晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

有名であること 無名であること

デスクトップPCを起動し、外付けハードディスクのフォルダにある音楽ファイルを探す。

目的のファイルを見つけると、アプリが立ち上がって、音楽が再生される。

これまでは、こうやって音楽を聴いてきた。

PCも古いものなので、ウインドウズの立ち上がりも遅く、音楽ファイルの再生は大丈夫だが、映像ファイルはスムーズに再生できない。

ところが、テレビを買い替えたら、USBメモリ内のファイルが再生できたり、YouTubeやネットTVが見れるようになった。

YouTubeには、いろんな音楽ファイルが登録されているが、私の趣味であるクラシック音楽も多く見つけることができる。

今までが、何だったんだと思うくらいすばやく、音楽を聴き始めることができる。

 

作曲家ごとの作品集や、楽器ごとの作品集などが、1時間とか2時間のファイルになっているので、そういうものを楽しんでいた。

そうしているうちに、おもしろいことに気がついた。

おすすめに、聞いたことも見たこともない名前の作曲家の作品が出てくるようになった。

私は、クラシック音楽は結構好きなので、作品を聴いたことはないが、名前は知ってるという作曲家も多い。

でも、聞いたこともない名前の作曲家の作品が、次から次に出てくる。

最近は、行き当たりばったりで、そういうものを聴いて、楽しむようになった。

 

今日は、こんな作曲家と作品に出会った。

 

アントニオ・カルダラ  Antonio Caldara     1670〜1736

ヴェネツィアに生まれ、聖マルコ大寺院の聖歌隊員となり、マントヴァ公の招聘を受け、宮廷楽長となる。

マントヴァオーストリアに併合されたので、ローマに移りルスポリ公の宮廷楽長となり、1717年にウィーに移り、神聖ローマ帝国の宮廷副楽長に就任し、没するまでその地位にあった、とある。

なかなか、大変な生涯である。

Antonio Caldara 12 Sinfonie a quattro, SCO Bohdan Warchal

https://www.youtube.com/watch?v=gr7SX9uGwrE

 

フランチェスコ・ジェミニアーニ Francesco Geminiani    1687〜1762

トスカーナ大公国で生まれ、スカルラッティコレッリに師事した。

作曲家であり、第一級のヴァイオリニストでもあった彼は、ナポリの宮廷楽団のコンサートマスターに就任している。

ヴィルトオーソとしての評判から、ロンドンに招かれ、国王の前で演奏もしている。

そして、アイルランド王国のダブリンで亡くなっている。

Francesco Geminiani 12 Concerti grossi, Chiara Banchini 2/2

https://www.youtube.com/watch?v=4qWLdw5oKZg

 

フランチェスコ・マリア・ズッカーリ Francesco Maria Zuccari  1694〜1788

ウィキペディアには、この作曲家の項目は見つからなかった。

ネットを検索してみたが、ここにあげたチェロソナタが6曲、そして声楽の宗教曲がいくつかあった。

このようなものを、得意としていたのだろう。

Francesco Maria Zuccari (1694-1788) Cello Sonatas

https://www.youtube.com/watch?v=mmYBZGiiiqE

 

この三人が、今日たまたま出会った作曲家である。

なぜか、三人とも同時代、17世紀から18世紀、そしてイタリア出身である。

チェロや室内楽が、私の最近の好みなので、どれも心地よかった。

カルダラは、どこかで名前を見たことがある気はするが、他の二人は全く知らなかった。

 

小学校や中学校に通っていた頃、音楽室には作曲家の肖像画が飾ってあった。

天井近くの壁に、クラシック音楽の作曲家の肖像画がずらっと並んでいた。

20枚とか、30枚くらいだろうか。

だから、そんなに音楽好きではなくても、有名作曲家だったら、名前を聞いたらなんとなく顔が思い浮かぶんじゃないだろうか。

肖像画になっているような作曲家は、きっと世界のどの国でも知られているだろう。

ベートーヴェンモーツァルトチャイコフスキードボルザークシューベルト

ブラームスメンデルスゾーンショパン、バッハ、ヘンデルハイドン

これで10人であり、だいたい作品も聴いたことはあるだろう。

ロッシーニラヴェルドビュッシーラフマニノフシベリウス

マーラー、ストラビンスキー、サティ、サン=サーンススメタナ

このあたりだと、聴いたことはあるかな、という感じかもしれない。

こうやって考えていると、日本の演奏会で取り上げられるような作曲家は、50人とかそんなものじゃないだろうか。

クラシック音楽好きな私でも、名前だけでも知っている、とういう程度で、100人くらいだろうか。

 

クラシック音楽の作曲家が、多い国と言ったら、ロシア、ドイツ、イタリア、オーストラリア、フランス、イギリスあたりだろう。

それでも、各国から作曲家を挙げれば、せいぜい10人いるかどうかだと思う。

世界に知られているのは、そんなものである。

でも、ロシア、ドイツなど、それぞれの国の人たちに聞いたら、何十人も名前が出るのではないだろうか。

世界的には無名だけど、その国ではかなり有名という作曲家はいっぱいいると思う。

それを数えたら、いったいどれくらいになるのだろうか。

モーツァルトベートーヴェンは、現在は文句のつけようのない名作曲家だけれども、彼らの生前は彼らよりも評価の高い作曲家はいっぱいいたはずである。

必ずしも他より圧倒的に優れていたから、そのように評価されて、歴史にも残ってきた、というわけではないと思う。

そう考えると、それほど知られていない作曲家の中に、おもしろいものを見つける可能性は充分にあるだろう。

 

 

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