晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

昆虫すごいぜ!

テレビの電源を入れたら、「昆虫すごいぜ」という番組だった。

香川照之さんが、進行する昆虫研究の番組だった。

香川さんは、カマキリのかぶりものをかぶっていた。

昆虫研究というよりも、昆虫オタクの香川さんによる昆虫採集の番組らしかった。

以前にも、一、二回この番組を見かけたことはあったが、じっくり見たことはなかった。

今回は、今まで放送したもののスペシャルらしかった。

なので、通常はどんな放送内容なのかよくわからない。

香川さんは、この番組では「カマキリ先生」ということになってる。

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画面の写真を撮ってしまった

今回の対象は、タガメで2年前にコスタリカにロケに行った内容が放送されていた。

なんと、この番組は2016年から放送されているらしい。

番組の最後まで見てしまったが、香川さんの昆虫に対する愛情というか、のめり込み方が並大抵ではないことを感じた。

香川さんは、私の好きな俳優さんであり、気になる人であったのだが、少し見方が変わった。

本人は、「本当にやりたい仕事にめぐり会えました」、「これが僕の代表作です」、と言ってるらしい。

 

私は、田んぼに囲まれた農家で、生まれて育った。

だから、昆虫たちはあたりまえに、いつでもどこでもいた。

夏になれば、田んぼの上は蛍が乱舞していた。

あたりまえすぎて、昆虫について特別な関心を持って、のめり込むことはなかった。

それでも、ファーブルの昆虫記は小学生の頃に読んでいる。

高校一年の夏に、隣町の市街地に転居した。

町の中心地だったので、畑も田んぼも近くにはなかった。

町はずれにある高校まで、毎日徒歩で登校していた。

むしろ、高校のまわりの方が畑があった気がする。

 

子どもの頃を思い出すと、「佃煮(つくだに)」という食べ物があった。

佃煮は、小魚や貝などを、醤油と砂糖で甘辛く煮つけたものである。

イナゴの佃煮があったことを、思い出した。

イナゴやバッタの、イナゴである。

海の小エビの佃煮もあったのだから、陸のイナゴも似たようなものだった。

素材を丸ごと使っているのだから、栄養的にも文句のないものだったのだろう。

最近は、佃煮といってもあまり存在感がないかも知れない。

佃煮の行商は、定期的に田舎にも来ていた。

東京の佃島の漁師たちの、常備菜・保存食だったというのは、よく知られていた。

 

手塚治虫先生は、「オサムシ」という昆虫の名前を、ペンネームに使った。

同じように、昆虫に対して思い入れのある方は、多いのだろう。

私には、そこまでの思いはない。

しかし、都会の人たちのゴキブリへの態度には違和感がある。

どうして、あそこまで嫌うのだろう。

それが、ゴキブリの生息する場所にあるのだろうということは、わかる。

衛生的ではない場所で、生活していると思われている。

清潔好きな人たちにとっては、我慢できないのだろう。

ほんとにそうなのか、という気がしないでもない。

 

ゴキブリの古名は、「 あくたむし」や「つのむし」だったらしいが、江戸時代に「アブラムシ」と呼ばれるようになった、とある。

明治になって、「ゴキカブリ」の「カ」が欠落して、「ゴキブリ」が、定着した。

現代の人たちにとっては、虫はいない方がいい存在なのだろう。

「虫もいないような場所は、ろくなものではない」という田舎育ちの私のような人間のことばは、説得力がないだろうな。

 

 

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