地図が好きなので、このブログにも地図のことは何回も書いている。
特に、昨年に「フランス式彩色地図」というものを知ってからは、市立図書館にそれを見るために通っていた。
この地図は、明治初期に日本陸軍が作成した手書きの地図で、古地図といってもいい趣のあるものである。
関東近辺を921面の二万分一の地図で整備したものである。
この地図について、いろいろと調べているうちに、農研機構という組織の歴史的農業環境閲覧システムというサイトで、このフランス式彩色地図を見ることができることを知った。
しかも、「比較地図」を使えば、国土地理院の現在の地図にと比べることができる。
同一画面の左右に半分づつ表示されて、拡大縮小が自在で、片方を移動させると、連動してもう一方も移動するようになっている。
関東の中心部は網羅しているので、普段の移動範囲なら、これで充分である。
この地図のためだけに、図書館へ行く必要はなくなった。
スマホアプリに、古地図アプリがあるのは知っていたので、「大江戸今昔めぐり」というのをインストールしていた。
これは、江戸時代の地図と現在の地図、そして航空写真を切り替えてみることができるものである。
しかし、「大江戸」というだけあって、範囲が江戸の街なので、なかなか実際に行く機会もなく、使えていなかった。
「大江戸今昔めぐり」は、フジテレビとビーマップと菁映社が、2017年に提供を始めたものだが、エリアを拡大する方針で、今年は川越市と静岡市がエリアとなった。
今後も拡大の方針らしく、制作に協力する自治体を募集しているようだ。
そこで、他の地域の古地図が使えるアプリがないものか探してみた。
「こちずぶらり」というアプリが、見つかった。
日本の地図だけではなく、世界の地図が収録されている。
19世紀や20世紀のものが多いが、もっとさかのぼるものもある。
手描きで、絵地図と言った方がいいものもあるし、美術品を見るようにも楽しめると思う。
そんなに古い地図だけれど、ワンタッチで現代の地図に切り替えることができる。
グーグルマップだと思うが、どこにも表示がない。
古地図のデータは内蔵されていなくて、その都度ダウンロードされる。
たまったキャッシュは、消去できるようになっている。
「こちずぶらり」を提供しているのは、Stroly Incという会社である。
メニューの「おすすめアプリ」をみたら、他にもいろいろつくっている。
江戸、京都、伊勢、奈良、仙台、名古屋などに特化したアプリもあるようなので、どんな会社か調べたら、業務内容が次のようになっている。
手づくりの手書き地図なども、GPSと連動させて、アプリ化するなどいろんな企業や自治体、団体などと連携するような事業もしているようで、面白そうである。
「古地図散歩」というアプリを見つけた。
これは、日本の地図でも国土地理院の地図と航空写真を切り替えて使えるアプリだ。
私的に気に入っているのは、明治初期の「フランス式彩色地図」と言われる迅速地図も表示できるところである。
古地図が、明治初期から平成まで7種類、航空写真は1936年から2007年まで8種類、さらに陰影起伏という立体地図も表示することができる。
合同会社四時舎という会社が、つくっているがウェブサイトには、次のように載っていた。
四時舎はニッチな分野をリッチに拘るソフトウェア会社です
主に地図系のアプリを得意としています。
広くは普及しないかもしれませんが、一部の人に熱狂的に支持されるようなアプリを作っていきます。
他に、「ぼっちドライブ」「廃墟GO」というのがあった。
おもしろそうである。