ああ、ついに来たか。
地震の揺れがどんどん強くなっていくと、そう思ってしまう。
いつ頃からか、地震のたびに、そう思うようになっている。
今のところ、幸に、揺れはまもなく収まり、ほっとする。
東日本大地震の時、私は休暇を取って人間ドックをうけて、帰宅の途中だった。
最寄り駅で下車して、歩き始めたら、揺れ始めた。
あわてて、駅前の広場まで戻って、しゃがみ込んでいた。
駅前のビルの大きなガラス張りの窓が割れそうだったが、割れなかった。
1995年の阪神淡路大震災は、早朝だった。
先日の地震は、夜11時過ぎだったな。
テレビのニュースを見たり、ネットの記事を読んだりしていると、外国の方の地震についての発言に違和感を感じることがある。
どうも、地震のマグニチュードと震度の関係を理解していないというか、誤解しているような気がすることがある。
マグニチュードが7だからすごいとか、マグニチュードが6だからそうでもない、ように言っている。
東日本大地震は、マグニチュード9.0で、震度が宮城県栗原市の震度7が最高で、広い範囲で震度6強が記録された。
もし、震源がもっと沖300kmで、深さも50kmとかだったら、震度は弱いものだったろう。
同じ、マグニチュード9.0でも、地震のエネルギーは同じでも、距離によって、揺れ方は違う。震度は、違ってくる。
震度というののは、国によって基準が違うらしい。
震度0から震度7まで、震度5と震度6には弱と強があり、10階級がある。
そう言えば、かつては激震とか烈震って言ってたな、と思い出しました。
1996年までは、無感、微震、軽震、弱震、中震、強震、烈震、激震、でした。
アメリカでは、「メルカリ震度階級」という12階級のものを使っている。
ヨーロッパでは、「メドヴェーデフ・シュポンホイアー・カルニク震度階級」というやはり12階級のものを使っていて、なぜか世界で統一されていない。
日本は、地震が多い国だと言われる。
たしかに、毎年のようにかなり大きい地震がある。
「地震のマグニチュードと頻度」という表があったので見ていた。
マグニチュード8.0以上の地震が、世界で1年に1回あるが、日本では10年に1回ある。
マグニチュード7.0〜7.5の地震が、世界で1年に17回あるが、日本では1年に1〜2回ある。
マグニチュード6.0〜6.5の地震が、世界で1年に134回あるが、日本では1年に10〜15回ある。
つまり、世界の地震の1割くらいは日本で起こる、ということだ。
日本の国土面積は、世界全体の0.25%で世界62位らしい。
でも領海と排他的経済水域を加えると、世界6位になる、とのことだ。
さらに、海の深さつまり体積を考慮すると世界4位となる。
しかも、世界で十数枚あるプレートのうち、4枚のプレートの境界部分の上に日本列島は乗っている。
地震が多くてもしょうがないのだろう。