最近、近所の交差点で、自転車に乗っていた小学生が自動車との接触事故で亡くなった。
昔ながらの道を舗装したような、不規則な五叉路だった。
信号のある段違いの十字路に、斜めに車道が合流する。
そのうちの斜めの車道が、とても曖昧なつくりになっている。
しばらくして、自動車の走行する範囲を制限するようにガードレールができた。
これで、自転車や歩行者と車が接触するリスクは減るだろう。
危ない交差点だなとは、多くの人が思っていたと思う。
大変なことが起こってからじゃないと、なかなかものごとは変わらない。
事故が起こる前になんとかしたいものだ。
車を運転していると、とても気を使うのが自転車に対する対応になる。
自転車は、小さな子どもから、お年寄りまで乗っている。
そして、小学生、中学生、高校生も多いので、日本では誰でも乗ってると言っていいかもしれない。
私自身、自転車にも乗る人なので、他人事でない。
自転車に乗るには、運転免許証が必要ないので、誰でも自転車を買えて、乗ることができる。
乗り方についての講習などが、あるわけではない。
小学生なら、交通教室や自転車講習のようなものがあるかもしれない。
運転席から見ていて、自転車についてヒヤッとさせられることが多い。
自転車についての交通ルールが、徹底していないことが大きいような気がする。
つまり、自転車がどのように走行することができるのか。
どういう走行をしてはいけないのかを、自転車に乗ってる人がわかっていない。
それは、自転車に乗る人だけではなく、車の運転手や歩行者も共有しなければならないものだと思う。
交通ルールを考える時に、自転車が問題になるのは、自転車が「軽車両」であることだと思う。
しかも、自転車のサドルから降りて、押して歩けば歩行者である。
この、軽車両であり歩行者でもある、という両面性がいろんなところで むずかしい問題を引き起こしていると思う。
自転車は、軽車両なので基本的には車道を走らなければならない。
しかし、場合によっては、歩道や横断歩道を走行できる。
車道を走る場合は、左側端に寄って通行する。
自転車専用通行帯がある時は、その部分を通行しなければならない。
自動車専用通行帯は、駐車禁止になってる場合もあるが、表示がなく駐車がある場合は注意が必要だ。
車道の路側帯を通る場合は、左側の路側帯を通る。
右側の路側帯を通ると逆行となり、通常に走行する自転車を妨げることになる。
逆行すると、どういうことになるのか。
路側帯で、自転車が対面することになり、どちらかが車道側にはみ出て、すれ違うしかない。
左側の路側帯を通ることについては、自覚していない人が多いように思われ、逆行する自転車を見かける。
自転車の走行が認める表示のある歩道では、歩道の車道側を徐行できるが、歩行者の通行を妨げる場合は停止する。
歩道の車道側を徐行で進むことができるとなっているが、並木が植樹されていたりして、自転車の走行を妨げているのが実態である。
自転車横断帯がある場合は、自転車横断帯によって横断しなければならない。
自転車に乗ったままで、歩行者横断歩道を渡ってる場合がある。
横断歩道では、自転車から降りて、横断しなければならない。
横断歩道に歩行者がいない場合は、自転車に乗ったまま渡ることができる。
スクランブル式横断歩道では、自転車に乗ったままで横断するのをみることが多い。
自転車は、軽車両なので、飲酒運転、二人乗り、並進は禁止です。
夜間は、ライトを点灯しないといけません。
誰でも自転車に乗れるけれど、基本的なルールが徹底していないのが現実です。
自分の身を守るためにも、ルールをしっかり守れる仕組みを作ることが必要だと思います。
日本の道路事情を見ると、自転車だけでなく、歩行者の安全も守れないような道路が多い。
自動車と自転車の両方を利用していて、歩行者でもある自分としては、なんとかそれぞれの身を守る方法はないものかと思う。
初めて、自転車に乗ることになる子どもの頃に、たとえば小学生の時に徹底して自転車のルールを教えることが、時間はかかっても効果的なのではないだろうか。
もちろん、自動車運転手も免許取得の際に、そのルールを徹底して共有することが必要だと思う。