晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

「ガロ」と「ボーイズライフ」 

さいとうたかをさんが亡くなってから、2ヶ月になる。

さまざまな番組で、さいとうさんのことが取り上げられたが、ほとんどは「ゴルゴ13」絡みだったと言っていいかもしれない。

私は、「ゴルゴ13」と並行して、「鬼平犯科帳」も愛読してきた。

捕物関係の主役は、奉行所の与力、同心、そして岡っ引きが多いが、鬼平犯科帳では、火付盗賊改方長谷川平蔵という実在の人物がモデルである。

火付と盗賊ということばがそのまま職名になっている。

ゴルゴ13」が、さいとう・プロダクションのオリジナルな作品であるとすると、「鬼平犯科帳」は、池波正太郎さんの小説がすでにあって、それを劇画化している。

小説は、全20巻ということだけれど、すでに劇画版は58巻発売されている。

後どれくらいの作品が、残っているのだろうか。

さいとう・プロダクションでは、「ゴルゴ13」と同様に、「鬼平犯科帳」も、さいとうさん亡き後も連載を継続していくと発表している。

 

さいとうたかをさんの作品に、いつ頃出会ったのだろうと考えてみた。

私が小学生だった頃に読んでいた雑誌に、さいとうたかをさんの作品はなかったと思う。

「少年」、「少年画報」、「ぼくら」、「冒険王」などという月刊誌が、「少年サンデー」、「少年マガジン」という週刊誌に移り変わっていく頃である。

考えてみると、さいとうさんの作品は、かなり高い年齢層が対象だったのだろう。

小学校の高学年の頃に、クラスの誰かが「ガロ」という月刊誌を学校に持って来て、みんなで読んだ記憶がある。

「ガロ」は、大学生とかそれより上の年齢層が読む雑誌であるのは、小学生ながらに感じていた。

たぶん、年上の兄弟のいる奴が、持って来たのだろう。

それには、白土三平さんの「カムイ伝」が連載されていた。

白土さんは、「カムイ伝」よりも、もっと年少の子向けのやはり忍者ものの「サスケ」を少年雑誌に連載していた。

「サスケ」は、登場人物も少年忍者で、絵もかわいい感じのものだった。

好評だったのだろう、テレビアニメとして放送された。

 

その頃に、小学館が発行している「ボーイズライフ」という月刊誌もあった。

「ガロ」は、白土三平さんが「カムイ伝」を連載するために、貸本漫画出版の青林社と創刊したものらしい。

私が、漫画を読んでいたのは、小学生の時で、中学生になってからは、漫画を読まなくなっていた。

だから、中学、高校、大学と漫画を買った記憶はない。

比較的後に創刊した「少年ジャンプ」は、買ったことがない。

ふたたび、漫画を読み始めたのは、就職してからである。

友人たちが、「ビッグコミック」という、青年向けの漫画雑誌を読んでいた。

私は、雑誌は買わず、単行本を買っていた。

ビッグコミック」には、白土三平さんが「カムイ外伝」を連載していた。

 

遅ればせながら、「明日のジョー」を、全巻買った。

梶原一騎原作、ちばてつや作画のこの作品が、社会現象になっていた頃は、私は読んでなかったので、他人事だった。

ちばてつやさんの作品は、「俺は鉄平」も気に入って、全巻揃えていた。

私は、性格的に凝り性なので、気にいると全部揃えたくなる。

考えてみれば、ちばさんの作品は、小学生時代にも読んでいた。

姉たちが買っていた「少女クラブ」に連載していた「1・2・3と4・5・ロク」という作品である。

母親を亡くした五人兄弟と愛犬のファミリードラマのような漫画だった。

高校生、中学生、小学生、幼児、愛犬という、兄弟姉妹の描き方が、とてもおもしろくて、繰り返し読んでいた。

 

20代の頃の私の部屋の壁は、本棚に囲まれていた。

本棚は、四つあったが、そのうちの一つは漫画で占められていた。

友人が、「ゴルゴ13」を揃えていたので、「ゴルゴ13」と出会うことになる。

すでに、その頃は50巻か60巻くらいになっていたと思う。

友人から借りて読んで、次からは自分で買うようになった。

1968年に「ビッグコミック」は創刊されていて、その年に「ゴルゴ13」の連載も始まっているらしい。

計算すると、私が中学三年生の年である。

ゴルゴ13も、50年以上経っている訳だ。

 

現在は、やろうとすれば、漫画だってネットを利用して読むことができる。

Amazonのアプリを使えば、タブレットで充分に満足して使える。

無料のお試しが、第1巻だけ利用できるサービスを使ったことがある。

でも、有料のサービスまで利用する気になれない。

妻が、毎週のようにレンタルショップを利用しているので、それで借りてきてもらう。

ゴルゴ13」や「鬼平犯科帳」の最新刊は、そうやって読んでいる。

今は私より、漫画コミック好きな妻も、ネットでタブレットを使う気はなさそうだ。

 

 

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