晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

林と森を眺めて、とりとめのないことを考える

私の住んでいるところは、光ヶ丘の台地上にあり、まわりよりも小高くなっている。

全体的に、東西南北を谷で囲まれているような感じである。

田んぼがあるような低地は、大津川の流れに近いところまで行かないとない。

ふだん、自宅近くを散歩していても、田んぼを見ることはできない。

だから、久しぶりに遠出をしたら、稲刈りが終わってしまっていた、ということになる。

 

この台地の見通しのいいところからまわりを見ると、緑の森が思ったよりも多く残っていることに気がつく。

里山」ということばがある。

集落、人里に隣接していて、人間の影響を受けた生態系が存在する山のことをいうらしい。

集落の生活の延長上にある山ということだろうか。

私の住んでる柏市も、隣接する松戸市でも、里山を保護していこうとする活動をしている。

里山といっても、現在は私有地である。

無断で立ち入ることは、できない。

そのような森や林を、地域の住民が立ち入って楽しめるように、所有者の了解のもとに、開放している。

もちろん、所有者にとっても、税制面などの処置があるのだろう。

www.city.kashiwa.lg.jp

www.city.matsudo.chiba.jp

 

車で走っていると、空き地や林だったところが、住宅地にされているところにいくつも出会う。

ずいぶんと長い間人が住んでないような住宅や、使われていない店舗はあちらこちらで見かける。

それなのに、新しい住宅は次々と作られている。

このところ、毎日のように通っていたコインランドリーの脇の空き地も、あれよあれよという間に、きれいに造成された。

まだ、住宅は建っていない。

何ヶ月か前には、片隅にカボチャの花が咲いていたんだけどな。

その奥の方は、鬱蒼とした森林がまだ残っている。

この森林も、いつかはなくなってしまうのだろうか。

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携帯電話基地局アンテナ

森林の手前に、巨大な携帯電話用のアンテナが立っていた。

こんなのを、いろんなところで見るような気がする。

ちょっとずつ形が違ってるような気もするので、キャリアごとに建設してるのだろうか。

ドコモ、KDDIソフトバンク、が三大キャリアで、これに楽天モバイルが加わるらしい。

森林をよく見ていたら、森の左手の上の方にアンテナの先端が見えた。

この森も向こう側に、もう一つアンテナが建っているのだろう。

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もう一つのアンテナが見える

私が、最初に使ったスマホPHSだった。

キャリアはウイルコムで、シャープのZERO3という機種だった。

PHSというのは、personal handy-phone system の略だそうだ。

当初は、personal handy phone でPHP だったらしいが、PHP研究所からのクレームで変えたらしい。

PHS基地局の出力は小さくて、数百メートルくらいしかカバーできなかったという。

PHSのアンテナは、電話ボックスの上にあると言われていた。

jp.sharp

携帯電話基地局の出力は大きいので、数キロメートルをカバーするらしいが、それでも日本全体を考えると、とんでもなく多くの基地局が必要になるだろう。

それぞれのキャリアがそれをやるのは、無駄が多いように思える。

もう少し、利巧なやり方があるんじゃないのかな。

 

私が、まだ勤めていた頃、駅まで歩いていたのだが、その途中に森があった。

ある時から、その森の隅で工事が始まった。

いったい何の工事だろう、と思っていた。

数ヶ月の工事が進むうちに、携帯電話の基地局アンテナということがわかった。

基地局から出る電波は、まわりの人たちの健康に害はないのかな、などと考えていた。

工事が終わって、これで完成だな、と思っていたら、そのうちに解体工事が始まった。

たぶん、まだ使ってないのに、どういうこと、と思った。

土地は、何事もなかったように、森だったところがただの空き地になった。

後で知った情報によると、土地は借地で、借地権者が所有者に無断で、契約をしてしまったらしい。

ウソのような、ほんとの話である。

誰かが、やるべきことをやらなかったのだろうが、あの建設費用はどのように処理されたのだろうと、思った。

世の中には、考えられないような不思議なことがあるのである。

 

 

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