晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

ピュアオーディオの世界

スーパーでの買い物ついでに、書店に寄ってみた。

駅前のスーパーのビルの2階にある書店である。

定年で退職して以来、書店に行く機会が、ぐっと減った。

電車通勤していた頃は、かなりの頻度で、覗いていた。

私の興味の対象は、パソコンとかオーディオあたりなので、その関係の月刊誌の棚に行ってみた。

オーディオ雑誌が何冊かあったのだが、その表紙に「ピュアオーディオ」ということばが大きく出ている。

最近、どこかで見かけたことはある。

ピュアオーディオ」というのは、純粋に音楽を楽しむためのオーディオのことをであるということだ。

今までの、AV(オーディオ・ヴィジュアル)というような、映像のおまけのようなものではなく、音楽だけを楽しむことを考えようということらしい。

 

音楽再生だけの装置を作ろうというのが、大きな流れになっているようだ。

言ってみれば、昔のオーディオに帰ろうということか?

私が、音楽に興味を持ち始めた1970年代の頃を考えると、高級オーディオと言ったら、オープンリール・デッキだったな。

カートリッジに入っていない剥き出しのテープを使う、巨大なテープレコーダーだった。

オーディオ雑誌には、既成の製品に満足できない人のために、スピーカーの自作についての記事がよく載っていた。

そういう人は、秋葉原の部品屋で、必要なものを買い集めていた訳だ。

大物から小物まで、さまざまな店が並んでいた。

現在の秋葉原は、まったく違う世界になってしまってるだろう。

高級オーディオのための資金もなく、そこまでこだわっていなかった私は、安価なカセットテープを探すために秋葉原に通っていた。

FM放送のエアチェックに忙しい私には、カセットテープは必需品だった。

 

先日、TBSのニュースで、「レコード人気いま再び復活支える日本の技術」というのを見た。

レコード人気いま再び復活支える日本の技術【Bizスクエア 10月29日放送】|TBS NEWS DIG - YouTube

おもしろい内容だった。

ピュアオーディオ」の流れは、日本だけではなく、アメリカも同じらしい。

なんと、アメリカでは2020年に、CDの売上枚数とアナログレコードの売上枚数が、逆転したという。

世界一の音楽市場であるアメリカは、世界二位の音楽市場である日本の、5倍の100億ドルの売上金額である。

アメリカでは、CD DVDなどの売り上げは、全体の1割の10億ドルである。

それに対して、日本はCD DVDの売上は全体の8割で約20億ドルであるが、日本のCD DVDの単価は3倍なので、売上枚数はアメリカの方が日本の売上枚数の約1.5倍ということになる。

日本でも、アナログレコードの売上枚数は増加しているが、CDDVDの売上枚数を逆転することはないだろう。

アメリカでは、総売上の8割をストリーミングとダウンドードが占めているにしても、日本のCD DVDを超える枚数のレコードが売れているということは、すごいことである。

 

ところで、「レコード人気いま再び復活支える日本の技術」という番組のタイトルである。

レコードプレーヤーの売り上げも、どんどん増えているようで、新製品も発売されてるようだ。

レコードプレーヤーと言ったら「レコード針」であるが、「ナガオカ」という日本の会社が世界の9割を生産している。

そして、肝心のレコード生産に必須なレコード原盤のためのラッカー盤を作っているのは、日本の「パブリックレコード」一社のみであるとのこと。

もしも、この会社がなくなっていたら、新しいレコードは生まれることがなかっただろう。

つまり、現在の世界のアナログレコードというものは、日本のこの二つの企業が、そのほとんどを支えているということになる。

 

オーディオ雑誌の棚には、他にも「管球王国」なる書籍も並んでいた。

「管球」というのは、「真空管」のことで、真空管アンプというのも、静かなブームなのだ。

アマゾンやYahoo!shppingのサイトで、オーディオ関係を検索していたときに、真空管アンプというものが、安価なものから高級品まで、いろいろ発売されているのを見かけていた。

高級なものは、何十万円以上もして、手が届くものではないが、真空管アンプのあの剥き出しになった真空管の明かりには、惹かれるものがある。

レコードプレーヤーの新製品も発売されているが、安価な製品もあるだろうが、高級なものだと何十万円もする。

アナログレコードも、新しく発売されているものは、一枚4,000円以上するらしかった。

 

デジタルオーディオにおいても、「ハイレゾ」といわれる高音質の規格のものが発売されているが、規格が正式に制定されたのが、2014年なのでまだ最近である。

MP3に代表される、CDのデータを圧縮した低音質ではなく、CDよりもさらに音質を向上させようというものだ。

難しいことはわからないが、サンプリング周波数、や量子化ビット数を向上させることで、「高分解音質・高解像度音質」を実現させるのだという。

データ量としては、CDのデータ量の何倍にもなるが、保存するためのメモリやHDDの大容量化によって、可能なのだろう。

 

でも考えてみると、デジタルオーディオを向上させるほどに、アナログオーディオに近づいて行こうとしてる気がする。

だったら、アナログのままの方が、面倒ないのではないかな、と素人の私は考えたりする。

デジタルの利点は、コンパクトにできることだろうから、そのあたりが分かれ道だろう。

 

 

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