こんなポスターを見た。

私の住む街の市長選の候補者掲示板である。
もう、投票券が自宅に届いていたのに。
「無投票当選」なんて、私の人生で記憶がない。
「無投票当選」というのがあるのは、知っていた。
でもそれは、よっぽど人口の少ない村や町でのことだろうと、思っていた。
私の住む柏市は、人口43万人であり、中核市の規模の市でこんなことがあるとは思わなかった。
多党化しているこの時代に、市長の立候補者が一人しかいないということがあるのか。

現職市長の太田和美さんは、四年前に42歳で初の女性柏市長に当選した。
この時の選挙には、立候補者が4人いた。
この四年間、柏市政はどんな状況なのか、新聞を購読してないこともあって、よくわからない。
よほど、懸案事項もなく無風状態なのだろうか。
太田さんは、立憲民主党などの推薦を受けているが、その前職だった秋山市長は、2009年に当時の民主党などの推薦を受けて当選し、3期務めた。
無投票当選の記事を検索していたら、就任後に「柏駅東口周辺の再整備に向け、16年に閉店した旧そごう柏店の跡地購入も決めた。」とあった。
そういえば、東口近くにあった常陽銀行の跡地に、柏市立図書館本館を移転するという計画があった。
それが、財源などの問題があったらしく、いつの間にか立ち消えにになってしまった。
もしかすると、柏市立図書館本館の移転もこれに絡んでいるのだろうか。
私が選挙権を得てから、50年以上になるわけだが、これまでにどれだけ投票したのだろうか。
2015年の公職選挙法の改正によって18歳以上に変更された。
もちろん、私が選挙権を得たのは20歳で学生の頃である。
横浜に住んでいたのだが、そこで投票所に行った記憶がない。
それどころか、22歳で就職して、我孫子市に1年半、柏市に1年半、独り暮らししていたが、そこでも投票していない気がする。
その後、松戸市で両親と5年位暮らした。
選挙の投票所は、たいてい公共の施設である。
市役所支所や小学校、中学校などだろう。
ところが、そんなところへ出かけて、投票したという記憶が全然ないのである。
結婚して住んでいた高層の公団住宅のすぐ前に、小学校があって、そこに行ったことは覚えているが、それが初めての投票所だったかもしれない。
私は、政治に関心がないわけではなく、むしろ関心は強いほうだと思う。
いったい、10年くらいの間、私は何をしていたのだろうか。
その後、柏市の現住所に40年近く住んでいる。
自宅から歩いて2分ほどの近隣センターが投票所であるので、わざわざ出かけるということもなく、恵まれている。
期日前投票を利用することもあるが、その場合は車で10分くらいのクリーンセンターまで行く。
ところで、選挙ってどれくらいあるだろうと、考えてみた。
国、都道府県、市町村のそれぞれの選挙がある。
国は、衆議院議員、参議院議員があり、それぞれ任期が4年、6年であるが、参議院議員の半数は3年ごとに半数を改選する。
ということは、これを選挙の年当たりの回数を計算すると、
1÷4+1÷3≒0.25+0.33=0.58
都道府県は、知事、都道府県議会議員があり、それぞれ任期4年である。
同様に、計算すると、
1÷4+1÷4=0.25+0.25=0.5
市町村も、市町村長、市町村議会議員があり、それぞれ任期4年である。
同様に、計算すると、
1÷4+1÷4=0.25+0.25=0.5
これを合計すると、
0.58+0.5+0.5=1.58
となり、単純に考えると、平均して、選挙は1年に1回か2回はあることになる。
議会の解散や知事、市町村長の辞職・失職もあるので、これよりも多いはずである。
公職選挙法の改正によって選挙権は満18歳以上と引き下げられたが、被選挙権に変更はなかった。
被選挙権、つまり選挙を経て公職に就任する資格または地位の要件となる年齢は、基本的には25歳である。
しかし、参議院議員と都道府県知事については、30歳となっている。
つまり、市町村長については25歳が要件である。
現柏市長の太田和美さんは、25歳6か月で千葉県議会議員に当選し、当時千葉県議会史上最年少だった。
選挙で選ばれれば、選挙後1年間はリコールできない。
しかし、無投票当選の場合は、選挙翌日からリコールが可能である。
この数年、都道府県知事、市町村長が、パワハラやらセクハラやらスキャンダルやらによる失職、そして再選挙が多くみられる。
選挙というものは、選挙公報、ポスター掲示板、投票券、投票場要員、開票所要員、など、考えてみるととんでもなく金がかかっている。
通常の場合はともかく、なんとかならなかったのかというようなことも多い。
無駄に公金は使ってほしくないものだ。