天気もいいし、久しぶりに手賀沼に行くことにした。
手賀沼まで自転車で行って、沼のまわりを走るのもいいなと考えたが、自転車のチェーンロックのキーが見つからない。
そういえば、前回も見つけられなかった。
どこかで、無くしたのかもしれない。
今回は、手賀沼をぐるっと自転車でまわることにした。
いつものように、新柏駅から桜通りを直進する。
名戸ケ谷小学校前の交差点で車道は左折するが、今日は横断歩道を渡って、大津川に直進している農道を進む。
この道は初めて通るが、新柏方面から暗渠で続いてきた川が、ここで地面に出てコンクリートの用水路となっている。
地図を見ると、暗渠は小学校の運動場の下を通っているようだ。
大津川と森の間には広い水田がひろがるが、田植えはほとんど終わっていた。
大津川の土手の歩道に上がってみた。
土手から河川敷は、葛の蔓がはびこっていて、大きな葉が広がっている。
このあたりの地域名である「葛飾(かつしか)」のもとになっている「葛(くず)」である。
千葉県東葛飾郡は、すべての町村が市に昇格してしまったので、消滅してしまった。
かつての下総国葛飾郡は、千葉県東葛飾郡、東京府南葛飾郡、埼玉県中葛飾郡、埼玉県北葛飾郡、茨城県西葛飾郡を含む、広大な地域だった。
千葉県の「千葉」は葛の葉の生い茂るさまから来てると言われる。
県道を渡ると、河川敷が広いコンクリートの広場になってる場所がある。
いつも、通るところなので非常用の施設かなと思っていた。
大きな看板があって、土手の道からは何も書いてない。
草むらに入って、看板の裏を見たら、「大津川接触酸化浄化施設」となっていた。
河川敷からしか、看板の内容は見えない。
これは、いったいどういうこと?
コンクリートの下に、大津川の水質を浄化するためのものがあるらしい。
国道16号にかかる橋の下を進む。
大津川河口のヒドリ橋に到着する。
手賀沼南岸は、旧沼南町の柏市で、専用のサイクリング車線と歩行者ランニング走者用の車線がある。
ここから、道の駅方面に向かう。
道の駅は、年末のオープンに向けて工事中である。
先日、道の駅に買い物に来た時には、植樹がだいぶ進んでいた。
サイクリングコースには、ベンチや展望台が何ヵ所も用意されている。
手賀沼は、もともとはひらがなの「つ」の形をした大きな沼だったのが、干拓事業によって約8割の水域が失われて、上沼と下沼に分離された。
つまり、かつては今の5倍の広さだったということになる。
手賀沼のまわりは、広い水田で囲まれていて、その先に緑に覆われた森がある。
緑の森のあたりが、台地の斜面のつけ根である。
現在の水田の広がりが、かつての手賀沼だったと考えることができる。
手賀沼の東端の曙橋に着くと、そこには水門がある。
ここから、手賀川が流れ出て、布佐で利根川に合流する。
ここからは、サイクリングコースはなく、普通の遊歩道である。
大柄でがっちりしていて、人間が近づいても平気である。
通り過ぎても、平気で毛づくろい?羽づくろい?をしていた。
若い頃に、我孫子市に一年半ほど住んでいた。
そして、15年間仕事で通っていた。
我孫子には、うなぎの老舗の店が何軒かある。
水の館前で、休憩する。
水の館は、千葉県が建設した施設だったが、今は我孫子市に譲渡されている。
親水公園もあるので、小さい子が水遊びできる。
正面の水面に河童の像があるので、しばらく眺めていた。
そういえば、我孫子では夏祭りには、定番の「かっぱ音頭」というのがあった気がする。
手賀沼公園に来たら、ここでも白鳥が陸の上を散歩していた。
手賀沼に来たら、必ずと言っていいほど、白鳥に会えると思う。
この辺まで来ると、サドルに座るとお尻がいたい。
体重が重すぎるのか、体の鍛え方が足りないのか。
あとは、ひたすら帰るのみ。
出発が、午前10時で、到着が、午後1時半だった。
正味3時間半だったが、けっこう疲れた。
上Tシャツ、下ジャージだったが、汗かいた。
キロ数は、往復で30キロ弱と言ったところだと思う。
時間のわりには、充実した運動だった。