晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

ひとり旅

旅をするようになった頃、友人を持たなかった私はひとり旅をしていた。 夏の長期のアルバイトの後に、4、5日か1週間くらいの旅行をしていた。 初めての旅行は、能登半島だった。なぜ能登半島だったのか、思い出せない。 たぶん、たいした理由はないだろう。 …

ふるさとは遠きにありて

私は、10棟の集合住宅からなる150戸ほどのこじんまりした団地に住んでいる。 入居した当時は、30代だった。まわりは、同世代かもっと上の世代だった。 私の知ってる限りでは、ほとんどが日本各地出身の方である。 職場は、半分か3分の1が地元か県内で、その…

天の川は見えるか

外出して帰りに暗くなっていて、夜空を見ることがある。星が見えにくいとは言ってもそれなりには見える。 月の満ち欠けを見て、もうすぐ満月だ、とかだいぶ欠けてきて下弦の月だな、と思うこともある。 天の川の話を、妻と話してたら、「天の川を見たことが…

光と翳の領域  串田孫一

先日、深田久弥氏の「日本百名山」について文章を書いていて、この本の文庫版の解説を書いたのが串田孫一氏であることを知った。 20代の頃に、串田孫一の「光と翳の領域」という本を愛読していた。 何がきっかけで、串田孫一氏を知ったのかは覚えていない。 …

歩くこと 走ること

私は、歩くのが好きだ。JRの駅まで歩くと30分くらいだが、バスに乗るよりは歩く方がいい。 さすがにそれ以上の距離だと、よほど事情がないと歩くことはない。 妻と、ウォーキングで歩くことはある。できるだけ歩いたことがない道を、探して歩いて1時間く…

森林鉄道の時代

人間の記憶は、他の何かと細い糸で繋がっているようだ。 ひとつ引っ張り出すと、それに繋がった何かも引っ張られて姿を現す。 ものごとは、常に他のなにかと繋がっている。 記憶の奥底に積もっていたものが、何かを思い出そうとした途端に動き出す。 先日、…

深田久弥の日本百名山

山に登らない人でも「日本百名山」ということばは知ってるかもしれない。 文筆家で登山家だった深田久弥の山岳随筆集「日本百名山」は、1964年新潮社から出版された。それに先立って、1959年から1963年まで、朋文堂の「山と高原」に毎月2座づつ連載された。…

歩きつづけて

自分は、父に似ているなあと思うことが幾つかある。父は、30年前に亡くなった。父が亡くなった年齢を、自分はもう越えてしまった。 歩くのが、好きである。 父も、歩くのが好きな人だった。 日本のいろいろなところに行って、いろいろなものを見た人だった…

地図というもうひとつの世界

山へ行こうと思ったら、地図を用意しなければならない。有名な観光地にあるような山だったら登山地図が専門の出版社から発行されている。それが無いような地味な山だったら、国土地理院の地図である。五万分の一と二万五千分の一の二種類あるが、登山には二…

アウトドアとなべっこ遠足

子どもたちがまだ小学生の頃、アウトドアブームがあった。 オートキャンプ場が、あちらこちらに出来はじめていて、我が家も何ヶ所かは行ったことがある。テントもそれまでより設営しやすいものがでていたので買った。寝袋も人数分用意していた。 それより前…

野生の果実

果物のおいしい季節である。子どものころに、お気に入りだった野生の果実は、どこのお店でも売っていない。 ① ぐみ (茱萸 Silberberry) 実は、楕円形でさくらんぼに似ているかな。でも、まん丸の種類もあった。大きさは、1、2cmくらい。熟すと赤くなり、酸味…

父と山

父は山師だった。 山師ということばはいくつかの意味で使われている。 1 鉱脈の発見・鑑定や鉱石の採掘事業を行う人。 2 山林の買付けや伐採を請け負う人 3 投機的な事業でおおもうけをねらう人。投機師。 4 詐欺師。いかさま師。 (デジタル大辞泉) 父は、2…

登りたい山

今年になってから思い立って、これから登ってみたい山はどこか、考えてみた。今は大丈夫だけどいつまでも元気で歩けるわけじゃないだろうから、ほんとに登りたい所をはっきりさせておいた方がいいと思ったのだ。忘れてしまわないように、紙に書き出して部屋…