晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

東雷神社 松戸市東平賀

流山の図書館に返す本があって、行くことにした。

最近は、歩くことにこだわっているので、歩くことにした。

先日行こうとした、北小金の東雷神社が方向が近いので、帰りに寄ることにする。

 今日は、陽射しがありそうで、歩くには暑いかなと思いながら、歩き始める。

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麗澤大学生涯学習センター脇の歩道

まずは、麗澤大学のキャンパスを抜けて行く。

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分断されたキャンパスを繋ぐ歩道橋

麗澤大学の学生宿舎脇を抜けて、流山市に入り向小金の住宅地を歩く。

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住宅地の空き地に、一面の葛の中に立葵が咲いていた

水戸街道を渡り、さらに行くとJR常磐線にかかる名都借跨線橋である。

なんと、車道なのに、登り降りは1車線で、橋上だけが2車線という不思議な橋である。

通称「譲り橋」であり、譲り合わないと渡ることができない。

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名都借跨線橋 登り降り車線

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名都借跨線橋 橋上車線

歩行者用には、階段と歩道がある。

橋を渡り終わると、国道6号線である。

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とうもろこしに花が咲く

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とうもろこしも食べられそう

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木の図書館

流山市立木の図書館に到着した。

ここは、流山市役所の出張所と図書館の複合施設である。

1階の出張所はやってるが、2階図書館は休館日だった。

こんなことを、何度やったことだろう。

気を取り直して、神社に向かうことにする。

 

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国道6号沿いを行く

国道6号線沿いに北小金方面に歩く。

途中で6号線は、JR常磐線を越えるので、その手前で線路方向に降りる。

地図を見ると、目的の東雷神社の手前に、前ヶ崎香取神社があるようなので、寄ってみることにする。

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6号線からJR常磐線を見る

JR常磐線に沿った道路を進んでいくと、前ヶ崎香取神社はあった。

香取神社は、経津主神を祭神とし、香取神宮を総本社とし、全国に400社あるといわれる。

関東地方に多いが、特に利根川と江戸川沿いに多く分布する。

10世紀以降に開拓された元低湿地だった土地に多いようである。

東葛飾の地域には、香取神社が多い。

しかも、社殿は台地上にあっても、近くを小さいながらも河川が流れていることが、共通しているような気がする。

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前ヶ崎香取神社

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前ヶ崎香取神社の創建年代は不詳であるが、明和5年の棟札が残っていることから、江戸時代には栄えていたと思われる。

同じ前ヶ崎の台地には、北部に前ヶ崎城址があることを考えると、神社の創建はさらにさかのぼるだろう。

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前ヶ崎香取神社拝殿

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庚申塔

境内は、南北に広がっているが、東側には住宅地が迫っている。

北側、西側は、農地と森林であり、南側は、道路を挟んでJR常磐線の線路である。

社殿はかなり古いものであるが、由緒のようなものは表示されていなかった。

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前ヶ崎香取神社拝殿

拝殿脇を通って、本殿にまわると、本殿はかなり大きな建物だった。

ほとんど、拝殿と同じくらいの大きさがあった。

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前ヶ崎香取神社本殿

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本殿の隣に、立派な境内社があったが、社名がわからなかった。

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境内社

ひとまわりして、拝殿方向を振り返ってみた。

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拝殿を望む

鳥居前の道路を、西に100メートルほど進むと、道は下り坂である。

低地に出たところで、線路下を隧道が通っていて、反対側に出る道がある。

地図を見ると、それと並行して川の流れがある。

根木内城址から北上してきた富士川である。

かつては、どれくらいの流れだったのだろう。

 


隧道をくぐって、さらに西方向に進む。

しばらく歩くと、東雷神社の入り口の登り坂出た。

ここは、境内のすぐ近くまで、JRの線路がせまっていて、歩道橋が鳥居前にある。

参道が、JRの線路のために削られてしまったのかもしれない。

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東雷神社鳥居

東雷神社の創建年代は不詳であるが、平成16年の境内の遷宮記念碑には、400年以上守ってきたとある。

 

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松戸市史料には、東雷神社の由来として次の文章がある。

いつ頃の、記録なのかはわからない。

 

東平賀字中通ニアリ。祭日ハ毎年十月十五日、氏子ハ東平賀全部境内官地ナリ。其ノ坪數二百八十八坪あり。

 

1坪≒3.3平方メートル、計算すると

288坪は、959.4平方メートルって、どれくらいの広さなのだろう。

記念碑には、昭和60年に火災のために、社殿を焼失したとある。

そして、平成16年に再建しているが、再建にあたって、神社所有地の一部を売却して、本殿拝殿の建設資金にしたということである。

現在は、本殿裏に森が全くなく、住宅地になっている。

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社殿の裏を見ると、拝殿と本殿はそれぞれ独立していないので、一体化しているのだと思われる。

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御神木

この東雷神社が、東平賀の村の鎮守の杜だったのだろう。

今は、まわりは住宅地が迫り、鉄道が境内の脇を通り、JR北小金の駅までもそれほどの距離ではなく、そのような雰囲気はない。

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遷宮記念碑

東平賀の地は、千葉に就職した私が、ひとり暮らしの後で、両親と住んでいたところであり、私にとっては思い出深いところである。

その頃は、この神社のことを知らなかった。

線路をはさんで向こう側の、本土寺に近いところに住んでいた。

本土寺も、知る人は知る、くらいでそんなに有名ではなかった。

今は、少し観光地っぽくなっている。

 

帰途は、根木内城址公園経由で帰った。

ただ、通り抜けただけである。

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根木内城址芝生広場

帰ってから、地図を眺めていた。

前ヶ崎香取神社は、鳥居の前を鉄道が通ってしまっている。

東雷神社は、参道のあたる部分が、線路で削られたのだろう。

根木内城址は、国道6号線によって城址の半分を失っている。

 

明治初期の地図を見ていると、鉄道も国道もない。

田舎の村の様子が、見えてくる。

集落の住宅は、まばらに散らばっている。

その風景が、浮かんでくる。

「どこでもドア」でも、ほしいものである。

ちょっと、行ってきたい。

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アプリ「古地図散歩」 明治初期 東平賀周辺

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アプリ「古地図散歩」 明治初期 東平賀広域

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アプリ「スーパー地形」 立体地形 東平賀広域

青色 標高10m未満 茶色 標高10m以上20m未満 緑色 標高20m以上

 

見てるだけで、楽しくなる。

散歩の必需品である。

 

 


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