1970年を前後とした時代が、私にとって音楽が最も大切なもので、一生懸命に聴いていた頃である。
だから、ビートルズもローリングストーンズもサイモンとガーファンクルも、リアルタイムで聴いていた。
YouTubeで、 ジミ・ヘンドリクスの動画を若者が見ていた。
リアクション動画とういうやつだが、ジミ・ヘンドリクスは、1970年に亡くなっているのだから、動画を見ている彼にとっては、過去の人である。
伝説の人というか、歴史上の人物である。
日本にいる私は、リアルタイムでジミ・ヘンドリクスを知ってるのに、ジミ・ヘンドリクスの生まれた国の若者にとっては、初めて出会うミュージシャンであるというのは、不思議な感覚だった。
最近、ネットの世界では、日本の1980年代のシティポップが評価されているらしい。
ネットというのは、多様な世界だから全部が一色に染まることはない。
でも、インターネットがない時代は、世界のほんの小さな部分しかお互いに共有していなかったのだから、知られていないものはいっぱいある。
これから、共有する可能性は多いのだろう。
サイモンとガーファンクル 「サウンドオブサイレンス」(Sound of Silence)
高校生になった頃に、この曲は日本でもかなり売れたと思う。
今が、多様な時代だとすれば、その頃はあまり多様でなかったので、洋楽に多少興味がある若者は誰でも知っていた。
私は、気に入った曲の歌詞を、一生懸命に日本語に翻訳していた。
ポールサイモンからは、繊細で知的なものを感じた。
何曲か、訳していたが、これが初めての曲だったから忘れられない。
Hello darkness old my friend
I've come to talk with you again
Simon&Garfunkel - The Sound of Silence - YouTube
ジョン・デンバー 「故郷へかえりたい」
「故郷へかえりたい」は、1971年の曲である。
でも、その前にピーター、ポール アンド マリーの「悲しみのジェットプレーン」の作者として知られていた。
アコースティック・ギターと彼の歌声は、日本でもいろんな曲がヒットした。
John Denver - Take Me Home, Country Roads - YouTube
エルビス・プレスリー 「明日への願い」
エルビス・プレスリーの全盛期だった1950年代から1960年代前期は、私の子供時代だったので、あまり覚えてない。
衝撃的にデビューして、売れっ子になりハリウッド映画にいっぱい出た。
たぶん、つまらない映画に出過ぎたために、低迷してしまう。
私の、高校生の頃に、カムバックを果たす。
スーパースターになったのだと、思う。
しかし、1977年に、42歳で亡くなる。
アメリカでは、何故こんなに若くスターが亡くなるのだろう。
Elvis Presley If I Can Dream 68 Black With Orchestra - YouTube
ライチャス・ブラザーズ 「ふられた気持ち」
いつ頃、はじめて聴いたのか覚えていないが、好きなグループだった。
「ブルー・アイド・ソウル」と言われるものの、代表的なものだと思う。
後年、私の好きなホール・アンド・オーツもカバーしていた。
レイ・チャールズ 「いとしのエリー」(Ellie My Love)
高校生の頃から、レイ・チャールズは大好きな歌手だった。
ピアノを弾きながら歌う彼の歌は、いろんな音楽の要素がミックスされていたような気がする。
レイ・チャールズ、ホセ・フェリシアーノ、スティービー・ワンダー、長谷川きよし、と私のお気に入りの歌手は、盲目の人が多いのは後になって気がついた。
「いとしのエリー」は、サントリーのウイスキーのCMのための企画だったらしい。
でも、とてもいい曲になってるいて、気に入っていた。
来日公演に、この曲を聴きたくてNHKホールまで行った。
RAY CHARLES / ELLIE MY LOVE - YouTube