いたりというものが多い。
「ブラタモリ」は、そういうものとは、まったく違っている。
人間の歴史というよりも、もっと遡って地球の歴史の観点から、地質や地形に関わるものを見て歩くことが多い。それが、人間の歴史や生活とどうつながっていくかを考えながら歩く。
専門の方に案内してもらいながら、いっしょに見ていくのだがタモリさんが、ほんとに楽しんでいる様子がわかる。タモリさんの地質や地形についての知識はすごい、ほんとに好きなんだと思う。
見てる方も、楽しくなる。
タモリさんが「笑っていいとも」を終了してからは、日本全国をロケするようになった。それにつれて、内容も地理学や地質学の側面に関わることが多くなっている。
当初から、NHKの女性アナウンサーがアシスタントとしていて、毎回地元の方や各分野の専門家が案内する。
女性アナウンサーは、話によると集合場所と時間しか知らされておらず、具体的な目的地は知らない状態で参加している、ということである。そういう意味では、一般視聴者の立場である、ということかもしれない。
初代が久保田祐佳アナで3年間、そのあと桑子真帆アナ、近江友里恵アナ、林田理沙アナ、そして現在が、浅野里香アナである。
タモリさんとの会話も、楽しい。
ナレーターは、当初は戸田恵子さんだったが、この5年くらいは草彅剛さんが務めているが、とてもぴったりとしていると思う。
「ブラタモリ」は、東京近辺をやっていた初期の頃に、3年間3シリーズで60回くらい放送している。
現在放送中の第四シリーズは、5年目になっていて170回を越えている。これは、もうタモリさんのライフワークかも知れない。
私などは、タモリさんというと、最初の頃の「イグアナ」になってスタジオを歩き回っていた姿を思い出す。
「笑っていいとも!」は、お昼の番組なので、ほとんど見た記憶がない。
「ミュージック・ステーション」は、まだやってるんだね。でも、この何年かは、見てない。
見たい人が出ないからかな。
こんなに、多様な面を見せる人も、あまりいないよな。