PCR検査を受けてきた。
前日に発熱し、検温したら平熱より1.5°Cほど高かった。
いつもなら、それくらいの熱は、寝ていれば治る。
体がだるい、のどが痛い、というのもあったので、検査を受けることにした。
家族やまわりの人たちのことを考えると、そうするしかない。
自宅のすぐ近くにも、病院はあるがコロナ対応は充分ではなさそうだ。
全国展開している大手の民間病院が、車で15分くらいの所にあるので、そこで受けることにした。
屋上にヘリポートがあるような病院で、私の母も入院していたことがある。
車で近くを通った時に、コロナ対応用に別棟のプレハブ病棟を見た気がする。
私は、子どもの頃から健康で、病気らしいものをしたことがない。
それでも、年に一回くらいは熱が出て起き上がれなくなることがある。
そんな時でも、食欲はそんなに落ちない。
1日寝ていればなんとかなる。
食欲がなくなった時はあぶない、と自分で思っている。
コロナだ、PCR検査だと騒いで一年四カ月である。
ところが、私の知ってる範囲で、コロナに感染したという話は聞いたことがない。
感染どころか、検査しましたというのも聞いてない。
さすがに検査した人はいると思うので、聞こえてこないだけだろう。
考えてみると、私がコロナのことを初めて知ったのは、2019年の12月の初めだと思う。
ネットの記事で、どうも中国の武漢という町で10月頃から原因不明の伝染病が流行っているらしい、というのがあった。
この時点では、うわさかデマか、そんな感じだった。
マスコミは、まだ取り上げていなかった。
マスコミが取り上げるようになったのは、2020年になってからだと思う。
WHOが、新型ウィルスを認定して発表したのが1月8日だそうだ。
屋形船、大型客船、そして世界での感染拡大。
わずか1年、とてもむかしのことのように思える。
記憶もあいまいなのは、あまりにも多くの出来事があったからだろうか。
検査自体は、3時間くらいだった。
検査の流れは、次のようなものである。
① 問診票を記入。
② 看護師による検温、血圧測定。
③ 胸部のレントゲン検査。
④ 医師による診察。
⑤ 看護師による検体の採取。
結果的には、こんな感じなのだが、受付の段階で検査の概要というか流れをまったく知らされない。
それぞれの項目は、合計してもたいした時間にはならない。
上に書き出したくらいの内容と所要時間をプリントして、渡してくれるだけで充分なんだけどな。
待ってる時間が、ひたすら長い。
だから、次に何をやるか、どれぐらい待てばいいのか、がまったくわからない。
何も知らされずに、ただ待っているのはつらいものがある。
物事を進めるにあたっての重要なものが欠けていると思った。
検査する側の人たちは、毎日同じ作業を繰り返している。
しかし、検査を受ける人は毎日違う人たちである。
検査を受ける側に対する配慮がないのだな、と思った。
その他は、そつなく進んでたので、そこだけがもったいない。
医師の診断は、レントゲンの結果は肺炎の兆候はなく、ウイルス性のもので、その一つがコロナですので検査しましょう、ということだった。
綿棒みたいので、鼻の奥をかなり強くグリグリやって検体を採った。
そして、解熱剤をもらって帰った。
会計は後日ということで、窓口には寄らなかった。
検査の結果は、2日ぐらいで連絡します、と言っていたので、明日くらいかなと思っていた。
熱もないけれど、ちょっとだるいかな、とダラダラして、この文章を書いていた。
そうしていたら、病院から検査結果の連絡が、電話であった。
「陰性でした。」とのこと。
現金なもので、とたんに体を動かす元気がでてきた。