このところ、あまり歩いていない。
今日は、朝から青空も見えていたので、どこか出かけることにした。
2、3ヶ月前に、坂川の支流である富士川をさかのぼるということをやった。
今日は、富士川を下って、坂川と合流するところまで行ってみようと思う。
廣池学園の道を行く。
右手が麗澤大学、左手に学園本部、麗沢高校、麗沢中学校、麗澤幼稚園がある。
いつもの、富士川の支流である向小金の森に向かう。
いろいろ調べたが、川の流れの名前がわからない。
地図を見ると、廣池学園第四グランドで流れが消えている。
グランドのまわりは、緑の森なのでそこが水源なのだろう。
県道の下にトンネルがあり、そこから支流は始まる。
いつ来ても、気持ちのいい流れだ。
小さな流れであるが、年中枯れることがない。
流れの反対側には、学園の乗馬クラブの馬場がある。
今日は、サラブレッド2頭である。
流れに沿って、歩いて行く。
前方に、ゴルフコースが見えてくる。
学園のゴルフクラブ用なのだろうが、一般の人も利用できるらしい。
私はゴルフの趣味はないので、利用したことはない。
キャンパス内に、自前のゴルフコースのある学校はあまりないだろうな。
進んでいくと、藪の中に流れは消える。
車道に戻って、流れが現れるところに行く。
この先で、流れは富士川に合流するはずだが、そのあたりに近づくことはできないようだ。
富士川を渡る橋の方に、歩いて行く。
富士川は、ウィキペディアの記事によれば、一級水系利根川の一級河川である。
一級河川は、国が管理を行う河川で14062あり、都道府県が管理を行う二級河川7082よりも多い。
「富士川」という名称は、どのような由来があるのかは調べた限りでは、わからなかった。
川の近隣に「富士」に近いような地名はないように思われる。
ただ、富士川が坂川に合流する地点から、坂川を600メートルほど遡った所に、「富士見橋」がある。
県道261号線に出ると、根木内城址橋があり、これを越えると根木内城址公園の脇を流れ、河川管理用の歩道を歩くことができる。
進んでいくと、前方に国道6号線が見える。
流れは、国道下のトンネルへ、隣に歩行者自転車用のトンネルがある。
用水路という趣である。
車道を300メートルほど進むと、今度はJR常磐線にぶつかる。
やっと、車1台通れるようなトンネルがある。
トンネルをすぎると、それまでは住宅に囲まれていたのが、まわりの風景が変わる。
緑が多くなって、農村の雰囲気である。
仲田橋というのが見えてきた。
その手前で、平賀川と合流する。
一見、滝のように見えるが、自然の岩ではなく、コンクリートの護岸のようなところから流れ落ちているのだろう。
正確には、この合流地点から上流は「上富士川」であり、ここから下流が「富士川ということになる。
松戸市小金原と柏市酒井根の境界にある「大清水湧水」を源にして、北上している。
水源の標高は20メートルであり、標高は5メートルほどの坂川との合流地点まで3.7km流れている。
この流域は、柏の酒井根、流山の前ヶ崎、松戸の小金原、平賀などの台地に挟まれた低湿地であり、古くから水害に悩まされてきたらしい。
これを解決するために、近年まで護岸工事が行われたようだ。
仲田橋から下流の富士川は、護岸も緩やかな傾斜の自然土手であり、両側に遊歩道もある。
土手の外側は、畑や田んぼそして農家があって、農村風景である。
いったい、どこの田舎に迷い込んだのだろう、と思ってしまった。
自宅から1時間ほどで、こんな風景があるとは知らなかった。
土手を歩いていると、買い物帰りの主婦の自転車が通り過ぎたりする。
北小金あたりまで行くのだろうか。
今日の天気なら、自転車も気持ちいいだろう。
土手を歩いて気がついたのだが、西側の土手の外はほとんど畑で、向こう側の東の土手の外は田んぼが多い。
正面に、大きな建物が見えてきた。
流山運転免許センターだけど、何年前にできたんだっけ。
かつては、千葉市郊外まで出かけて、1日仕事だったなあ。
その後、幕張に免許センターできて少し近くなった。
今は、30分くらいで来れる。
ついに、坂川との合流地点に到着した。
このあたりは、コンクリート護岸になっている。
「坂川」は、流山市野々下を源流として、松戸市と市川市の境の国府台近くで、江戸川の合流する、延長16kmの川である。
「逆川」という別名があるらしい。
逆流する川ということだろうか。
確かに、富士川の合流地点で標高は5メートルくらいしかなさそうなので、ほとんど標高差のないところを、10km以上も流れるのだから、無理がありそうだ。
人の手を加えなければ、なんともならないだろう。
ひと休みして、帰り道は東側の土手を歩く。
平賀川の合流まで戻ったので、角度を変えて写真を撮ってみた。
さらに歩いて、根木内城址公園である。
先程、対岸から稲干の稲架らしきものが見えた。
近くに、行ってみる。
たしか、観察用の田んぼがあった気がする。
山と川で育った私にとって、遊び場は渓流だった。
山から駆け降りてきた、冷たくてきれいな水、川底は石っころで深くはない。
このあたりの川は、まったく別物である。
川底は、泥だし、子どもが水遊びできるところではない。
それでも、水の近くに行くだけで、気持ちがいい。
そして、緑があればそれで満足である。