晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

欧米人のおなまえ③

南米の国で、日本のアニメの登場人物の名前を、自分の子どもに名付ける人が多いという記事を読んだ。

日本のアニメやマンガは、世界中で放送されたり、読まれたりしているということは聞く。

日本で作られたものだと知らずに、見ていたりして、日本のものだと知って、日本という国に興味を持つようになったりするらしい。

南米では、自分が好きな場所や、自分が好きなものの名前を子どもに名付けることが多いらしい。

だから、アニメの好きなキャラクターの名前を、わが子につけたりするのだろう。

 

そう言えば、思い出したことがある。

サッカーのJリーグが始まった頃、ヨーロッパやブラジルから助っ人外国人選手が来日した。

その中に、ブラジルの「ビスマルク選手」と「ワシントン選手」がいた。

ビスマルク選手は、どう見てもドイツ系ではなさそうだったし、ワシントン選手も英語圏の感じではなかった。

それは、ファミリーネームではなく、ファーストネームらしかったので、なんか不思議な気がした。

きっと、それぞれの両親が尊敬する人物の名前を付けた、ということだったのだろう。

調べてみたら、ビスマルク選手の本名は、「ビスマルク・バレット・ファリア」であり、「ワシントン選手」の本名は、「ワシントン・ステカネラ・セルケイラ」だった。

 

記事によると、人気があるのは「ドラゴン・ボール」、「聖闘士星矢」、「ポケモン」などで、繰り返し放送されている。

どれも、我が家の息子たちが子どもの頃に、見ていたアニメである。

ペルーでは、ある調査の結果、「ドラゴンボール」の主な登場人物の名前が、かなり名付けられていたそうだ。

「悟空」ではなく、「悟飯」が最も多くて169人、「クリリン」も12人いたそうだ。

ペルーの人口が3000万人ということを考えると、どんなものだろう。

違う記事では、「聖闘士星矢」のヒロインである「沙織」にちなんだ「サオリ」が、6000人もいる、となってた。

日本語の「サオリ」ということばが発音しやすいらしい。

南米の言語は、ブラジルだけがポルトガル語で、その他の国々はスペイン語である

名前というのは、人間の一生についてまわるものである。

その後も、定着して残っていくものだろうか。

とても、気になるところであるが、私が生きてる間には確認できないことだな。

 

ところで何ヶ月か前に、欧米人の名前には聖書由来の名前が多いという記事を書いた。

聖書由来の、つまりヘブライ語の名前が、キリスト教の聖書が各国語に翻訳されることによって、その国の名前として定着していってる。

それを紹介したサイトがあったので、その名前を取り上げたのだが、思ったよりも多かった。

www.asahi-net.or.jp

途中で、中断していたので、続きをやってみようと思う。

聖書が、日本語に翻訳される際に、人名についてはラテン語の発音が元になったが、ラテン語そのままではなく、発音しやすいように簡略化したようだ。

 

Jesus(ジーザス、イエズス、イエス
ヘブライ語のYehoshu`a (イェホーシュア)より、ヤハウェは救い」。

ギリシャ語では、Iesous (イエースース)になる。

Yehoshu`a(ヘブライ語) → Iesous(ギリシャ語) → Jesus(英語) と変化してる。

つまり、Y → I → J となっているのだ。

日本語の「イエス」は、ラテン語の「イエースース」が、もとになっている。

 

Joel(ジョエル、ヨエル)
ヘブライ語のYo'el (ヨーエール)より、「ヤハウェは神(エール)」。

ビリー・ジョエル」さんというシンガーソングライターがいる。

彼は、ユダヤ系であるが、本名は「ウィリアム・マーティン・ジョエル」であり、「ジョエル」は、ファミリーネームである。

 

John, Jean, Johann, Juan...(ジョン、ジャン、ヨハン、フアン、...... ヨハネ
ヘブライ語のYehochanan (イェホーハーナーン)より、「ヤハウェは慈しみ深い」。

日本語の「ヨハネ」は、ラテン語の「ヨハネス」がもとになっているらしい。

英語の「ジョン」、フランス語の「ジャン」、ドイツ語の「ヨハン」などが、「ヨハネ」からきていて、もともと同じものだというのは不思議な気がする。

日本人にとっては、「ジョン」は、男性の名前では、代表的なものではないかな。

有名人から、「ジョン」という名の人をあげたら、何十人も出るのじゃないだろうか。

私の好きなミュージシャンだけでも、「ジョン・デンバー」、「ジョン・レノン」、「ジョン・フォガティ」と、どんどんあげられる。

 

Jonathan(ジョナサン、ヨナタン
ヘブライ語のYehonatan (イェホーナーターン)より、「ヤハウェは与えてくださった」。

短縮形は、Yonatan (ヨーナーターン)。

「ジョナサン」といったら、「かもめのジョナサン」という映画があって、「ニール・ダイアモンド」という歌手が同名の曲を歌っていた。

我が家から歩いて行ける所に、「ジョナサン」というファミリーレストランがある。

転居してきたときには既にあったので、とても古い店だ。

「ジョナサン」という名前は、いったいなにからきてるのだろうか。

 

Judah, Judas, Jude(ジューダ、ジュダス、ジュード、ユダ)
ヘブライ語のYehudah (イェフーダー)より、「賞賛」。

ビートルズの「ヘイ・ジュード」を初めて聴いた時、「ジュード」って何だろう、と思った。

「ジュード」というのが人名とは思えなかったのだ。

「ジュード」は、「ユダ」のことだった。

後に、「ジュード・ロウ」という映画俳優があらわれて、人名だったことを知った。

この曲は、ポール・マッカートニーが、ジョン・レノンの息子のジュリアンのために作ったものだ、といわれていた。

「ジュリアン」という名を使わず、「ジュード」という「J」つながりの名前を使ったのだろうか。

 

 

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