2022年は、どんな一年になるのだろうか。
元旦も、午後になって思いつきで出かけた。
富士山でも見て来ようと、思ったのだ。
富士山を見ると言っても、江戸川の土手へ行けば見えるかな、と考えた。
子どもの頃は、一月一日は出かけるものではない、と言われて育った。
だから、出かけるのは二日からだった。
私は、親のお使いで、父と母の実家に年賀のものを届けて、お年玉をいただいていた。
我が家から、最も近い江戸川の土手である流山橋に出かけた。
流山街道には人の集まりそうなお店があるので、かなり混んでいた。
大規模な電気量販店と衣料販売の店舗の駐車場に駐車して、土手に向かった。
その前に、近くにある赤城神社でも寄って行こうかと、寄り道した。
神社の周辺は、初詣の人が集まっていて、整理の係員も出ていた。
元旦に出かけるなんて、しばらくしたことがなかった。
初詣で、ごった返していて、赤城神社の境内は参拝客で行列だった。
これは駄目だと、見切りをつけて、素早く江戸川に向かう。
江戸川の土手に出て、富士山方向を見る。
富士山は、江戸川のやや下流方向にあるはずである。
地平線に近い下の方は、すでにかすんでいて富士山は見えなかった。
富士山を見たいなら、朝早く出かけるべきであった。
そして、江戸川土手よりも、富士山を見るのにふさわしい場所もありそうである。
おもいつきではなく、もう少し準備をするべきである。
しかし、江戸川上流を見ると、筑波山が見えた。
この辺りは、筑波山ならだいたい見ることができる。
さっそく、筑波山にご挨拶とお願いをした。
とにかく、土手の上は冷たい風が強かったので、早々に退散した。
あとは、新潟県寺泊漁港を売り物にした鮮魚専門店が近くにあるので、寄ることにする。
ところが、店舗の中は人がごった返している。
予約のお寿司を受け取るためのお客が長蛇の列である。
とても、ゆっくり買い物していられない。
ひと回りして、あきらめて帰ることにする。
帰り道はコースを変えて戻ったのだが、とんでもない渋滞に巻き込まれた。
やっぱり、やり慣れないことはすべきではない。
思いつきではなく、計画的に行動すべきである。
元旦は静かにすべき、という親の教えは守る意味がある。