晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

コレクションという趣味

小学生の頃、切手収集と絵葉書収集ということをやっていた。

その頃、切手収集は、子どもの世界でもメジャーな趣味で、少年漫画雑誌にも切手収集の記事や切手の通信販売の広告が大きく掲載されていた。

切手趣味週間とかの記念切手として浮世絵を使った「見返り美人」などは、発行時の価格の何十倍もの値段で取引されていた。

ただ、絵柄の綺麗さや珍しさだけでなく、値上がりが見込める投資的な趣味として、扱われていた気がする。

私も、何がきっかけだったか、何十枚かの切手と、整理用のアルバムを持っていた。

郵便物から、使用済みの切手を水に浸してはがしたりして、大切に保存していた。

でも、記念切手など買う機会も、買う資金もないのでなかなかコレクションは、増えなかった。

 

やはりその頃、父の友人から北海道の絵葉書をもらった。

北海道の観光地の風景の絵葉書だったと思う。

まだ、テレビもない頃で、もちろん写真プリントも白黒の時代である。

カラーの絵葉書は魅力的だったので、夢中になった。

姉が、修学旅行などに行くと買ってもらったりした。

絵葉書も、なかなか手に入れる機会はなかった。

父の実家で、昭和初期の白黒の絵葉書を見つけたこともあった。

むかしは、何か催し物があったりしたら、記念の絵葉書を発行したものらしい。

 

そのうちに、いいことを思いつく。

遠いところに住んでいる人と、絵葉書を交換すればいいんじゃないか。

そこで、学習雑誌の文通欄に、

「絵葉書収集が趣味の人がいたら、絵葉書を交換しましょう」

とのせたら、何人からか手紙が来た。

覚えているのは、山梨県長崎県だったな。

しばらく、手紙で交換していた。

小学生だったので、そんな遠くから手紙が届いて絵葉書の交換ができるのは面白かった。

 

切手収集や絵葉書収集のように、何かを集めるというのは趣味としては初歩的なものかもしれない。

今、私は切手も絵葉書も集めてはいない。

今になって思うと、収集するにあたって、その前段階の、何かこだわるものがあれば、きっとずっと続いただろうと思う。

切手だったら、絵柄が動物とか人物とか風景とか、そういうものに絞るとか。

絵葉書だったら、山とか川とか海とか。

そうしないと、収集すること自体が目的になってしまう。

収集することが目的になると、キリがなくなってしまう。

集めたものを、楽しむことを目的にすればいい。

 

物を集めたら、コレクションである。

ものではなく、知識を集めるということもある。

そういうことは、なんと言うのかな。

本というものを、本棚に集めるのではなく、頭の中に知識を集めて整理する。

それが、今自分がやってることかもしれない。

もう、具体的な物はいらないかな。

 

 

 

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