晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

日本酒は世界で飲まれるようになると思う

先日、日本酒には純米酒とそうではないのがあるということを書いた。

毎日、日本酒を飲んでいるうちに、考えることがあった。

日本酒は、世界で飲まれるようになって、定着する可能性が充分にあるのではないか。

その理由は、日本酒と競合するものが少ないと思うからである。

 

お酒には、醸造酒と蒸留酒があることは知っていた。

原料を発酵させてできた酒が醸造酒であり、日本酒、ビール、ワインがそうであろう。

醸造酒を蒸留して、アルコール度を高くしたのが蒸留酒で、焼酎、ウィスキー、ブランデーがそうなるだろう。

これが私の知識だったが、間違っていなかった。

ここで名前の上がったのが、代表的なものだということになるらしい。

 

でも、日本酒、ビール、ワインの三つはそれぞれまったく違った作り方をしている、というのは初めて知った。

 

単発酵 ワインなど

原料そのものに糖分が合まれているので、酵母を加えるだけでアルコールへと発酵させることができる。

糖分を多く含む果実を原料とする、ブドウ酒(ワイン)、りんご酒(シードル)、なし酒(ペアサイダー)などがある。

 

単行複発酵 ビールなど

デンプンを糖へと分解する工程(糖化)と、その糖を酵母により発酵させる工程を別々に進行させる。

 

並行複発酵 日本酒など

糖化と発酵を同時に進行させる。それが「並行複発酵」と呼ばれる醸造法で、日本酒が持つ、まろやかで深い味わいを醸し出すもとになっている。

日本酒と同様の並行複発酵の方法で作られる醸造酒には、他に中国の紹興酒、韓国のマッコリがある。

紹興酒は、糯米と麦麹で、アルコール度数は14〜18であり、糖分により4種類あって、甘くて色が濃い。

マッコリは、米を主原料とし、アルコール度数は6〜8である。乳酸飲料のような微かな酸味と炭酸発泡の味があり、白く濁っている。

 

蒸留酒については、世界各地でそれぞれの地域で様々な蒸留酒が作られている。

酵母によるアルコール発酵による醸造酒のアルコール度は16〜20が限度である。

これ以上のアルコール度になると、酵母自身が死滅してしまう。

なので、これ以上のアルコール度にするには、蒸留によるエタノールの濃縮が必要になる。

 

世界中で作られている蒸留酒は、数多くある。

日本で、手に入れられて、名前を知ってるようなものだけでも次のとおりである。

ウイスキー  (大麦、小麦、ライ麦、トウモロコシ)

ウオッカ   (ライ麦、グレーン、甜菜、フルーツ、ジャガイモなど)

ジン     (大麦、ライ麦、ジャガイモ)

テキーラ   (竜舌蘭)

茅台酒    (高梁)

ブランデー  (果実酒)

コニャック  (ぶどう)

ラム酒    (サトウキビ、糖蜜)

泡盛     (インディカ)

焼酎     (米、麦、さつまいも、黒糖、そば、栗、とうもろこし、酒粕糖蜜)

 

このように、百花繚乱である。

この他にも、さくらんぼ、バナナ、りんごを原料とするようなローカルなものが多くある。

この中に、日本の泡盛や焼酎が入っていくのはかなりむずかしいだろう。

 

しかし、醸造酒のラインナップを見ると、世界的に普及してるのはワイン、ビールである。

それぞれ、まったく違うものである。

そして、日本酒も、ワインともビールともまったく違っている。

手軽に飲めるアルコール度の日本酒は、醸造酒のラインナップに入り込めると思う。

日本酒のすっきりした味わいは、なかなか他の酒にはないものなので、世界のお酒好きな人には充分に受け入れられる余地がある。

ライバルとしては、紹興酒とマッコリになるが、どう考えても日本酒にアドバンテージがあるだろう。

私のような素人がそう思うのだから、日本酒関係者はとっくに考えてるよね。

 

 

seiko-udoku.hatenadiary.jp

seiko-udoku.hatenadiary.jp

seiko-udoku.hatenadiary.jp

seiko-udoku.hatenadiary.jp

seiko-udoku.hatenadiary.jp