晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

震度とマグニチュード

ああ、ついに来たか。

地震の揺れがどんどん強くなっていくと、そう思ってしまう。

いつ頃からか、地震のたびに、そう思うようになっている。

関東大震災並みの地震が、ついに来たか。

今のところ、幸に、揺れはまもなく収まり、ほっとする。

 

東日本大地震の時、私は休暇を取って人間ドックをうけて、帰宅の途中だった。

最寄り駅で下車して、歩き始めたら、揺れ始めた。

あわてて、駅前の広場まで戻って、しゃがみ込んでいた。

駅前のビルの大きなガラス張りの窓が割れそうだったが、割れなかった。

1995年の阪神淡路大震災は、早朝だった。

先日の地震は、夜11時過ぎだったな。

 

テレビのニュースを見たり、ネットの記事を読んだりしていると、外国の方の地震についての発言に違和感を感じることがある。

どうも、地震マグニチュードと震度の関係を理解していないというか、誤解しているような気がすることがある。

マグニチュードが7だからすごいとか、マグニチュードが6だからそうでもない、ように言っている。

東日本大地震は、マグニチュード9.0で、震度が宮城県栗原市震度7が最高で、広い範囲で震度6強が記録された。

震源は、宮城県沖130km、深さ24kmだったそうだ。

もし、震源がもっと沖300kmで、深さも50kmとかだったら、震度は弱いものだったろう。

同じ、マグニチュード9.0でも、地震のエネルギーは同じでも、距離によって、揺れ方は違う。震度は、違ってくる。

 

震度というののは、国によって基準が違うらしい。

日本では、気象庁の「長周期地震動階級」によっている。

震度0から震度7まで、震度5と震度6には弱と強があり、10階級がある。

そう言えば、かつては激震とか烈震って言ってたな、と思い出しました。

1996年までは、無感、微震、軽震、弱震、中震、強震、烈震、激震、でした。

アメリカでは、「メルカリ震度階級」という12階級のものを使っている。

ヨーロッパでは、「メドヴェーデフ・シュポンホイアー・カルニク震度階級」というやはり12階級のものを使っていて、なぜか世界で統一されていない。

 

日本は、地震が多い国だと言われる。

たしかに、毎年のようにかなり大きい地震がある。

地震マグニチュードと頻度」という表があったので見ていた。

マグニチュード8.0以上の地震が、世界で1年に1回あるが、日本では10年に1回ある。

マグニチュード7.0〜7.5の地震が、世界で1年に17回あるが、日本では1年に1〜2回ある。

マグニチュード6.0〜6.5の地震が、世界で1年に134回あるが、日本では1年に10〜15回ある。

つまり、世界の地震の1割くらいは日本で起こる、ということだ。

日本の国土面積は、世界全体の0.25%で世界62位らしい。

でも領海と排他的経済水域を加えると、世界6位になる、とのことだ。

さらに、海の深さつまり体積を考慮すると世界4位となる。

しかも、世界で十数枚あるプレートのうち、4枚のプレートの境界部分の上に日本列島は乗っている。

地震が多くてもしょうがないのだろう。

 

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