晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

晴れたので散歩① 新柏さくら通り

朝起きた時は、空は雲がいっぱいで、すきまにちょっと青空が見えた。

新柏駅方面に用事があったので、歩いて行った。

空は、ほとんど青空になっていて、ところどころに雲がある感じになっていた。

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用事が済んだので、天気もいいことなので、もっと歩くことにした。

陽射しが強くなりそうなので、気温は上がってくるかもしれない。

とりあえず、新柏駅に向かう。

 

東武野田線新柏駅は、私が柏市に移った頃に新しくできた駅だ。

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新柏駅前の広場

駅前の広場に、この地域の区画事業の記念碑があったが、内容をよく読んではいなかった。

柏市名戸ケ谷前土地区画整理事業完成記念碑」となっていた。

内容を読んでみると、次のようになっていた。

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このあたりは、大津川支流によって形成された肥沃な沖積層で、ここに住む人々に天与の恵みを多く与え続けてきました。たわわに実る稲穂は、人々にこれまでの苦労をいやし、更に働く意欲をかき立ててくれたのでした。

時の流れは、社会状況の変化や産業構造の発展へと進み、首都近郊都市として特に住環境にに利便の地を求めるようになりました。

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記念植樹のクスノキ

この文章だとわかりにくいが、農地として使用されてきた低湿地を、農地としてだけではなく、柏の中心部に近いという地の利を生かして住宅地としても開発しようとしたのだと思います。

こうして、昭和54年に柏市名戸ケ谷前土地区画整理組合を設立し、32.5ヘクタールの整備事業を始めたのだそうです。

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古地図 明治初期 名戸ケ谷周辺 アプリ古地図散歩

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古地図 1960〜1980年頃 名戸ケ谷周辺 アプリ古地図散歩

事業内容は、この区域に幅員16メートルの幹線道路を縦横に配置し、さらに都市排水の流下能力を高めるために、道路下は大型の暗渠水路にいたしました。また、この事業の進行とともに東武鉄道野田線新柏駅が開設され、その駅前に2,600平方メートルの広場を設置して、利用者の便宜を図ることにしました。

さらに幹線道路に桜を植樹して将来桜祭りの催しも可能なように配慮しました。

 

この碑文を読んで、なるほどと納得したことと、あれっと疑問が残ったことがあった。

 

幅員16メートルの幹線道路とあるのだが、そんなに幅があるかなということである。

片側1車線の道路であるが、両側の歩道は自転車の走行も可能なかなり広いものである。

また、車道の路側帯も広めなので、この数年は自転車専用通行帯になっている。

16メートルくらいは、あるのかも知れない。

 

区画整理前の地図を見ると、西から東に大津川の支流の流れがある。

区画整理後には、川の流れは消えてしまっている。

区画整理によって整備された幹線道路にしては、微妙に曲がっている。

道路下は暗渠水路になっているということなので、それまでに流れていた大津川の支流の流路を生かした形で、幹線道路を建設し暗渠としたと考えると、納得できる。

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古地図 2000〜2015年頃 名戸ケ谷周辺 アプリ古地図散

新柏駅からの幹線道路は、進んでいくと国道6号線を分岐してJR常磐線の隧道を潜ってきた道との交差点にぶつかる。

この幹線道路の両側には、桜並木が整備されているが、植樹されてから30年以上になるので、春には見事な桜並木を楽しむことができる。

なんと、1500メートル近いさくら通りなので、区画整理の計画段階でこれを組み込んだ方々の先見の目だと思う。

後になってから、このようなことはなかなかできることではない。

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桜並木は、桜の葉は黄色くなり始めていて、地面に落ちているものもある。

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交差点で右方向に曲がると、登り坂になっていて名戸ケ谷の台地である。

かつてはこの辺りに、集落があったのだろう。

 

 

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