晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

動画と静止画

映画というやつが、映写フィルムというのをクルクルと回して、それに光を点滅させながらあててスクリーンに映しているものであることを、小学生の時に知った。

私の小学生時代は、学校で年に一回映画会をやっていた。

今だったら、芸術鑑賞会だろうか。

その時に、映画会の準備をしているのを、興味深く見ていた。

体育館の中央後方に、テーブルを置いて、そこに映写機を設置していた。

もちろん、すべての窓は、暗幕で覆っていたのだから、大変な作業である。

映画館でやるような映画を上映していたのだから、街の映画館に依頼して、映写技師が来ていたのだと思う。

その時に、映写フィルムというのが、スライドのフィルムみたいのが、ずっと何コマもつながっているのを見た。

ときどき、フィルムが切れてしまうこともあった気がする。

フィルムは、いろんなところで、一日に何回も使われたのだろうから、どんどん弱って切れてしまうこともあったのだろう。

それを、接着剤かなんかで繋いでたのだろうか。

そのフィルムの切れ端を見た気がする。

今考えると、写真のフィルムのような画像が反転した「ネガフィルム」ではなく、画像がそのままの「ポジフィルム」だった。

授業で使ってた「スライド」のフィルムは、1コマだけだけど、それが延々とつながっていた。

 

その頃は、映画の時代だった。

テレビが普及しはじめたとは言っても、まだまだみんな家にあるわけではない。

私の住んでた小さな町でさえも、何軒かの映画館があった。

テレビほどではないにしても、毎月新作が上映されていたのだ。

売れっ子の俳優は、さぞ忙しいことだったろう。

我が家の親戚も映画館をやっていたので、何回か見せてもらったことがある。

七色仮面」は、見た記憶がある。

母親が、松竹の女性向け映画が好きだったので、街へ出かけるとよく映画館に行った。

末っ子の私は、母親について歩いていた。

 

それから、20年くらい経って、子育てするようになってビデオカメラを買った。

そのうちに、パソコンの時代になった。

ビデオカメラで撮ったビデオを、パソコンで見ようと思ってやってみた。

そしたら、AVIファイルというものになった。

AVIというのは、“Audio Video Interleave"という動画ファイルである。

ところが、AVIファイルというのは、とんでもなく容量が大きい。

難しいことはわからないが、ビデオの動画というのは、言ってみれば写真を並べてできているらしい。

一秒間に24コマの写真を次々と映していくことで、まるで動いていているように見える。

そう言えば、映写フィルムと同じじゃないかと思った。

同じコマのようで、それが微妙に少しずつ変わっていくのだろう。

 

一枚の写真でさえも、かなりの容量が必要になる。

それが、1秒に24コマとなると、1分で1440コマとなり、1時間だと86400コマという、天文学的数字になる。

でも、かつての映写フィルムにはそれだけのコマが収められていたことになる。

世の中には、頭の良い人がいたもので、映像の中の時間によって変化しない部分は、使い回すことによって、データ量を少なくすることにしたらしい。

アニメでも、全部手描きしないで、動く人物などだけ描いて背景と重ねる、というようなやり方だったな。

これで、かなりデータ量を減らして、PCで扱える現実的な容量まで圧縮してMPEGをいう形式のファイルに変換した。

これは、”Moving Picture Expert Group"というやつだ。

私が使ってたのはMPEG1だったが、次の時代のDVDではMPEG2という規格だった。

今使ってるMP4というのは、MPEG4ということなのかな。

私もそれにならってやっていたが、いかんせん当時のPCは能力的に難しかった。

現実的ではなく、しばらくやっていて、諦めてしまった。

 

今は、スマホで簡単に、動画も撮れるし、写真も撮れる。

動画のなかの一コマ、つまり静止画を切り取れば、写真になる。

ビデオデッキには、DVDドライブも内蔵されているから、気に入った動画をDVDにも簡単にできる。

でも、あまりそういう使い方をすることはないかもしれない。

気に入った動画は、ハードディスクに残しておけばいい。

残す必要のないのは、消去してしまうだけである。

容量が足りなければ、外付けハードディスクを接続できる。

なんと、便利なことになったものだろうか。

DVDもハードディスクも、消耗品なのは忘れてはいけないかもしれない。

いつかは使えなくなるから、どうしても残したいものは、移し替えておく必要がある。

 

 

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