晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

世の中では考えられないことが起こる

テレビを見ていると、世界では考えられないようなことが起こっている。

最近見たのでは、中国の超高層ビル地震もないのに、ゆらゆら大きく揺れて中にいた人がみんな逃げ出したというニュースだった。

地上72階、355.8mというビルが、目の前で揺れるのだから、中はどうなってるのだろう。

 

ところが、その後のフォローがない。

たとえば、その夜そのビルから逃げ出した人たちはどうしたのか。

ビルに戻った人は、いたのか。

次の日以降は、どうしたのか。

かなりの高層ビルだったので、1万5000人が避難した。

とても怖くて、戻れないような気がする。

 

地震がなかったのなら、なぜビルが揺れたのか。

遠くから見ても、わかるくらいに大きく揺れていた。

あれで、建物の中にいたらと考えると、かなり恐ろしい。

逃げてるあいだに、建物が崩壊するのではないか。

ニュースでは何かの共鳴みたいなことを、言ってた気がするがほんとに有り得るのか。

地盤の問題とか、いろいろ考えられることはあるだろう。

制震装置が設置されていなかったということも言われてる。

考えられないことが、あるのが今の世の中である。

 

それにしても、第一報を伝えるだけで、第二報、第三報がないのは、どうしたことだろう。

うわあ、すごいね、で終わってる。

詰めが甘いと、ジャーナリズムとは言えないのではないかな。

伝えることは、いくらでもあるような気がする。

最初にこのニュースを伝えることを決定した人間は、その後何をしていただろうか。

 

5W1H」ということばを習った記憶がある。

これは、情報を伝達する時に必要な要素のことで、これを意識することで過不足なく伝えることができる、ということらしい。

When   Where  Who  What  Why  How

やっぱり、いろんなところで Why  が足りないと感じることが多い。

Whyを考えて、伝えるのがジャーナリズムじゃないのかな。

第一報で出来なかったら、後で補完しなきゃならない。

 

我が身にも、考えられないことは起きる。

最近は、走りたくなったら、手賀沼まで自転車で行って走る。

以前は、江戸川の流山橋まで自転車で行って、土手の道を走っていた。

運河の河口まで行って戻ったり、もっと先の玉葉橋で対岸の埼玉側に渡って、ぐるっとまわったりしていた。

自転車は、歩道脇の草むらに横にしていた。

立てておくと、倒れてあぶないな、と思ったのだ。

ある時、走って戻って、帰ろうと思ったら、自転車のサドルがなくなっていた。

 

しばし、ぼう然としてしまった。

駐輪場に止めてあった自転車が、盗まれてしまったというのはよくある。

そのように盗まれた自転車が、道端に乗り捨てられてあるのも見たことがある。

私の自転車は、ホームセンターで売ってるような普通のもので、高価なものではない。

サドルなど持っていっても、金にもならない。 

 

考えてみれば、サドルははずそうと思えば、誰でもできる。

車体はロックしてあったので、サドルを持って行ったのだろう。

金のためではないとしたら、単なるいたずらなのか。

こんないたずらがあるとは思っていなかったので、ショックだった。

自転車本体を盗まれるよりも、ショックは大きかったかもしれない。

思い直して、自転車を持ち上げ気味に押して、自宅まで帰った。

乗れば30分くらいのところを、1時間半くらい歩いたと思う。

帰ってから、ホームセンターでサドルを探した。

2000円ちょっとで、買えた。

 

自転車のサドルを盗むという心理について、考えてみた。

自転車自体を盗むのと、サドルを盗むのはまったく違う行為である。

自転車自体を盗むのは、自転車というものを自分の所有物にするということで、自分の利益とするものだ。

しかし、サドルを盗むことは、サドルを自分の所有にしようとしたとは思えない。

まあ、自分の自転車のサドルと交換することも、考えられいでもないが、それを転売するようなことは考えにくい。

手間がかかるわりには、利益が少ない。

帰る途中で、道端にでもポイと捨ててあるのでは、ないだろうか。

他人の所有物である自転車のサドルを盗むことによって、自転車を不完全なものにして、使えなくしてしまう。

それが、目的なんじゃないだろうか。

人の不幸を喜ぶ心理なのか。

そういえば、そういう類いの犯罪や行為は増えているような気がする。

そういうことは、増えて欲しくないな。

 

 

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