晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

金になるスポーツ

ある女子ゴルファーの名前を聞くたびに、思い出すことがある。

先日も、その名前を見た。

彼女が、大会で初優勝した頃の発言が、話題になったのだ。

発言の内容について、正確には覚えていないが、次のようなものだったと思う。

 

プロがないようなスポーツを一所懸命やってる人の気持ちがわからない。

 

言い換えると、金にならないスポーツをやってる人の気持ちがわからない。

私は、金になるスポーツをやってるけど。

こんな感じの、ニュアンスだった。

彼女が、言わんとしたことはわかる。

彼女に悪気がなかったこともわかる。

しかし、彼女の発言は、あまりにも大きな問題を包含している、と思う。

みんなが、金のためにスポーツをやってるわけじゃないよ。

ただ彼女には、想像力が足りなかった。

当時の私は、そう思ったので彼女の名前とその発言がひと塊になって記憶に埋め込まれてしまった。

 

日本では、プロスポーツと言ったら、古くは大相撲になるだろう。

神前相撲の昔から、江戸時代は大名お抱えの相撲取りとかがあったらしい。

そして、プロ野球である。

私が子どもの頃は、「ノンプロ」という言葉があった。

プロ野球ではないが、半分プロぐらいのニュアンスの社会人野球ということだった。

それに続くのが、「Jリーグ」となったサッカーだと思う。

その前は、実業団サッカーだった。

他にも実業団スポーツはいっぱいあった。

どこまでプロ化したのか、私にはわからない。

アメリカだったら、プロスポーツと言ったら、野球の他にいろいろある。

アメリカンフットボール、バスケットボール、アイスホッケー、今は、サッカーもある。

 

マチュアスポーツと言いながらも、仕事は午前中で、午後が練習というのが多かったと聞いた気がする。

場合によっては、ほとんど仕事をしないのも、ありだったらしい。

企業にとっては、スポーツ選手は宣伝用員だったのだろう。

そして、アマチュアスポーツには、オリンピックという最高の舞台があった。

マチュアには厳しいアマチュア資格の要件があった。

でも、アマチュアスポーツの祭典だったオリンピックは、いつの間にかプロも出場できるようになっていた。

オリンピックは、商業的なものを抜きにしては、存在できなくなっていた。

 

スポーツには、いろいろなスポーツがある。

メジャーなもの、マイナーなもの。

競技人口が多いという意味でメジャーなものもあるし、プロにつながってみんな知ってるという意味でメジャーなものもある。

マチュアスポーツでも、オリンピックという舞台につながっていれば、充分メジャーとも言える。

競技人口も少なく、オリンピックの舞台もないスポーツだってある。

 

人は、どうしてスポーツと出会うのだろう。

身近なところに、出会える場所があることもある。

近所に柔道や空手の道場があって、小さい子どもも通っている。

スポーツ少年団というのがあって、小学生くらいの子供たちのチームがあった。

我が家の長男は、卓球チームに通ってた。

野球やサッカーが、チーム数が多かったと思う。

中学校や高校になれば、スポーツの種類も増えて、自分で選べるようになるだろう。

 

スポーツを続けていく上でもモチベーションというのは、やっぱり大会への参加だと思う。

その大会で、どんな成績を残せるか。

大会に参加するにあたってチームの選手になれるか。

スポーツ選手として、自分の能力や将来性を考えるざるを得ない。

自分の能力を信じられる人は、自分の将来をスポーツと結びつけて考えるだろう。

それ以外の人たちは、スポーツは趣味ということになる。

 

書いているうちに、わからなくなってきた。

スポーツって、なんだろう。

私がやってる、ランニングや自転車や登山は、スポーツなのか。

スポーツは、人と競うものじゃないのか。

だとすると、私がやってのは、スポーツではなくただの運動かな。

調べてみたら、

スポーツとは、一定のルールに則って勝敗を競ったり、楽しみを求めたりする身体活動などの総称、となってる。

私の場合、前半部分には該当しないが、後半部分には該当する。

同じスポーツをやっていても、いろんな楽しみ方ができるということにはなる。

勝敗を競うこともなく、大会に参加することもなく、ただ身体活動を楽しむという私のような人も多いのだろうな。

 

 

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