晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

わかこゝろ① 菅江真澄テキスト

天明三のとしの春より、科埜の国つかまの郡に在て、この秋、更科や姨捨山の月見てんと、おもふどちうちものがたらいて、葉月の十三日、いまだ明けはてぬより旅よそいして、もとせんばの里を出て野はらになれば、 さらしなの月おもふとてしるべなきやみにぞた…

わかこゝろ 菅江真澄テキスト

天明3年、菅江真澄は、東筑摩郡洗馬村の医師可児永通宅に滞留中だった。 8月の名月を、更級郡八幡村の姨捨山で眺めるために、風流な同好者数名が誘いあって出かけることにした。 8月13日に出発して、29日に帰着している。 この年の日記「いなのなかみち」か…

半七捕物帳 岡本綺堂

この何週間か、「半七捕物帳」を、読んでいる。 青空文庫には、69編の「半七捕物帳」シリーズが収録されているが、現在その半分近くまできた。自分では、今までにけっこう読んだつもりでいたが、ほとんど読んだ記憶がなかった。 たぶん、新しく公開されたも…

棟方志功の板画

棟方志功という名前を知ったのは、いつだろうか。 長部日出雄さんが、棟方志功さんを描いた「鬼がきたー棟方志功伝」で、文部大臣賞をもらったのが1979年である。 でも、長部さんが津軽三味線の世界に生きる若者たちを描いた「津軽三味線じょんがら節」「津…

菅江真澄の旅と著作

七夕の人形 いなのなかみち 菅江真澄は、天明8年(1783年)に郷里三河を旅立ち、文政12年(1829年)に秋田にてその生涯を終える。 生年は、宝暦4年(1754年)であるので、30歳で三河を離れてから、46年が経っていた。 真澄が、津軽領内から、再度秋田領内に入った…

北の国から

「大草原の小さな家」をみていた頃、「北の国から」も見ていた。 「北の国から」は、リアルタイムではなく、再放送を録画して見ていた。 友人に、「北の国から」は、とてもいいよ、とすすめられたからだ。 たしかに、おもしろかった。夢中になって見ていた。…

大草原の小さな家

私は、就職してから1年半くらいを我孫子市で、次に柏市で1年半くらいを一人暮らししていた。 我孫子のアパートは、我孫子駅から4、5分の肉屋さんが大家さんだった。平家建てで3部屋あって、それぞれに玄関がある不思議なアパートだった。言ってみれば、長屋…

いなのなかみち⑩ 菅江真澄テキスト

十一日 塩尻のうまやに近う、阿礼ノ神社のありけるに、けふなんまうでんとて、ひるつかたまうでしかば、かうがうしく御籬の狗のむくつけげに、すさまじう冬のけしきたつ風に、あられいざなはれて、みてぐらの社の軒うつ音、杉の青葉にこぼれかゝりて、にぎて…

プラモデルを作っていた頃

孫娘が、プレゼントでもらったラジコンカーで遊んでいた。 車体は、チョロQを何倍かにしたような感じなのだが、機能は今どきのものなのでなかなかすごい。 まず、スピードが速い、その場で回転できる。 バッテリーは、USB充電で、25分間動く。 障害物回避モ…

地方出版社はどうなってるんだろう

昨年(2019年)7月末をもって、崙書房(ろんしょぼう)が業務を終了し会社を解散した。 崙書房は、千葉県流山市で1970年に設立された出版社である。 設立当初は、千葉県、茨城県に関する文献の復刻版を発行、その後は、地域に根ざした題材を扱った書籍を発行して…

サスペンスと捕物帳

妻は、テレビのサスペンスものが好きである。 ビデオデッキを駆使して、まめに録画している。これといったものは、見逃さない。 「サスペンスの女王 」ということばがあって、片平なぎさ、名取裕子、沢口靖子あたりが、その候補者だろうが、このへんは、欠か…

いなのなかみち⑨ 菅江真澄テキスト

seiko-udoku.hatenadiary.jp seiko-udoku.hatenadiary.jp 廿四日 けふは、風の祭あるといふ。 「科野なる木曾路の桜咲にけりかぜのはふりにすきまあらすな」 となん俊頼のながめ給ふも、此こゝろにや。 須羽のみやつこに風ノ祝、雨ノ祝などありけり。 けふの…

国名について調べてみた② 都道府県への移行

律令制による令制国という古い国名に興味があって、調べはじめた。 seiko-udoku.hatenadiary.jp 調べているうちに、これはどうも現在につながっていることなんじゃないか、と思うようになった。 これは、私の勉強のための覚書です。 現在の都道府県制は、1都…

デラシネ

五木寛之氏のエッセイ集に「風に吹かれて」というのがあって、そのなかに「デラシネ」ということばがあった。 彼の作品を読んだのは、この著作が初めてだった。たぶん、「風に吹かれて」というタイトルに惹かれたのだと思う。 「デラシネ」は、フランス語で…

いなのなかみち⑧ 菅江真澄テキスト

seiko-udoku.hatenadiary.jp seiko-udoku.hatenadiary.jp seiko-udoku.hatenadiary.jp 十日 夜あけはつれど、くらき空は、こしあめのふれば也けり。 雨づたふ軒ばの露の玉くしげふたこの里は明るともなし 日たけて当特がもとより、この雨さうざうしからん、…

光と翳の領域  串田孫一

先日、深田久弥氏の「日本百名山」について文章を書いていて、この本の文庫版の解説を書いたのが串田孫一氏であることを知った。 20代の頃に、串田孫一の「光と翳の領域」という本を愛読していた。 何がきっかけで、串田孫一氏を知ったのかは覚えていない。 …

いなのなかみち⑦ 菅江真澄テキスト

seiko-udoku.hatenadiary.jp seiko-udoku.hatenadiary.jp seiko-udoku.hatenadiary.jp 七日 あしたの空うちくもり、軒の梢に蜩の集く。 たなばたのうれしからましあしたよりいのり日くらしもろ声にして ふたつ星にたいまつるふみ。 「秋風やゝふいて、けふは…

インプット アウトプット

お父さんは、本を読んだり、パソコンしたり、 インプットしてるのしか見たことないけど、 このブログはアウトプットなのかな。 みたいなことを、ブログを読んでくれた長男に言われた。 ああ、そういうことなのかな、と思った。 文系の私と違って、理系の長男…

菅江真澄を旅にかりたてたもの

菅江真澄を旅にかりたてたものは、何だったのだろう。 天明3年(1783年)、30歳の春に、真澄は故郷三河を離れている。 30歳という年齢は、当時どういうものだっただろう。 江戸時代の平均寿命は、30歳とか40歳と言われる。ええっと思うが、これは今で…

善九郎物語

数年前に、秋田にある父の実家の当主だった伯父さんが亡くなった。伯父さんの父親は、私の父親の長兄だったが、末子だった父とは親子ほど年齢が離れていた。だから、正確には、私にとっては伯父さんではなく、従兄である。 伯父さんは、「善九郎物語」という…

地図はタイムマシン

明治初期に発行された「迅速測図地図」というものを見たくて、近隣の図書館の蔵書を検索していた。その結果、「迅速測図地図」は、松戸市立図書館と鎌ヶ谷市立図書館にあることがわかった。 柏市立図書館、流山市立図書館、我孫子市立図書館には、「迅速測図…

マフィンおばさんのぱんや

「パン焼き入門」という話を、何週間か前に書いた。子どもが小さいころに、パン焼き器を買ってパンを焼くようになったこと。パン焼き器が壊れたが、新しいものを買い換えたことについてだ。 たしかに、パンは大好きでよく食べていた。でも、何がきっかけでパ…

図書館へ行く

市立図書館が、現在休館中である。 システム入れ替えのため、11月2日まで休館ですとなっていたので、二週間ほど休むことになる。ホームページも使えないとなっていたから、大掛かりである。 棚卸しのための休館なら、毎年あるような気がするが、システム…

いなのなかみち⑥ 菅江真澄テキスト

seiko-udoku.hatenadiary.jp seiko-udoku.hatenadiary.jp seiko-udoku.hatenadiary.jp 十八日 永通がやに洞月上人とぶらひたまひて、砌に、としふる柿の樹の下の、風涼しう吹かたにむしろしいて、上人の、 いにしへをこゝにうつして柿の本聖のをしへあふぐか…

歴史を遡る

たいていの歴史の教科書は、はるか昔から始まって、現代に至る。 私の体験で考えると、日本史の授業は、中学校でも高校でも現代までたどり着いていない。 だいたい、昭和の途中で年度終了だった。 こんなことを言うと、いろいろと差し支えがありそうだが、も…

国名について調べてみた① 千葉と茨城

私は、姓氏や苗字とか地名とかが、とても気にかかるところがあって、すぐに調べないではいられなくなったりする。 ここで言う国名は、世界の国々の名前ではなく、 日本の律令制に基づいて設置された地方行政区分である令制国(りょうせこく)や律令国(りつりょ…

深田久弥の日本百名山

山に登らない人でも「日本百名山」ということばは知ってるかもしれない。 文筆家で登山家だった深田久弥の山岳随筆集「日本百名山」は、1964年新潮社から出版された。それに先立って、1959年から1963年まで、朋文堂の「山と高原」に毎月2座づつ連載された。…

いなのなかみち⑤  菅江真澄テキスト

seiko-udoku.hatenadiary.jp seiko-udoku.hatenadiary.jp seiko-udoku.hatenadiary.jp 甘七日 この里の人々とぶらひ来て、すむは八橋の近きにや、今もみづゆく河やながるゝ、燕子花の咲るやなどとひもて、熊谷直堅のかいつけける。 けふよりは心へだつなかき…

現代詩人全集 角川文庫

長年、多くの本を買い集めてきたのだが、今は手元にほとんどない。 最近になって、もう一度読んでみたいなと思う本がある。でも、とっくに絶版になっている。 角川文庫の「現代詩人全集」である。明治から昭和まで、全10巻で、神保光太郎、伊藤信吉、村野…

音楽と漫画に出会う

私には、二人の姉がいる。 姉たちが好きだった音楽や漫画に、私も囲まれて育ってきた。音楽や漫画については、姉の影響があると思う。姉の影響というよりも、そういうものが身近にあった環境かな。 音楽や映画の写真や記事が載っている「明星」「平凡」とい…