南米の国で、日本のアニメの登場人物の名前を、自分の子どもに名付ける人が多いという記事を読んだ。
日本のアニメやマンガは、世界中で放送されたり、読まれたりしているということは聞く。
日本で作られたものだと知らずに、見ていたりして、日本のものだと知って、日本という国に興味を持つようになったりするらしい。
南米では、自分が好きな場所や、自分が好きなものの名前を子どもに名付けることが多いらしい。
だから、アニメの好きなキャラクターの名前を、わが子につけたりするのだろう。
そう言えば、思い出したことがある。
サッカーのJリーグが始まった頃、ヨーロッパやブラジルから助っ人外国人選手が来日した。
その中に、ブラジルの「ビスマルク選手」と「ワシントン選手」がいた。
ビスマルク選手は、どう見てもドイツ系ではなさそうだったし、ワシントン選手も英語圏の感じではなかった。
それは、ファミリーネームではなく、ファーストネームらしかったので、なんか不思議な気がした。
きっと、それぞれの両親が尊敬する人物の名前を付けた、ということだったのだろう。
調べてみたら、ビスマルク選手の本名は、「ビスマルク・バレット・ファリア」であり、「ワシントン選手」の本名は、「ワシントン・ステカネラ・セルケイラ」だった。
記事によると、人気があるのは「ドラゴン・ボール」、「聖闘士星矢」、「ポケモン」などで、繰り返し放送されている。
どれも、我が家の息子たちが子どもの頃に、見ていたアニメである。
ペルーでは、ある調査の結果、「ドラゴンボール」の主な登場人物の名前が、かなり名付けられていたそうだ。
「悟空」ではなく、「悟飯」が最も多くて169人、「クリリン」も12人いたそうだ。
ペルーの人口が3000万人ということを考えると、どんなものだろう。
違う記事では、「聖闘士星矢」のヒロインである「沙織」にちなんだ「サオリ」が、6000人もいる、となってた。
日本語の「サオリ」ということばが発音しやすいらしい。
南米の言語は、ブラジルだけがポルトガル語で、その他の国々はスペイン語である
名前というのは、人間の一生についてまわるものである。
その後も、定着して残っていくものだろうか。
とても、気になるところであるが、私が生きてる間には確認できないことだな。
ところで何ヶ月か前に、欧米人の名前には聖書由来の名前が多いという記事を書いた。
聖書由来の、つまりヘブライ語の名前が、キリスト教の聖書が各国語に翻訳されることによって、その国の名前として定着していってる。
それを紹介したサイトがあったので、その名前を取り上げたのだが、思ったよりも多かった。
途中で、中断していたので、続きをやってみようと思う。
聖書が、日本語に翻訳される際に、人名についてはラテン語の発音が元になったが、ラテン語そのままではなく、発音しやすいように簡略化したようだ。
Jesus(ジーザス、イエズス、イエス)
ヘブライ語のYehoshu`a (イェホーシュア)より、ヤハウェは救い」。
ギリシャ語では、Iesous (イエースース)になる。
Yehoshu`a(ヘブライ語) → Iesous(ギリシャ語) → Jesus(英語) と変化してる。
つまり、Y → I → J となっているのだ。
日本語の「イエス」は、ラテン語の「イエースース」が、もとになっている。
Joel(ジョエル、ヨエル)
ヘブライ語のYo'el (ヨーエール)より、「ヤハウェは神(エール)」。
「ビリー・ジョエル」さんというシンガーソングライターがいる。
彼は、ユダヤ系であるが、本名は「ウィリアム・マーティン・ジョエル」であり、「ジョエル」は、ファミリーネームである。
John, Jean, Johann, Juan...(ジョン、ジャン、ヨハン、フアン、...... ヨハネ)
ヘブライ語のYehochanan (イェホーハーナーン)より、「ヤハウェは慈しみ深い」。
日本語の「ヨハネ」は、ラテン語の「ヨハネス」がもとになっているらしい。
英語の「ジョン」、フランス語の「ジャン」、ドイツ語の「ヨハン」などが、「ヨハネ」からきていて、もともと同じものだというのは不思議な気がする。
日本人にとっては、「ジョン」は、男性の名前では、代表的なものではないかな。
有名人から、「ジョン」という名の人をあげたら、何十人も出るのじゃないだろうか。
私の好きなミュージシャンだけでも、「ジョン・デンバー」、「ジョン・レノン」、「ジョン・フォガティ」と、どんどんあげられる。
Jonathan(ジョナサン、ヨナタン)
ヘブライ語のYehonatan (イェホーナーターン)より、「ヤハウェは与えてくださった」。
短縮形は、Yonatan (ヨーナーターン)。
「ジョナサン」といったら、「かもめのジョナサン」という映画があって、「ニール・ダイアモンド」という歌手が同名の曲を歌っていた。
我が家から歩いて行ける所に、「ジョナサン」というファミリーレストランがある。
転居してきたときには既にあったので、とても古い店だ。
「ジョナサン」という名前は、いったいなにからきてるのだろうか。
Judah, Judas, Jude(ジューダ、ジュダス、ジュード、ユダ)
ヘブライ語のYehudah (イェフーダー)より、「賞賛」。
ビートルズの「ヘイ・ジュード」を初めて聴いた時、「ジュード」って何だろう、と思った。
「ジュード」というのが人名とは思えなかったのだ。
「ジュード」は、「ユダ」のことだった。
後に、「ジュード・ロウ」という映画俳優があらわれて、人名だったことを知った。
この曲は、ポール・マッカートニーが、ジョン・レノンの息子のジュリアンのために作ったものだ、といわれていた。
「ジュリアン」という名を使わず、「ジュード」という「J」つながりの名前を使ったのだろうか。