晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

ザリガニの北限と南限

先日、「私にとっての恩師」を書いた時に、先生はザリガニの研究者で秋田県北部がその生息の北限である、と書いた。

うろ覚えで、書いてしまったのだが、間違いだった。

正確には、ただのザリガニではなく「ニホンザリガニ」で、しかも「北限」ではなく「南限」だった。北限と南限では、すごい違いである。

しかも、同じザリガニの仲間なのに、南限を持つ種類と北限を持つ種類があるらしい。なんとも不思議だ

「ニホンザリガニ」は、北海道、青森、岩手、秋田に生息し、大館市がその生息の南限なのだそうだ。冷たい清澄な水にしか生息できないため、国の天然記念物指定を受けている大館市でも減少してるらしい。

子どもの頃、ザリガニは名前も知らなかったし、見たことがなかった。いったい、どんなところに生息していたのだろう。

サワガニなら、その辺の渓流にいくらでもいた。浅くて流れの速い小川である。石の下に隠れているサワガニはいくらでも捕まえられた。

サワガニの脚をむしって食べたりしていた。ちょっと想像がつかないと思う。

田舎の子どもは、おいしいから食べることもあるが、毒ではないことを確かめるために口に入れたりもするのだ。これは食べられる、と言って食べていた。

だから、子どもたちもサワガニの胴体は食べたりしない。そこには、寄生虫がいたりするらしく、食べてはいけない。そんな知識は上級生から伝わっている。

サワガニを丸ごと食べるなら、居酒屋のように唐揚げにでもしなければならない。

 

ザリガニという言葉を知ったのは、関東へ出てきてからである。

小さい子どもたちが、ザリガニ釣りをしているのは良く見かけた。私はやったことがないので知らなかったが、ザリガニは餌を食べてるのではなく、餌を捕まえているだけらしい。

もともと、北日本以外には「ニホンザリガニ」はいなかった。

なので、関東近辺にいるのは、外来種である「アメリカザリガニ」である。

昭和になってから、養殖のウシガエルの餌用に輸入されたのが、野生化したものらしい。

アメリカザリガニ」は、「ニホンザリガニ」とは違い、水深が浅くて流れの緩い泥底に環境に多く生息し、流れの早い川には生息せず、水質の汚染にも比較的強い。ということは、アメリカザリガニには、北限があるのかもしれない。

 ニホンザリガニとアメリカザリガニは、生息する水温が大きく違っているので、共存することはないらしい。

 

「ニホンザリガニ」は、成長しても7cmくらいらしいが、「アメリカザリガニ」は、大きいものだと20cm にもなるという。

 日本では、ザリガニはドブ川や農業用水のイメージがあって、不衛生な感じがあって食用とはされていない。

しかし、中国ではザリガニ料理は人気があるらしい。エビ類の中でも、ザリガニは高価なものになるそうだ。

 ザリガニの寄生虫は、短時間の加熱では完全に死滅させられないのいうことだから、日本でザリガニ料理は普及できないだろうな。

 

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