晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

十進法、そして十二進法?

図書館で借りた本の返却日が迫っている。

どうしても手元に残しておきたい本を、画像ファイルで残すことにした。

なんと暇なことをやるのだろうと自分でも思うが、確かに暇はあるのである。

テーブルにスキャナーを持ち出して、ページを開いてはセットし、スタートボタンを押す。

その作業を繰り返すだけである。

音楽でも聴きながらやっていれば、1時間ほどで一冊が終わる。

 

プリンター複合機でもあるスキャナーには、USBとSDカードの差し込み口がある。

スキャンした画像ファイルは、自動的にファイル名が付けられて、保存される。

ファイル名は、こんな感じになっている。

「23012301」という、数字8桁である。

考えてみると、(20)23年1月23日の01番ということらしい。

西暦の年の表示のために、2桁しか使っていない。

これを見て、かつての「西暦2000年問題」を思い出した。

コンピューターで、西暦年の記録処理に、4桁の上位2桁を省略して、下位2桁だけを使っていた。

なぜ省略したのかというと、その頃のメモリはとても貴重だったので、少しでもデータを小さくしたかったというのは本当だろうか。

たとえば、私の生年月日「1953-11-27」を、「53-11-27」となっていた。

現実に2000年が近くなって、「00」では、「2000」と「1900」を区別できないので、4桁に移行するようになった。

ところがプログラムやデータのなかに、2桁が残されていると誤作動を起こすことになるので、世界的な大問題になった。。

結果的には、想定されたような社会的な混乱は起こらなかった。

 

これは単なるファイル名なので、年表示はあまり問題ではないが、番号としては2桁しか使われていない。

通常ならば、アラビア数字(0〜9)2桁だと、00から99まで、100種類しか表示できない。

ところが、数字の他にアルファベットを使ってつけられるファイル名を増やしている。

日本で使ってるアルファベットは、英語のアルファベットというものらしく26文字である。

そうすると、数字(10)とアルファベット(26)で、合計36個を使える。

なんと、36×36=1296個のファイル名をつけられる。

でも、このスキャナーでは、01から始まって99で、アルファベットに繰り上がるのだが、次はA0から始まって、A9と後にAAと続く、そしてZZで終わる。

なので、上位の桁が数字の部分が99個、上位の桁がアルファベットの部分は、26×36=936個である。

2桁の表示で、99+936=1035のファイル名が作れる。

 

ものを数えるときに、十進法の考え方が私たちの頭にしみこんでいる。

最近は、あまり見かけなくななった気がするが、「ダース」という数え方があった。

鉛筆1ダースというように、12本で1箱だった。

なぜか、いつも間にか無くなって、10本で1箱になってしまっている。

調べてみたら、ダースはフランス起源ということだ。

12ダースで、1グロスだそうで、「グロス」というのもどこかで聞いたことがある。

これは、十二進法ということなのかな。

 

12といえば、時間は12がついてくる。

午前12時間と午後12時間の24時間で、1日である。

12月で1年だけど、1時間は60分で、1分は60秒だ。

干支は12で、5回巡って60年で、還暦である。

12と60、これは何か意味があるんだろうか。

洋の東西を問わず、人間の考えることは、似たようなものなのか。

 

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