ロックという音楽を聴くようになった頃、今でも同じだけれど、日本以外だと英語が使われていた。
ヨーロッパのバンドは少なかったけれど、英語で歌っていた。
ほとんどは、アメリカとイギリスだったが、聴いているうちになんとなくわかるようになった。
どっちがアメリカで、どっちがイギリスか、ちょっとちがう。
どこが、どう違うか、というとむずかしい。
繊細さ、という単純なものではない。
よくはわからないが、イギリスのものに何か、屈折したものを感じていたのだろうか。
それが何からくるものか、わかっていなかった。
歴史からくる社会の違いがあったのだろうけど、その頃はわかっていなかった。
T・レックス 「ゲット・イット・オン」
初めてこのバンドの曲を聴いた時は、「テラノサウルス・レックス」と名のっていたと思う。
すぐに、「T・レックス」というシンプルなものになった。
「グラムロック」の先駆けだったと思う。
“glamouros"(魅惑的)からきてるように、それまでのロックとは、一風違った雰囲気があった。
後に、日本のビジュアル系につながるのかな。
T. Rex - Get It On (1971) HD 0815007
https://www.youtube.com/watch?v=wZkTh_T75QY
フリー 「オール・ライト・ナウ」
ブルースをベースにしたハードロック・バンドだったが、私はこの曲が好きだった。
この曲は、オーソドックスなブルース・ロックということになるのだろうが、ポール・コゾフのギターもポール・ロジャースのボーカルも、高校生だった私には好ましいものだった。
印象的なギタリストだったポール・コゾフは、25歳で亡くなった。
ボーカルのポール・ロジャースは、脱退後「バッド・カンパニー」を結成し、本国イギリスよりも北米で人気のバンドになった。
Free - All Right Now (Doing Their Thing, 1970) Official Live Video
https://www.youtube.com/watch?v=vqdCZ0yHNa4
デビッド・ボウイ 「スターマン」
デビッド・ボウイは、大きなヒット曲はなかったけれど、日本ではずっと人気があったような気がする。
T・レックスのマーク・ボランと同様濃いメイクをしていて、グラムロックの代表的ミュージシャンだった。
大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」にも出演していた。
なんと、キャストを見ると、内田裕也、三上寛、ジョニー・大倉もいる。
この作品は、映画館で観たはずだが、気がついてなかったかもしれない。
ミック・ジャガーとコラボして、「ダンシング・イン・ザ・ストリート」を歌って踊っていたのも、印象に残っている。
あれは、いつ頃だったのだろう。
日本人好みの人だったと思うけど、亡くなってもう5年になるんだな。
https://www.youtube.com/watch?v=sI66hcu9fIs