何ヶ月か前に、「AM放送の団体がAM電波による放送を停止することを申請した。」というような記事を見た。
その時は、あまり詳細は知らず、見出しを見ただけだった。
きっと、音質の良いFM電波に切り替えるのかな、と思っていた。
後日、車で走っていてTBSラジオの「伊集院光とラジオと」という番組を、聞いていた。
自宅に帰ったのだが、番組の続きが聴きたくなった。
我が家には、AMラジオが聴けるラジオというものはない。
AVアンプで、FMなら聴けるかもしれないが、AMも聴けたかな。
インターネットラジオで、radikoというアプリがあったことを、思い出した。
探したら、他にもAMを聴けるアプリはあった。
さっそく、スマホにダウンロードしてみた。
ラジオ番組の続きを、聞くことができた。
放送の初めに、FM電波とAM電波の案内をしているようだった。
どうも、すでにFM電波でも、AM電波と同じ放送をしているのか。
調べてみたら、次のことがわかった。
AM放送の別名が、「中波放送」であること。
AM放送と同じものが、すでに難聴対策や災害対策として、2014年からFM電波で放送されていること。
日本民間放送連盟は、2028年をめどに、FM放送への転換を目指すと発表したこと。
つまり、AM電波での放送を停止しようとしていること。
2028年以降も、AM放送を続けるのは、北海道のHBCラジオ、STVラジオ、秋田県のABS秋田放送の3局で、既存の放送エリアをほぼカバーするための設備投資に多額の費用を要することを理由としている。
そういうわけで、たぶんAM放送がまったく無くなることにはならないけれど、ほぼ無くなってしまう。
AM放送の利点は電波が遠くまで届くことであり、弱点はノイズが多く音質が悪いことだろう。
私も、高校時代はAM放送も聴いていたが、音質の良いFM放送の録音を主にやるようになってからは、ほとんどAM放送を聴かなくなっている。
高校時代に聴いていたが番組で、よく覚えているのは、まだラジオDJだった「みのもんた」さんがやっていた「オールジャパントップ20」である。
洋楽にとても興味があるころだったので、私とっては音楽情報を得る貴重な番組だったのだと思う。
音質がどうのより、情報が大事だったのだろう。
この番組は、文化放送が制作のものだったらしいが、調べてみたらすごい番組である。
放送期間が、1962年から2006年である。
私が聴いていた、みのもんたさんは3代目パーソナリティで、1970年から1976年までやってたらしい。
歴代パーソナリティは、小島正雄、土屋恵、みのもんた、せんだみつお、ばんばひろふみ、梶原茂、川島なお美、八木誠、小林克也、八木誠である。
FM電波は、別名が「超短波」というらしいが、なんといっても電波の到達する距離が短い。
そのために、中継局を多く建設する必要がある。
しかし、ノイズに強いことや、高音質のために音楽番組が放送されることが多く、多重技術を利用して、ステレオ放送や、文字放送など様々な放送を実施できる。
radikoのように、インターネットラジオのアプリはいろいろ利用することができる。
スマホアプリは、あくまでも電話回線とインターネットを利用したものなので、災害時などに使えなくなる可能性は高い。
AM放送は、一方向の情報であり、弱点の多い手段である。
しかしながら、いったんAM電波が停止してしまったら、当然AM受信機は作られなくなり、消えてしまうだろう。
ほんとにそれでいいのか、悩ましい問題である。