天気予報では、全国的に暑くなるようなことを言ってたが、ちょっと遠出をすることにした。
緑の中を歩きたくなった。
それで、思い出したのが、市川市の大町公園である。
3週間ほど前に、孫娘を預かったときに、その公園の中にあるバラ園に行った。
その時は、まだちらほら咲き始めた感じで、さびしい感じだった。
もしかすると、バラはもう終わりかもしれないが、公園の半分くらいを占めている自然鑑賞園は、いつ行っても人出少なく、一面の緑を楽しむことができる。
距離を調べてみると、7キロほどで、歩いて2時間弱となっている。
昨年、鎌ヶ谷市立図書館まで歩いたことがあるが、そこより少し近いくらいである。
鎌ヶ谷市に向かう県道を同じように行き、途中で市川方面に右折すればいい。
自宅を出発したのは、10時半を過ぎていた。
到着は、正午を過ぎるだろう。
五香方向にひたすら歩いていると、途中で松戸市に入る。
さらに行くと、新京成電鉄の線路が見えてきて、県道もそれに沿って方向をやや東に変える。
渋滞していることが多い五香十字路を渡ってしばらく行くと、新京成の踏切がある。
新京成電鉄の線路は、大きく蛇行しているので、踏切が多い。
踏切の先には、広大な陸上自衛隊松戸駐屯地が見えてくる。
駐屯地の敷地は、新京成の線路まで続いているので、また踏切を渡る。
松戸駐屯地となっているが、住所は鎌ヶ谷市くぬぎ山である。
新京成電鉄の線路は、山や川が邪魔してるわけでもないのに、大きく曲がりくねっている。
東武鉄道野田線やJR常磐線は、こんなに曲がってはいなし、もっとまっすぐである。
町や村をつないだら、こんなことになったのだろうか、不思議である。
くぬぎやま交差点で右折すると、それまでの県道57号から国道464号になり、市川方向に向かう。
新京成電鉄本社もあるらしい。
松飛台工業団地からの道が交差するが、なんとこのあたりは松戸市串崎新田となっていた。
正面に、北総鉄道の大町駅が見える。
このあたりからは、「大町梨街道」がはじまり、市川市となる。
案内板もでていたし、道路地図にも表示されている。
たしかに、梨農園が続いていて、「梨御殿」ということばがふさわしいような構えの農家がある。
過去の遺跡という感じではなく、今生きている屋敷門である。
大町駅から、5分くらい歩くと、大町公園の入り口に着く。
駐輪場があるが、2台しか停まっていなかった。
大町公園は、長田谷津という東西100メートルほど、南北に1300メートルほどの湿地帯に作られている。
谷津の外側は、標高26、7メートルほどであるが、谷津は標高12、3メートルで、まわりより10メートル以上低くなっている。
東西の斜面は樹木でおおわれている。
南北の遊歩道は、湿原を傷つけないように木道である。
いや、コンクリート製かな?
遊歩道を歩いていると、360度緑の世界である。
まわりよりも低くなっていて、斜面林があるので、緑しか見えないのである。
出発してから2時間ばかり歩きい続けてたので、休憩することにする。
入り口から500メートルほど行った斜面林の中に、「鑑賞植物園」という熱帯植物園がある。
立派な温室の中にいろんな植物があり楽しめるが、なんと無料である。
休憩コーナーで、缶コーヒーを飲む。
水のペットボトルも買って、水分を補給しながら歩くことにする。
熱帯植物園は、先日来たときに見たので、今日はパスする。
ふたたび、歩き出すが、遊歩道のまわりの湿地にはいろんな花も咲いている。
のんびりと、緑のなかを行く。
公園の真ん中ほどにあるバラ園に向かう。
先日訪ねた時とは違って、バラ園は満開だった。
さまざまな種類が、これでもかというくらいに咲き乱れていた。
バラ園まで来ると、散策している人はかなりいた。
だいぶ暑くなってきたので、バラ園を過ぎて、さらに先の水路のある方まで進む。
そこは樹林が鬱蒼として、トンネルのようになっていて、苔もむしている。
南北に広がる公園の南端に、有料の駐車場があるが、すぐに満車になりそうである。
入り口近くには、有料の動植物園があり子どもに人気のレッサーパンダなどの小動物がいるので、ほとんどの客はここが目当てである。
時間も、午後1時を過ぎているので、帰路につくことにする。
バラ園まで戻り、ふたたび自然観察園を歩く。
ところどころに、掲示板があって、野鳥や花などの写真がある。
ホタルが繁殖している場所もあったが、夜は入場できないだろうから、見ることはできないだろう。
私は、田んぼの中の農家で育ったので、毎年夏はホタルが舞っていたものだった。
最後に、ホタルを見たのは、いつのことだろう。
帰りは、疲れもでて、しかも気温も高く、きつかった。
同じ道路なので、せめて反対側の歩道を歩く。
やっと、光ヶ丘団地まで戻って、公園のベンチに座ったのは、午後3時過ぎだった。
万歩アプリでは、21,000歩、17キロメートル。