晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

無人探査機が月面に着陸した日

2024年1月20日、JAXAの無人探査機が月面に着陸した。 アメリカ、ソ連、中国、インド、に次いで日本が5カ国目ということになるらしい。 とは言っても、アメリカとソ連の探査機が着陸したのは、1966年であり、なんと半世紀以上昔のことである。 またまた、はる…

クマ出没 注意!

二十代の頃に、秋田県中央部の森吉山に一人で登っていた。 そしたら、こんな看板があった。 「クマ出没 注意!」 アスファルト舗装はされていないが、トラックの通れるような広い林道である。 「注意」と言われても、クマよけの鈴も持っていなかった。 まあ…

私にとっての未踏の地

広島でのG7に参加する各国の首脳が、原爆資料館を見学したというニュースを見た。 それぞれが、さまざまな思いを持って、見たことだろう。 私も、若い時に広島の原爆資料館に行った。 夏休みの2ヶ月間のアルバイトを終えた後の旅行だったから、9月になってい…

広葉樹と針葉樹

日曜日の朝に、「所さんの目がテン」という番組を久しぶりに見た。 この番組は、科学番組である。 身近なものを、いろいろ調べてみようというもので、ずいぶん昔から見てる気がする。 こどもが小さいころからなので、20年にはなるだろうと調べてみたら、19…

雪のある生活

私は、雪国で育った。 このことについては、ブログに何回か書いている。 秋田県と青森県の県境をなす白神山地の南麓の村で、生まれて高校卒業まで暮らしていた。 11月に初雪が降って、12月からから根雪となって、3月頃から溶け始めて4月初めには、あちらこち…

芙蓉の花が咲いている

芙蓉の花が咲いている。 咲き始めたのは、8月ごろだったが、10月になった今も咲いている。 葉っぱは、落ちてだいぶさみしくなったが、これから咲く蕾はまだいっぱいついている。 だいぶ以前のブログに、芙蓉のことを書いた。 集合住宅の駐車場の隅にあった芙…

ふるさとは遠きにありて そのニ

故郷の秋田に住んでいる幼馴染に電話をした。 昼のニュースで、故郷の街である大館の映像を見たからだ。 ニュースの映像では、河川の氾濫による浸水や、橋の崩落の様子が映っていた。 私の郷里の村は、大館市の山間部にあるので、どんな具合なのか心配だった…

昭和のアルバム

妻の父親と母親の古いアルバムをデジタル化している。 長年、空き家だった妻の実家の建物を手放すことになり、古いアルバムや写真がいろいろ出てきたけどどうしようと、妻の弟から連絡があった。 貴重なものだから、みんなが見れるようにデジタル化するとい…

「独身貴族」って何?

このブログの冒頭に、「趣味は、山、本、音楽、PC、その他。」と書いた。 これは、20代の頃からほとんど変わっていない。 まあ、その頃PCはまだ無かったので、代わりに「酒」が入るかもしれない。 そういうものに、小遣いのほとんどを使っていた。 最近は見…

白黒写真の時代があった

子どもの頃の写真を、私はあまり持っていない。 年に一回の学校の記念写真や、修学旅行の写真くらいである。 あとは、数枚のスナップがあるが、これはおじさんが撮ってくれたものである。 自宅近くの田んぼなどで撮ってもらった。 おじさんと言っても、10歳…

あこがれのシルクロード

若い頃の私にとって、シルクロードはあこがれだった。 二十代から三十代の頃である。 何がきっかけだったのか、はっきりは覚えていない。 行ってみたいと、思っていた。 自分が山を登ることをやっていたということが大きかったと思うが、時代がそういう時代…

ビル解体の動画を見る

阿蘇山が噴火した映像を、ニュースで見た。 火口の麓にある駐車場のライブカメラの映像だった。 白い噴煙が、そのうちに巨大な爆発になって黒い煙の塊が立ち上がって、駐車場の方向に向かって来る。 映像には、音声がないので現場の状況が今ひとつ伝わらない…

山歩きを始めた頃 登山靴とストーブ

山手線の池袋-大崎間が、工事のために二日間運休になるというニュースがあった。 工事は、渋谷駅の線路切り替えのためのものらしい。 ニュースの中で、「目白駅」が山手線しか停車しない駅ということで、取り上げられていた。 私は、目白駅は使ったことがな…

点と点がつながる

サスペンスドラマで、こんな展開がある。 複数のまったく関係のない人物のドラマが、同時に進行して行く。 それが、一つの事件にかかわることになる。 それぞれに存在していた点が、つながってしまう。 森村誠一さんの小説など、こんな感じが多かった気がす…

昆虫すごいぜ!

テレビの電源を入れたら、「昆虫すごいぜ」という番組だった。 香川照之さんが、進行する昆虫研究の番組だった。 香川さんは、カマキリのかぶりものをかぶっていた。 昆虫研究というよりも、昆虫オタクの香川さんによる昆虫採集の番組らしかった。 以前にも…

登頂するか、撤退するか

20代の頃に、山登りの友人と南アルプスの山を登っていた。 登り始めて、登山道脇に腰をおろして、休憩していた。 少ししたら、下の方から若者の声が聞こえてきた。 掛け声をかけながら、若者の集団が登山道を駆け上がっていった。 私たち二人は、あっけに取…

田代岳の思い出

田代岳は、私のとって原点となる山である。 中学一年生の時に、初めて登っている。 夏休みに、男性教師が参加者を募集して、有志の生徒が参加して登っている。 たぶん中学の二年生、三年生の男子生徒十数人だったと思う。 男子教師が数人引率して、9合目の湿…

世界自然遺産である白神山地のこと

白神山地は、1993年に日本で初めてユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。 登録理由としては、 「人の影響をほとんど受けていない原生的なブナ天然林が世界最大級の規模で分布」していることとされている。 私は、白神山地の麓で生まれ育った。 しかし…

山歩き こわかった話

山歩きをしていると、山小屋に泊まることになる。 山小屋といっても、ピンからキリまでいろいろである。 私の経験は、東日本の山に限られる。 北アルプスの山小屋は、場所によっては、個室もあるし、生ビールも飲める。 すばらしい風景を前にして、生ビール…

金になるスポーツ

ある女子ゴルファーの名前を聞くたびに、思い出すことがある。 先日も、その名前を見た。 彼女が、大会で初優勝した頃の発言が、話題になったのだ。 発言の内容について、正確には覚えていないが、次のようなものだったと思う。 プロがないようなスポーツを…

果物は丸ごと食べたい

住宅の庭にある樹木の枝が、道路まで飛び出ているのをよく見る。 枝には果実をいっぱいつけているものもある。 道路まで飛び出した枝から、熟した果実が道路に落ちていたりする。 排気ガスを浴びて育った果物を、収穫して食べようとは思わないのだろうな。 …

富士山とその仲間たち

富士山には、登ったことがない。 これからも、登らないような気がする。 私は、どちらかと言うと緑に覆われたような山が好きだ。 そういうところで育って、登り始めたのもそんな山だったからかも知れない。 富士山の登山道は、ほんとに何にもないようだ。 日…

花粉症とアレルギー

花粉症の季節がやってきた。 今年5歳になる孫娘に、花粉症の症状が出たので検査したら、いくつかのアレルゲンが見つかったと、先日来たときに言っていた。 まだ小さいのに、悩ましいことだ。 悪化しないければ、いいのだが。 我が家も、私以外の家族は花粉症…

村がなくなっていく

世の中には、変わった人がいる。いや、奇特な人と言うべきかな。 以前、ブログで森林鉄道のことを書いた時に、ネットで検索していたら、廃止になってしまった鉄道とともに、人が住まなくなってしまった村、廃校になってしまった学校など、いろんなものが見つ…

忘れられない山

「山と渓谷」という山岳雑誌があって、ずいぶん長く購読していた。 私が、購読していた頃は月刊で、かなり厚手の雑誌だったので、何年かのうちに本棚のうちのかなりのスペースを占めるようになった。 山岳雑誌は、他に「岳人」と「山と仲間」と「新ハイキン…

富士山と筑波山

先日、江戸川に行った時、あわよくば富士山が見えないかなと、思って行ったけど、案の定見えなかった。 ずっと以前にきれいな富士山を見たのは、思いがけなく見えたんだった。 サイクリングに出かけて、野田市と吉川市にかかる玉葉橋を渡った時に、富士山が…

ひとり旅

旅をするようになった頃、友人を持たなかった私はひとり旅をしていた。 夏の長期のアルバイトの後に、4、5日か1週間くらいの旅行をしていた。 初めての旅行は、能登半島だった。なぜ能登半島だったのか、思い出せない。 たぶん、たいした理由はないだろう。 …

ふるさとは遠きにありて

私は、10棟の集合住宅からなる150戸ほどのこじんまりした団地に住んでいる。 入居した当時は、30代だった。まわりは、同世代かもっと上の世代だった。 私の知ってる限りでは、ほとんどが日本各地出身の方である。 職場は、半分か3分の1が地元か県内で、その…

天の川は見えるか

外出して帰りに暗くなっていて、夜空を見ることがある。星が見えにくいとは言ってもそれなりには見える。 月の満ち欠けを見て、もうすぐ満月だ、とかだいぶ欠けてきて下弦の月だな、と思うこともある。 天の川の話を、妻と話してたら、「天の川を見たことが…

光と翳の領域  串田孫一

先日、深田久弥氏の「日本百名山」について文章を書いていて、この本の文庫版の解説を書いたのが串田孫一氏であることを知った。 20代の頃に、串田孫一の「光と翳の領域」という本を愛読していた。 何がきっかけで、串田孫一氏を知ったのかは覚えていない。 …