米価格の高騰が始まって、もう2年になるだろうか。
私が、定年退職して主夫になってから、10年になる。
家族の主食である米を毎月スーパーマーケットで買っている。
考えてみると、この間にいったいどれくらいの米を買ったのだろう。
だいたい5キロのビニール袋である。
私は、ブランド米などのこだわりはないので、適当に選んでいる。
妻からは、複数産地米ではなく、単数産地米にするように言われている。
私が徒歩で行ける買物範囲には、スーパーは6ヶ所ある。
歩いて、近くて5分、遠くても15分か20分というところである。
さらに、車で足を伸ばせば、商業モールや道の駅、農産物直売所などもあり、かなりの数になる。
この数ヶ月の米売り場を見ていると、ほとんどが5キロで4000円代というところである。
時々、3000円台のものがあるが、売り切れ状態である。
4000円台のものは、在庫が多く積まれている。
先日、テレビのニュース番組で、「お米券」の話題をやっていた。
私などは、「お米券」なんかよりも、適正な米価格をコントロールするのが、政府のやることだと思うが、どうもピントをはずれている。
この番組の中で、米流通業界で、いつ米の暴落があるかが、注目されているとのことだった。
来年の米作付け面積がはっきりする頃に、米が過剰になることが予想される時点で、暴落するだろうということである。
米の流通過程には、高価で買い入れた米が在庫になっているので、損失を出さないために高値を維持しなければならない。
しかし、その高値を維持できなくなれば、できるだけ損失を小さくするために、売値を下げるだろうにということである。
それが、暴落という程度なのか、大暴落なのか、ほんとに暴落があるのか。
米価格の高騰が始まった頃、政府は米の供給量は充分にあるので、新米が出れば米価格は落ち着くと言っていた。
ところが、新米が出ても米価格は下がるどころか、むしろ上がっている。
政府が、米の流通量は充分あると考えているということは、高価格の米が流通過程にダブついているのではないか。
米売り場の状況を見ていると、高価格米は消費者から避けられているのだと思う。
これで、「おこめ券」を配ると、結局高い米を買わせることになる。
消費者を救済しようとする「おこめ券」は、高い米を抱えている業者を救済することになる。
もしも、「おこめ券」が米価格の暴落を防ぐことになったら、その後ずっと高値を維持してしまうのである。
しかも、税金を使っているのに、米価格を適正なものにする役には立たない。
それにしても、この米価格の高騰は、何が原因だったのだろうか。
不透明な流通過程が、問題を見えなくしている確かだろう。
以前に調べた時には、三重構造となっていたような気がするが、再度調べて驚いた。
生産農家から消費者までの流れを抜き出したら、こんなことになった。
① 生産農家
② JA集荷センター(一次集荷業者)
③ 産地一次問屋(経済連・大卸)
⑤ 二次問屋(中卸)
⑥ 三次問屋(小卸)
⑦ 四次問屋(マイクロ卸)
⑧ 五次問屋(末端ブローカー)
⑨ 小売店・飲食店 → 消費者
それぞれの問屋が、役割を持っているというのだが、あまりにも複雑である。
市場競争不在のブラックボックスであり、果たして政府が把握できているのか。
我が家は、数十年間ある生協を利用している。
そして、かなりの食料を購入している。
宅配コースなので、週に一度品物が届く。
でも、お米は購入していなかった。
生協の米は、品質は良さそうだったが、価格が割高に思えたからだ。
それが、米価格が高騰して、生協の価格と逆転したので、生協で買ってみた。
数回利用したら、品切れにになってしまった。
生協は、生産農家と直接に契約しているので、扱い量が限られている。
買いたくても、なかなか買えない。
このほかに、生産農家から直接買う方法もありそうだ。
こんな時代なので、ネット販売している農家はけっこうありそうである。
その場合は、かなり多い量を玄米で、ということになるのかな。
我が家の近くにも、玄米用の精米機械を有料で使えるところがある。
郷里の親戚が送ってくれた玄米を、精米したことがある。
お米の購入について、もっと選択肢が増えることも必要かもしれない。