晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

県民性と国民性

YouTubeを見ていたら、おすすめに「青森県民とばれる瞬間Part1」という動画が出てきた。

https://www.youtube.com/watch?v=GKgyRyYVF4E

津軽弁YouTuberのすんたろすさんという方が、津軽弁?でずっとしゃべっていた。

青森県といっても、旧津軽藩だった西部と旧南部藩だった東部があって、ことばも津軽弁と南部弁があるらしいが、私にはその違いがよくわからない。

津軽は、「じょっぱり」で頑固者、南部はしずかでのんびりしている。みたいに書かれてるのを読んだことがあるが、実際に身近にそういう人がいたことがない。

「すんたろす」さんのしゃべりは、ひとり漫才のようにおもしろかった。

私は、青森放送のテレビで育ったので、ことばもまったく違和感はなかった。ときどき、話の内容が、意味不明になることはあった。それは、たぶん青森県特有の話題だったのだと思う。

 動画の内容を、ことばで説明してもしょうがないと思うが、内容はこんな感じである。

 

カタカナがなまる。

セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、コンビニ名を並べる。

数字がなまる。

円周率 3.14...........   と続けていく。

文字数字にすると問題ないが、抑揚というかイントネーションが独特である。

たしかに、標準語には、聞こえない。

 

生活上のことばの違いの話題が続く。

そして、食べ物の話題になった。

 

「この茶碗蒸し、甘くないよ。栗も入ってないし。」

「茶碗蒸しはしょっぱいものなの。栗じゃなくて銀杏なの。」

「このお赤飯甘くないよ。」

「甘いお赤飯しか食べたことなかった。」

 

子どもの頃、茶碗蒸しは食べたことがないかも。

お赤飯は、私も甘いものだと思ってた。

でも、考えてみると、お赤飯は和菓子屋さんで作って売っている。

ということは、お赤飯は本来お菓子なんじゃないのかな。

お菓子だったら、甘くていいはずだし。

昔のものが田舎に残ってる、とも考えられるかな。

 

津軽と南部ってどう違うのか調べていたら、「47都道府県・県民性大図鑑」というサイトが見つかった。

経済誌のプレジデント社の“PRESIDENNT  online”というサイトのなかにあった。

はじめは、笑って読んでいた。

こんな感じである。見出しを抜き出すと。

 

青森県民--頑固で意地っ張りでも、根が真面目な東北人気質

本文では、次のようになっている。

津軽にはでしゃばりタイプが多いのに対し、南部は口ベタで引っ込み思案が多く両極端といえる。もちろん男女とも口ベタで誠実、温和で照れ屋な「東北人的」気質と、「じょっぱり」と言われる頑固さは、青森全体の県民性として根付いている。」

津軽と南部に共通する部分を抜き出している。

県の北部が南部藩、南部が伊達藩である岩手県は次の通りである。

岩手県民--その姿、牛の如し。口数少ない頑固者の、典型的東北人気質。

 

そして、私の秋田県はどうなっているかいうと、次のとおり。

秋田県人--「着倒れ、食倒れ」の名残りか。酒好き、享楽的なお人好し。

本文には、「遊び好きで流行に敏感、新しいもの好きの秋田県民は東北の中でもちょっと変わっていると思われがちだが、東北人らしく生真面目で、口数少ない照れ屋も多い」

確かにそういうところもあるだろうが、その根拠とする資源に恵まれた、海運の恩恵を受けたのは、中南部日本海に面した地域であって、北東部は違うんじゃないか、と私は思う。

北東部の岩手県境に近いあたりは南部領であったし、さらに遡れば少なくとも北部は奥州藤原氏支配下にあったらしい。県内を、同一には考えられない。

 

47都道府県について、このように県民性がまとめられている。これはあくまでも、笑って読むための「読み物」とは思いながらも、やっぱり引っかかってしまう。

なにか、笑えなくなってしまう。

同じ都道府県の中にも、地域差もあるし、歴史的な条件もある。そして、個人差だってある。それを、十把一絡げに言い切っていいものだろうか。

 

以前書いたことがある「ステレオタイプ」になって、一人歩きする。

こんなに、多様な県民性持った日本全国の人たちが、日本の国民性ということになると、

「日本国民は、こういう人たちである。」となる。

北海道も、東北も、江戸っ子も、関西も、九州も、沖縄も、一緒くたになってしまう。

ステレオタイプ」恐るべし、である。

 

 

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