晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

欧米人のおなまえ②

テレビのバラエティ番組を見ていたら、ペットのおなまえランキングというのをやっていた。

イヌとネコのベスト10が紹介されていた。

なんと、イヌとネコとも1位は同じで「ムギ」ちゃんということである。

昨年に続いて、二連覇だそうだ。

いったいどうして、「むぎ」なのだろう。

そういえば、最近活躍している個性的な女優さんの名前が、「麦」さんだった。

年齢が20歳位で、たぶん本名らしかった。

これを、女の子に名付けた両親のセンスにおどろいた。

それが、ペットの世界まで及んでいた。

2位以下は、イヌの方は、「ココ」、「モカ」、「マロン」、「チョコ」、「こむぎ」。

ネコの方にも、「きなこ」、「ココ」、「ラテ」が入っている。

「ココ」は「ココア」からきてそうだし、なぜか、食べ物、飲み物系である。

そして、名前のひびきがかわいいというのが重要なのだろうか。

 

私は、田舎の農家育ちなので、子供の頃は犬やネコや、ヤギもうちにいたことはあるが、ペットとはいえなかったろう。

犬は番犬だったし、ネコはちゃんとネズミを獲る役割があった。

ヤギから絞ったミルクは、かなりクセのあるものだったな。

私には、ペットを飼おうと言う気はない。

ただ、我が家には、息子たちが世話してるメダカと小エビがいる小さな水槽がある。

目を近づけないと見えないくらい小さなやつである。

名前もつけてないようだし、これは、ペットと言えるのだろうか。

ペットの名前は、飼い主がつける。

でも人間には、親がつけた名前、自分でつけた名前、亡くなったあとで残された人がつけた名前というのもある。

 

「欧米人のおなまえ」は、「日本人のおなまえ」にならったものである。

聖書からきているヘブライ語由来の名前の続きを、あげてみる。

 

Emmanuel(エマニュエル)
ヘブライ語、`Immanu 'El (インマーヌー エール)より、「神(エール)は我らと共に」。

キリストのことをいうらしいが、むかし「エマニュエル夫人」という映画があったが、有名人の名前では他に覚えがない。

 

Eve(イヴ)、Eva(エヴァ
ヘブライ語では Chawwah (ハッヴァー)で、「生きているもの(女性)」。

「アダムとイヴ」で知られる、アダムの妻で、人類最初の女性ということになる。

クリスマス・イヴなどの前日や前夜のことをいう「イヴ」は、これと何か関係があるのだろうか。

イヴという名前を考えていたら、イヴ・サンローランが浮かんできた。

 

Gabriel(ガブリエル)
ヘブライ語、Gavri'el (ガヴリーエール)より、「神(エール)の勇士」。

聖母マリアに受胎告知した天使の名前なので、絵画のタイトルにあったような気がする。

私がおぼえているのは、フィル・コリンズが在籍していたロックバンド「ジェネシス」のリーダー?がピーター・ガブリエルだったことである。

これだと、ファミリーネームということになる。

 

Hannah(ハンナ)
ヘブライ語、Channah (ハンナー)より、「慈しみ」。

預言者サムエルの母の名前だそうだ。

聖書がギリシャ語に翻訳された際、Anna (アンナ)になり、そちらの方が世界で使われている。

ハンナのいう名の女性の画家いたような気がしたので、考えてみたが思い出せない。

ウィキペディアで調べてみたら、女優や歌手やモデル、政治家など何十人も掲載されていたが、私が思っていた画家のハンナさんは見つからないかった。

 

Isaac(アイザック、イサク)、Isaak(イザーク
ヘブライ語、Yitschaq (イツハーク)より、「笑い」。

スペイン語で「イサク」、ドイツ語で「イザーク」、英語で「アイザック」となるが、日本人の感覚だと、「アイザック」というのはずいぶん違った印象になる。

私が、クラシック音楽を聴き始めた頃の、バイオリニストの第一人者は、アイザック・スターンだった。

彼は、ユダヤ系でポーランドで生まれたが、現在はウクライナになっているらしい。

 

Jacob(ジェイコブ、ヤコブ)、Jacque(ジャック)、James(ジェームズ)
ヘブライ語、Ya`aqov (ヤアコーヴ)より、「足のかかと(`aqev、アーケーヴ)を掴む者」。

旧約聖書では、ユダヤ人の伝説的先祖の名前、後にイスラエル (Israel) という名を与えられたそうだ。

なぜ、英語ではJamesになってしまったのだろう。

フランス語では、ジャック(Jacque)らしいのだが、英語でもジャック(Jack)はある。

私が好きだったエリック・クラプトンのいたロックバンド「クリーム」のベースストでボーカルをやっていたのはジャック・ブルース(Jack Bruce)だった。

個性的で好きなミュージシャンだったけど、何年か前に亡くなった。

 

Jesse(ジェシー、エッサイ)
ヘブライ語、Yishay (イシャイ)より、ギリシャ語で、Iessai (イエッサイ)になる。

ダビデ王の父の名前だという。

私にとっては、ジェシーは、大相撲のジェシー高見山と、ジェシー・ジェームズである。

どちらも古くて、中学生の頃である。

ジェシー・ジェームズは、ビリー・ザ・キッドと並ぶ西部の無法者だが、テレビの連続ドラマで放送していた。

気に入って見ていたが、カッコいいい俳優だったのは覚えている。

でも、名前は記憶がなかったので調べてみた。

クリストファー・ジョーンズだった。

確かに、カッコいい。

映画監督とトラブルがあって嫌気がさしたのか、若いうちに引退してしまったらしい。

どうりで、名前が記憶に残っていなかった訳である。

ja.wikipedia.org

 

ヘブライ語由来の名前が、ヨーロッパで使われるようになったことを、調べているとギリシャ語が、キーポイントになってる気がした。

旧約聖書」はヘブライ語で書かれたが、その後ギリシャに支配されるようになり「新約聖書」は最初からギリシャ語で書かれたという。

もちろん、「旧約聖書」もギリシャ語に翻訳された。

そして、ローマ帝国が支配するようになって、ラテン語に翻訳された。

そのような経緯を経て、ヨーロッパに広がってゆくわけで、やはり政治が及ぼす力は大きいのだなあ。

 

とりとめのないことを、書いてしまった。

 

 

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