インターネット上にあるサイトは、永遠に存在するものではない。
久しぶりに、サイトを訪ねようとするともうリンクが切れていることがある。
今は、ネットにつながっていることは、身近なものである。
だから、クラウドなどというものができている。
自分のPCやスマホなどのデータをクラウドに保存すれば、PCやスマホなどに関係なく、アクセスしてデータを使うことができる。
でもクラウドも、企業のサービスだからいつまでもあるという保証はない。
突然使えなくなるということも、あり得る。
これは、貴重だ思えるものは、やっぱり手元に保存した方がよさそうだ。
そういえば、昔ウェブ上に無くなったデータを保存しておくことをボランティアとしてやってるウェブアーカイブというものがあったような気がする。
調べてみたら、現在は世界中の図書館などがそういう事業をやってるようだ。
日本の国立国会図書館も、やってるようだ。
2010年から、法改正により公的機関のウェブサイトを許諾を得ずに網羅的に収集できるようになったとある。
でも、公的機関のに限られてるんだな。
他にも、任意団体が運営しているものもあるようなので、調べてみる価値はあるかも知れない。
2週間ほど前のブログに、EPWINGという電子書籍の規格があることを書いた。
何十万語もある辞書や一万を越える小説などの作品を一つの書籍とすることができるものである。
この電子書籍を読むためには、ビューアというものが必要である。
かつては、市販の辞書や書籍が販売されていたので、多くのビューアがあった。
hishidaさんが提供している「EBWin」と「EBPocket」が使い勝手も良く、現実的だと思う。
今はほとんど市販されていないが、フリーの書籍はネット上で提供されているので充分に存在価値はあると思う。
「EBWin」と「EBPocket」というEPWINNGビューア
Windows用のビューアは、「EBWin4」である。
スマホやタブレット用には、iOS用とAndroid用の「EB Pocket」がそれぞれ、用意されている。
hishidaさんのサイト。
ウィキペディア日本語版 Project Bookends
ウィキペディアは、ボランティアの共同作業によって執筆されているフリーのインターネット百科事典である。
主に寄付によって運営されており、広告がないのが特徴なのだそうだ。
そう言われると、広告が無かったことに今頃になって気がついた。
ボランティアによる共同作業という性格上、正確性や項目のばらつきなどさまざまな問題が指摘されている。
2001年に英語版が開始され、翌年には日本語版が開始されている。
問題は指摘されても、使いやすさから定着しているような気がする。
ウィキペディアをEPWING化する試みは、このプロジェクトが2012年からやっている。
図版入り完全版、図版無し版、ミニ版と3種類を提供している。
それぞれ、1.8GBのファイルが、13個、4個、3個からなっていて、ダウンロード、インストールとも時間を要するものである。
これがあれば、ネットが無くても、ウィキペディアが使えるが、そこまでしする必要があるかというと微妙かもしれない。
青空WING 大久保克彦
青空文庫に収録されている作品のうち、著作権が終了している作品はすべて入っている。
もちろん、一万六千を超える作品を読むことができる。
本当に役に立つのは、検索機能などを活用して、さまざまなことばの使い方などを複雑に調べることらしい。
このサイトを運営している大久保克彦さんは、他にもさまざまなプロジェクトをやっている。
渋沢栄一先生が提供している源氏物語のテキストを活用した源氏物語EPWINGでは、本文、かな全文、現代語訳、註釈を一体化した書籍としている。
他にも、「Project for the classics」では、さまざまな外国語辞書、テキストにとりくんでいる。
EPWinなどの取り組みをしているhishidaさんが、著作権フリーとなっているテキストを使っていくつかの書籍を提供しています。
口語訳聖書(新約1954年版、旧約1955年版) JIS X4081形式(EPWING)
http://ebstudio.info/home/jbible.html