晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

ナタ漬けといぶりがっこ

私が育った秋田県は、塩分摂取量が多いといわれる。

料理の味付けが特に濃いとも思わない。

やっぱり、漬け物を多く食べるからだろうか。

秋田には、いろんな漬物があるらしい。

あるらしいというのは、秋田でも地域で違ってくるからである。

かつて、秋田から離れて、関東に来た頃、「いぶりがっこ」はあまり知られてなかった。

秋田で育った私も、知らなかった気がする。

 

いぶりがっこ」は、内陸南部地方の伝統漬物ということになっている。

内陸南部って、どのあたりだと思ったのだが、湯沢市の周辺らしい。

いぶりがっこ」はある業者が、商標登録していているので、「いぶり漬け」という名称も使われているらしい。

我が家にも、囲炉裏はあったので、それで大根を燻製にすることは可能だったと思うが、やっていた記憶はない。

秋田の北部では、やっていなかったと思う。

燻製はやっていなかったが、大根を乾燥させることはしていた。

軒下なとに吊るして大根を乾燥させると、しなびた感じになって体積が何分の1かになる。

それを、ぬか漬けにしていた。

生の大根に比べて、歯ごたえがあって、生の大根とは違ったうまみがある。

 

www.iburigakko.com

 

味噌漬け大根というのがあったのを、思い出した。

梅干しと並んで、おにぎりによくいれていた。

名前のとおり、大根を味噌に漬けたものである。

色も味も、まさに味噌である。

イメージ的には、奈良漬けに似ているが、酒粕ではなく味噌につけてあって、きゅうりなどではなく大根である。

大根は、意外に柔らかかったと思うので、干し大根ではなく、生の大根をつけていたのかもしれない。

とにかく、味が濃いのでおにぎり向きだったと思う。

お茶漬けでも、いいかもしれない。

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秋田を離れて、50年になるが冬になると食べたくなる漬物がある。

「ナタ漬け」である。

冬の寒い日に、ナタ漬けの樽に張った氷を割って、漬けられた大根を取り出す。

なんで、ナタ漬けというかと言うと、大根をナタでバッサバッサ削っていたかららしい。

まだシャキシャキした大根が、歯応えよくてうまかった、という記憶だけ残っている。

この50年、食べていない。

どこでも、売ってない。

氷が張るような寒いところでないと、食べられない漬物だ。

暖かいと、発酵が進んでしまうだろう。

たぶん、酸っぱくなってしまうんじゃないだろうか。

なにしろ、私が子どもの頃の農家は、家の中でも物が凍った。

食用油が凍って、瓶の中で白くなっていた記憶がある。

www.maff.go.jp

「ナタ漬け」のことを考えていたら、むしょうに食べたくなった。

自分で作ろうと、大根と酒粕と甘酒を買ってきてしまった。

食べれるようなものができるかは、ちょっと自信がない。

ナタ漬けは、一切れが大胆に大きかったが、私は少し小さめにした。

塩をふって、冷蔵庫に一日置いておく。

水分が出たのをとって、粕入りの甘酒を入れて、また冷蔵庫へ入れる。

一日して、食べてみたが、サッパリして、シャキシャキしてうまかった。

これなら、これからもつくってみよう。

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私がつくったナタ漬け

 

私が、畑に育つもので育ったのは確かだ。

自宅のまわり北と東は、畑だった。

家庭用の野菜を育てていた。

いろんな種類の野菜を、3畝とか4畝とかづつ作っていた。

そのせいか、今でも野菜は好きである。

子どもの頃は、そんなに野菜の種類は多くなかった。

大根は、よく買ってしまう。

辛い大根のおろしで、ご飯を食べるのが好きだったな。

子どもがあまり食べないような、辛い大根がよかった。

それから、ウラナリではない太ったきゅうりで、水分をとっていた。

書いていて、思い出した。

キャベツのことを、「玉菜(たまな)」って言ってた。

ジャガイモは、暑い炎天下に掘ってた。

今年は、ジャガイモが悲しくなるくらいに、値段が高かった。

テレビを見てたら、最近になって野菜がだいぶ安くなってきたらしい。

 

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