晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

百科事典はネットの世界にあるのだろうか

私は、百科事典のようなものが好きである。

小学生の頃に、学習雑誌の付録の人名辞典を熱心に読んでいた記憶があるので、そういう素地はあったのだろう。

私が最初に手に入れた百科事典と言えるものは、「マイペディア」というWindows用の百科事典ソフトだった。

2002年、デアゴスティーニが創刊した「週刊ピーシー・サクセス」の付録だった「マイペディア PC Success版」を手に入れた。

当時、私はソニーPDA「クリエ」を使い始めていた。

PDAは、「携帯情報端末」(Personal Digital Asisitant)であり、今になって考えてみると、電話通信機能のないスマホのようなものであるクリエは、PalmOsを搭載していた。

テキストを書籍のように読むことができて、音楽も聴くことができた。

それに、百科事典も加えようと思ったのだ。

www.heibonsha.co.jp

PC用「マイペディア」は、1994年の電子ブック版、1997年のEPWING版を経て、1997年に発売されている。

元になった書籍版は、1954年初版発行の「小百科事典」で、A版の一冊ものだったようである。

1960年代からの高度経済成長とともに、「百科事典ブーム」があって、日本の家庭の必需品のようになった。

我が家では縁がなかったが、応接間に数十冊の百科事典が並ぶというイメージが残っているのは、テレビのコマーシャルなどでもやっていたのだろうか。

私も、もう10歳くらい上の世代で、家庭を持っていたら、たぶん百科事典を買っていたかもしれない。

しかし、「百科事典ブーム」は、長くはなかったようだ。

1990年代になって、PCの普及とともに百科事典もCD-ROM版に移行していく。

書棚の何段かを占めようという百科事典は、一枚か数枚のCDに収まってしまった。

でも、書籍としての百科事典は、ステータスシンボルとして売れたものも多かっただろうから、実際の需要はそれほどでもなかったのだろう。

CD-ROMとは言っても、それなりの価格である百科事典ソフトは、それほどは売れなかったようだ。

 

「マイペディア」は、平凡社が発売した小型百科事典である。

百科事典ではあるが、一冊ものの小型なので、総項目数約65,000であるが、説明文は簡潔である。

「クリエ」は、「メモリースティック」というメモリカードを使っていたが、最大容量が128MBだった。

GBではなく、MBである。

「マイペディア」には、静止画、動画、アニメ、サウンドなどが、12,000点収録されていたが、テキスト部分だけにすると、かなりサイズを小さくできてメモリースティックに入れることができた。

pc.watch.impress.co.jp

もっと本格的な百科事典ソフトが欲しくなって、いろいろ探した。

小学館が発売していた「日本大百科全書」というものが見つかった。

書籍版は、1984年に初版が全26巻が刊行されている。

寄稿者6000人以上、総項目数130,000以上という膨大な情報だ。

電子版は、1996年に電子ブック版が出ているが、私が買ったのは2001年発売の「スーパーニッポニカ・ライト」というCD-ROM版である。

ネットで探していて、どこかの大学生協で見つけて手に入れた。

これは、日本大百科全書に国語大辞典をセットにしたものである。

併せると、項目数は38万を超える。

項目によっては、記事は長いものがあり読みごたえがある。

 

その他にも、平凡社の「世界大百科事典」を手に入れた。

電子版は、NEC、日立デジタル平凡社、日立システムアンドサービス、を経て、最近はセイコーインスツルの電子辞書に収納されている。

私が持ってるのは、日立デジタル平凡社の頃のもので、総項目数約90,000である。

pc.watch.impress.co.jp

その頃、マイクロソフト社も、「エンカルタ」という百科事典ソフトを発売していた。

ポプラ社の「ポプラディア」、小学館の「ジャポニカ」、そしてブリタニカ・ジャパンが「ブリタニカ国際大百科事典」というものを出していた。

それらは、現在は最新版がほとんど発売されていないし、存在感がなくなってる。

紙に印刷された書籍版はほとんどが絶版となっている。

調べた限りでは、2007年刊行の平凡社「改訂新版 世界大百科事典」が最新のものであるようだ。

 

インターネットの普及によって、何か知りたことがあれば、ネットで手軽に検索できる。

それによって、自分の必要とする情報を手に入れることができる。

適当なサイトを見つけるだけである。

わざわざ、百科事典ソフトを使って、調べる必要はない

百科事典ソフトをいくつか持っている私も、ほとんどそれを使うことがない。

知りたい項目、知りたい人名を、入れてネットを検索すれば、なんでも出てくる。

百科事典には収録されていないような項目や人名でも、大丈夫である。

特に、ウィキペディアだったら、まとまった情報を得ることができる。

ja.wikipedia.org

ウィキペディアの問題点は、いろんなところで指摘されている。

名誉毀損著作権侵害、責任の所在、編集合戦、など、あげればキリがない。

ウィキペディアの仕組みについては、私はあまり知識がない。

でも、誰でも編集に参加できるのは基本なのだろう。

ということは、インターネットの世界が抱える問題が、そのままウィキペディアも抱え込まざるを得ないということになる。

一企業たる出版社が、百科事典を刊行しようとしたら、会社の命運がかかる一大事業である。

責任者を決め、編集や執筆についての基本方針を込め、ジャンルごとの執筆項目を決めることも必要だろうし、多数の執筆者に依頼しなければならない。

ウィキペディアには、そのようなものはないのだろう。

書きたい人が、書きたい項目について書く。

だから、全体としての統一性がない。

やたらと膨大な項目もあるし、中身のうすっぺらなものもある。

現在、ウィキペディア日本語版は、1,300,000項目を超えている。

このページを、EPWINGという電子辞書ファイルに変換したものを提供しているサイトがあるのだが、そこにあるのは23.4GBというとんでもない大きさである。

これが英語版になると、6,430,000項目をこえている。

sites.google.com

 

こうなると、ウィキペディアを利用するにも、インターネットに対する姿勢と同じように、対していかなければならない。

宝の山でもあり、ゴミ溜めでもある。

玉石混交の世界なのだ。

かつての百科事典をはじめ、さまざまな情報のデータベースを利用できるサイトがある。

けっこう、おもしろいものだ。

kotobank.jp

www.weblio.jp

 

 

 

 

seiko-udoku.hatenadiary.jp

seiko-udoku.hatenadiary.jp

seiko-udoku.hatenadiary.jp

 

seiko-udoku.hatenadiary.jp

 

seiko-udoku.hatenadiary.jp

seiko-udoku.hatenadiary.jp

seiko-udoku.hatenadiary.jp

seiko-udoku.hatenadiary.jp

seiko-udoku.hatenadiary.jp

seiko-udoku.hatenadiary.jp

seiko-udoku.hatenadiary.jp

seiko-udoku.hatenadiary.jp

seiko-udoku.hatenadiary.jp

seiko-udoku.hatenadiary.jp