YouTubeを立ち上げて、最初に出てきた作曲家が、「フランチェスコ・ヴェンチュリーニ」である。
YouTubeだけではないと思うが、このようなサイトには、学習機能があるようである。
今このサイトを見ている人間は、どのようなものを好んで見ているかを知っているのである。
ということは、私の使ってるコンピュータを識別していて、データを蓄積しているということなので、考えると恐ろしいことである。
私は、最近はバッハやモーツァルトには見向きもせず、聞いたことのないような名前の作曲家の作品だけをきいている。
だから、そういう聞いたことのないような名前の作曲家の作品が出てくる。
もちろん、孫娘が来た時によく見ているゲーム関係のものも、その中に混ざって出てくる。
YouTubeには、「フランチェスコ・ヴェンチュリーニ」の作品は、この“Concerti da Camera"と"Overture No.5"と題された二つのファイルだけが、登録されているようだった。
他にも、単品の作品がいくつか出てくるが、この二つの組曲集に含まれるように思われる
”Concerti da Camera"というのは、「室内楽コンサート」という意味らしい。
ここで演奏されている作品は、彼にとって最初の協奏曲集で、生前に出版されたものとして、現在唯一残されているものらしい。
Francesco Venturini - Concerti da Camera - YouTube
どんな人だろうと、「フランチェスコ・ヴェンチュリーニ」で検索してみたが、作曲家個人の情報は見つからない。
ウィキペディア日本語版にも、登録されていなかった。
日本では、ほとんど知られていないということだろう。
ただひとつ見つかったのは、彼の作品を演奏するコンサートがあるとの記事である。
「横浜日吉新聞」というローカルなタウン情報サイトに載っていた。
私ごとだが、日吉は高校を卒業して秋田から出てきて、最初に住んだ街であり、次に住んだのが隣駅の綱島である。
東急東横線の駅が、思い出されて、懐かしい。
慶應大学のオーケストラが、日吉キャンパスで行う古楽器演奏会で演奏する五つの作品の中に、ヴェンチュリーニの作品も入っていた。
バッハ、テレマンというそうそうたる顔ぶれにまじっている。
でも、よく見たら2018年の記事だった。
"Overture No.5"という作品は、スウェーデンのオルガン奏者だったエンセルハルトのコレクションにあったものを、ルンド大学に移管し、北ドイツのバロック・アンサンブルが初録音した、とある。
この作品は、12分ほどの短いものだが、六つの曲からなる組曲になっている。
Francesco Venturini: Ouverture No. 5 in E Minor | 1715-45 - YouTube
そこで、“Francesco Venturini ”で検索してみたら、英語版ウィキペディアが出てきた。
英語版の他にも、ドイツ語、フランス語、オランダ語、ポーランド語、それからCatalaというのがあって、カタルーニャ語らしいのだが、カタルーニャって、スペインの東部地方?でいいのか。
もうひとつ、アラビア文字らしいのがあるので、クリックしたら“arz.wikipedea.org"が開いた。
ページは、アラビア文字なので、なんにもわからない。
”arz"を調べたら、「アラビア語エジプト方言のISO 639-2言語コード」となっていた。
これで、全てなのだが、これらの言語の版には、彼についての項目があると言うことであるが、この言語の範囲というのは、何を意味してるのだろう。
それはともかく、“Francesco Venturini”という人が、生年が1675 年、没年が 1745 年であることがわかった。
どんな感じの人かなと思うが、肖像は残されていなくて、見つからない。
ドイツのハノーバーで亡くなったのは確かだが、息子たちがブリュッセル出身という記録が残っていることから、生まれはベルギーではないかと言われているらしい。
名前はどう考えても、イタリア風であるけれど、音楽家は音楽の本場のイタリア風にするのが、風習あったのかもしれないし、もしかするとイタリアから招かれた音楽家だったのかも知れない。
名前は忘れたが、やはりドイツ人でイタリア風の名前の作曲家がいたような気がする。
ヴェンチュリーニは、時代的には、ヴィヴァルディ(1678年~1741年)とはおなじころであり、モーツァルト(1756年~1791年)は次の時代となる。
彼は、ハノーバー選帝侯領の宮廷礼拝堂のバイオリニストとなり、その後コンサートマスター、主席楽長になった。
この楽団のために、多くの作品を作曲し、有名な作曲者となったようです。
彼の作品は、室内協奏曲やその他の作品も作曲したようですが、現在残されているのは、YouTubeに登録されている組曲形式のこの二つの作品だけのようです。