晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

アナログとデジタル

若者の間で、アナログな音響機器が人気らしい。

ラジカセとかカセットウォークマンである。

平成に育った若者たちにとっては、懐かしいどころではなく、見たこともないだろう。

もちろん、もう作ってないだろうから、中古品である。

カセットウォークマンは、中古品なのに5万円とか6万円で売ってるのもあるというので、驚いた。

デジタルな機器で育った若者たちにとっては、カセットを使って操作する時の、カチャッという機械的な音が魅力的なのだという。

 

数年前までは、音響製品売り場の片隅に、生カセットテープが売ってるのを見かけたものだ。

今でも、カセットテープを使う人がいるのだと思ったものだったが、カラオケの練習用にご老人が使うのだと聞いたような気がする。

最近はさすがに、見かけない気がする。

でも,ネット販売のサイトで、カセットテープを再生できる音響機器を見ることはある気がするので、今でも作ってはいるのだろうが、中国製かもしれない。

私も、カセットテープのコレクションは、数年前に処分した。

学生時代から録りためた数百本のカセットである。

たぶん、400本くらい、段ボールに何箱分もあった。

 

アナログレコードが、静かなブームであるというのを知ったのは、もう20年も前のことだったと思う。

レコードプレーヤーの新製品も発売されていたし、アナログレコードにこだわるミュージシャンが、アナログレコードを限定版で発売したりしていた。

まだ、アナログレコード製造の会社が残っている。

リサイクルショップには、だいたい中古レコードの売り場があるのだから、世の中ではアナログレコードは生きていて、しっかりと再生されているのだろう。

私は、アナログレコードやレコードプレーヤーも処分してしまったが、中古レコードの売り場を見ると、心ひかれるものがある。

CDケースに比べると、レコードジャケットは見栄えがするので、インテリアにも使えそうだ。

日本の中古品は、状態もいいし、品揃えもいいので、レコード目当ての外国人も多いというのも聞く。

 

新製品として発売されたレコードプレーヤーは、スピーカー内蔵の簡易なものだった。

むかし、我が家で初めて買ったレコードプレーヤーもそういうものだった。

中学生の頃なので、半世紀以上前のことである。

ポータブルで持ち運びできるもので、それはシングル専用だった。

かつては、レコードプレーヤーといえば、高価な高級機器も、いろんなメーカーから発売されていた。

大事に使えば一生ものだろうから、今でも使えるだろうが、問題はレコード針やカートリッジかな。

今も、作られているのだろうか。

そういえば、レコード針のいらないレコードプレーヤーが発売されたことがあった。

レコードの溝を針でこすって音を拾うのではなく、難しいことはわからないが溝の凹凸を光学的に感知して、音をデータ化するというものだった。

でも、金額的に何百万円というようなもので、一般の愛好家の手が届くようなものではなかった。

 

「アナログレコード」ということばを書いていて、思った。

「アナログ」って、なんだろう。

CDが出てきたときに、CDは音をデジタル処理しているようなことだった。

アナログ人間」なんて言葉もあって、最新のものが使えない「古くさい」人間のような感じで使われている。

デジタルのデータは、プラスとマイナスでできていると聞いた気もする。

0と1だけしか使わない「二進法」を表現方法として使うということらしいが、単純にそれだけではないらしい。

調べてみたら、「アナログ」は連続した量(例えば時間)を他の連続した量(例えば角度)で表示することとなっている。

これに対して、「デジタル」は、連続量を飛び飛びな値(離散的な数値)として表現(標本化・量子化)する。

私のような、数学理科不得意な文系人間には、なんのことだか理解できない。

でも、レコードがCDになるときに、音質が劣化するということで騒ぎになった。

連続的なものを、離散的なものに置き換えるということだから、抜け落ちるデータが生ずるのだろうから、わかる気がする。

 

私は文系人間だが、音楽が好きだったせいで、音響機器や映像機器をいろいろ使ってきた。

だから、そういう電化製品に対して苦手意識はなく、好きである。

20代の頃だったが、音楽雑誌の記事を読んでいたら、マイクロフォンとスピーカーの原理は、おんなじである、と書いてあった。

ただ、方向が反対になっている、というようなことだった。

音が作る空気の振動によって、マイクロフォンの部品を振動させて電気信号にする。

反対に、電気信号によってスピーカーのコーンを振動させて音を出す、ということだった。

つまり、マイクロフォンの代わりにスピーカーが使えるのかなと思ったので、手元にあった小型スピーカーを、テープレコーダーのマイク端子に突っ込んだら、録音できた。

 

ステレオだけでなく、テレビやパソコンなど、音に関わる機器は、どんどん進化している。

機器の内部は、デジタルなのだが、考えてみると、音の入り口であるマイクロフォンと、音の出口であるスピーカーは、アナログのままである。

アナログにしないと、人間の耳には届かないのだろう。

よくわからないけど、おもしろい。

 

 

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