ブログの更新が滞って、なんと1ヶ月以上になってしまった。
今までで、最長期間かも知れない。
原因は、パソコンに放置されていたファイルの整理をしていて、それが面白くてブログに手がつかなかったからである。
このブログのタイトルの下に、「趣味は、山、本、音楽、PC、その他」と書いてある。
それが、私の興味を惹く事柄である。
かつては、これらに関する雑誌や本を買っていたこともあるが、今は何も買わない。
それどころか、新聞の購読もやめてから、何年になるだろう。
だから、それらの情報は、インターネット上にあるさまざまなサイトから得ている。
昨年頃から、パソコンのハードディスクの掃除をしていた。
さまざまなサイトからダウンロードして未整理のままだったファイルを、整理してひとつの電子書籍に、まとめるということをやっていた。
城址城跡、古典文学、歴史に関わるもの、音楽関係、そうして最後にコンピュータ関係まで来て、やっとひと段落しそうである。
未整理だったものを、電子書籍化するための整理をして、不足してるものを収集するだけであれば、それほどの手間はかからない。
ついでに、サイトのリンク集などを見ていて、面白そうなのをチェックしてみる。
長い期間放って置いたサイトだと、ほとんどのサイトはリンク切れになっている。
なかには、ちゃんとみることができるサイトもある。
そんなことを繰り返しているうちに、時間はあっっという間に経ってしまう。
この数ヶ月、一日のかなり長い時間をパソコンの前で費やしている。
こうして、大量のファイルをひとつの電子書籍にまとめる、ということをやっている訳である。
そうすれば、見たい時に見たり、読んだりすることができる。
ネット上にある記事は、いつまでも存在しているわけではない。
いつのまにか、サイト自体が無くなっていることがある。
もしかすると、サーバーが変わっただけで、探してみればどこかに移っているだけかも知れない。
世の中に、「テキストマニア」とか「情報マニア」というようなことばがあるとすれば、私はそれに近いかも知れない。
いろんなテキスト、いろんな情報が多くあるサイトがあると、それだけでうれしくなってしまう。
電子書籍には、EPWINGという規格があって、私がその規格の電子書籍を自作するようになって、20年くらいになる。
電子書籍ということばが使われるようになって、どれくらいになるのだろうか。
現在、最も使われている電子書籍の規格は、PDFではないだろうか。
これは、Adobeという会社がつくった規格で、かつては専用のリーダーが必要だったが、その後ブラウザで表示できるようになって、加速度的に普及したような気がする。
電気機器などを購入すると、印刷された冊子の「取扱説明書」が必ずついてきたものだが、今はPDFファイルになっていることもある。
機器のメーカーのサイトには、取扱説明書のPDFファイルが必ず置いてある。
かなり古いものもあるので、役にたつものである。
大学や研究団体の研究収録なども、それぞれのサイトにPDFファイルであったりする。
今は、かつてのように分厚い冊子を印刷して配布したりは、しないのかも知れない。
そういえば、私が勤めていた頃、職務の研修団体の機関紙のようなものを、それまでの紙の印刷物からPDFファイルに変更したことがある。
会員200名ほどの団体のサイトを新設したので、それが可能になったものだ。
おかげで、印刷屋に依頼していた印刷費が浮くことになった。
さかのぼって考えてみると、印刷屋さんへの依頼の原稿も手書きだったのが、途中からワープロなどで入力したファイルに変わっていたんだったな。
世の中、いつのまにか少しづつ変わっているのだ。
しかし、PDFという規格は、辞書事典のように数多くの情報からなる書籍には向いてない。
事項を検索することが難しいし、ファイルのサイズがとても大きくなる。
私が使っている「EPWING」という規格は、岩波書店の「広辞苑」をCDに収録するために作ったものらしい。
1986年に、富士通、岩波書店、ソニー、大日本印刷の4社で製作し、当初は「WING」という名前だった。
更に、汎用性を持たせ「EPWING規約」を制定した、とある。
EPは、「Electronic Publishing 電子出版」の略であるということは、今回ウィキペディアで調べて、初めて知った。
ということで、「広辞苑」のような辞書や事典のようなものを想定して考えられたもののようだ。
ところが、実際のところ、それほど浸透しなかったように思われる。
当時、ブリタニカ国際事典、平凡社の世界大百科事典、小学館の日本大百科事典などのCD版が発行されているが、すべて各社の独自規格で発行されていた。
今では、過去の遺物になっている気がする。
そんな規格の「EPWING」を、私は使っている。
それは、「EBSTUDIO」というソフトウエアを使えば、自分で自分用の電子書籍を作れるからである。
hishidaさんという方が、EPWING関係のソフトウエアを公開している。
各社が独自企画で制作していた百科事典のCD版を、EPWING規格に変換するツールを使ったのが最初だった。
そして、「EBWIN」というビューアを使えば、無料でデジタル版の百科事典を楽しむことができたのである。
Windows用の「EBWIN」というビューアの他に、iOS用やAndroid用の「EB Pocket」というビューアもある。
電子書籍は、やはり書籍なので、ノートPCの前で座って読んだり見たりするよりは、タブロイドでねころんで読みたいものである。
iPadなどiOSの機器は、Windowsとは流儀が違っている。
私は、ずっとWindowsを使ってきたので、iOSはiPadくらいである。
iPadに転送するには、「ifunbox」という専用アプリを使わなければならない。
その結果、次のように書籍が表示された。
「EBpocket」は、「EBWIN」に比べて、かなり機能が制限されている。
フォントが固定されていて、変更ができない。
フォントはかなりきれいだけれど、Windows版では可能な「縦書き表示」ができないの不便である。
文章によっては、縦書きで読みたい。
これは、はるか昔に、つくった書籍である。
英語版を日本語訳したものを公開していたサイトからダウンロードしたものだ。
ウィキソースは、自由に利用できるテキストをウィキペディアが集めたサイトである。
「青空文庫」にはないような作品がある。
少しづつ収録数が増えているが、これから充実していくことを期待したい。
やっと、ひと段落かな。