晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

電子図書館が身近なものになる①

私の住む柏市の市立図書館が、電子図書館のサイトを開設した。

そんな噂は聞いていたのだが、サイトをチェックしていなかった。

今年の1月24日から、サービスを開始していた。

なるほど、こんな感じである。

柏市電子図書館

web.d-library.jp

検索ワードを入力せずに、検索ボタンを押してみた。

検索結果が、「11140件中100件表示となった。

閲覧可能な電子書籍が、11140冊あるということだろう。

「利用カード」があれば、誰でもログインできて、貸し出し期間も紙の書籍と同じで2週間となっている。

期間が過ぎると、自動的に返却されてしまうということだ。

書籍の下に「予約者数」の人数が表示されているので、0人だったらすぐ借りられるけど、5人だったら随分と先のことになる。

 

私は、近隣の市の図書館の利用カードを持っている。

我孫子市流山市鎌ヶ谷市、千葉県立西部図書館、そして柏市の利用カードである。

松戸市の図書館も行ったことはあるが、カードは発行してもらっていなかった。

いずれも、柏市とは隣接の市だが、隣接でなくても利用可能なのだろうか。

昨年、古地図の所蔵状況を調べているときに、流山市立図書館がすでに電子図書館を開設していること知った。

今回、再度流山の電子図書館のサイトをチェックした。

流山市電子図書館

柏市のサイトと、デザインがまったく同じである。

ということは、同じ電子図書館システムを採用しているのだろう。

サイトの記載を読むと、千葉県の市町村で流山市が最初に電子図書館を開設した、とある。

ワードなしで検索すると、1001件となっている。

流山市電子図書館を設立したのは、いったいいつだろうと思い調べてみた。

しかも、柏市と同じシステムというのは、どんなものだろう。

それぞれの、市のサイトには電子図書館のシステムについて詳細な情報はないようだった。

 

電子図書館」という言葉に、私が興味を持ったのは、インターネットが身近になった頃だったので、たぶん2000年頃のことだと思う。

電子図書館の草分けといえる「青空文庫」が設立されたのは1997年のことらしいが、その頃はインターネットは身近なものではなかった。

なにしろ、インターネットに接続しようとしたら、電話線のモジュラーを差し替えなければならなかった。

その間、電話は使えなかったし、長電話してるのと同じ状態だったので、長い時間はネット接続できなかった。

Yahooを傘下におさめたソフトバンクが、それまでの高額なインターネット接続料に対して低額な接続料を武器に、乗り込んできたのは2001年のことである。

我が家も、さっそく契約して

Yahoo!BBで常時接続できるようになった。

ずいぶんと、昔のことのような気がするのだが、まだ20年くらいしか経っていない。

これで、やっとインターネットが身近になったわけだ。

 

ところで、柏や流山の電子図書館がどんなシステムによっているのかは、各市のサイトを見てもわからなかった。

ネットでいろいろと検索してみて、やっとわかった。

図書館流通センターという会社の「TRC-DL」というシステムらしい。

 

www.trc.co.jp

TRCが「図書館流通センター」で、DLは「デジタル・ライブラリー」である。

なんとも、わかりやすい。

流山市の方が、柏市よりも10年も早い2013年にシステムを導入している。

ところが、電子書籍の冊数は、今年開設した柏市の方が10倍以上である。

これは、システムの運用によるものかもしれない。

電子書籍は、ブラウザで扱えるものならば、自前のものでも用意できるらしいからである。

 

「電子出版流通制作協議会」という電子書籍業界の団体のサイトに、電子図書館の現状の調査が掲載されていた。

全国の公共図書館が、どれくらい電子図書館を整備しているかの最新の調査結果によると次のとおりである。

今年1月に公表されているが、2022年の調査である。

2022年10月01日現在で、461の自治体によって、369の電子図書館が設置されている。
自治体数と図書館数の差は、複数の自治体が共同で図書館を設置していることによる。

自治体の導入数   461/1788                25.78%
利用可能人口    6867/12614           54.44%
図書館導入率    1349/3315             40.69%

つまり、国民の54.44%は、電子図書館を利用できる状況であるのだ。

これは思ったより高い割合だと思う。

aebs.or.jp

電子図書館というのは、単に図書館を進化させるという問題ではないような気がする。

この社会の中で、情報をいかに共有していくか。

それが、情報を提供する側と、情報を受け取る側という、一方的な方向ではなく、もっと広い可能性のあるものにつながっていくものだと思う。

その辺りを、もっと考えたいと思った。

 

 

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