晴耕雨読    趣味と生活の覚書

  1953年秋田県生まれ。趣味は、山、本、音楽、PC、その他。硬化しつつある頭を柔軟にすべく、思いつくことをなんでも書いています。あわせて、江戸時代後期の紀行家菅江真澄の原文テキストを載せていきます。

サンドイッチマンのおもしろさ

私は、サンドイッチマンが好きである。

ときどき、YouTubeで見たりして、妻にそのことを話したりしていた。

妻は、サンドイッチマンが主演で、バスを乗り継いで食べ歩く番組が見ているので、私も見ていた。

似たような番組は他にもあるけれど、サンドイッチマンの人柄から来るものなのかおもしろい。

 

「プロフェッショナル仕事の流儀」は、私がサンドイッチマンが好きなのを知っていた妻が録画してくれていた。

この番組は、第1回が2006年だそうだから、すごい本数が放送されていることになる。

それを考えると、私はそんなには見ていない。

サンドイッチマンに、数ヶ月飛び飛びで、密着して取材していた。

私はサンドイッチマンが好きとは言いながら、彼らのことをたいして知ってない。

 

仙台出身であること。

ラグビー部で知り合ったらしいこと。

M1グランプリで優勝してからこの10年ほどテレビによく出てること。

けっこういい年になってから売れた。

 

この程度の知識だった。

この長期の密着で話していたことで、知ったことが多かった。

どうして、サンドイッチマンが好きになったのか、考えてみた。

秋田出身の私と同じ東北出身というのは、あるかもしれない。

東北といっても、東北は広い。

東北に共通なものはないかと、考えてみた。

思いついたのは、東北には「けなす文化」がない。

それは、江戸の流れを汲む東京との大きな違いのような気がする。

 

サンドイッチマンのどこに惹かれたのか。

やっぱり、富澤さんの別世界にいるようなボケだと思う。

今回の番組で、富澤さんがネタを作っていることはわかった。

伊達さんは、僕は営業担当です、と言ってた。

富澤さんには、伊達さんのツッコミが必要なのだと思う。

漫才をやりたい富澤さんが、社会人になっていた伊達さんを誘って、コンビを結成する。

所属を目指していた「仙台吉本」は撤退してしまったので、「お笑い不毛の地」から上京する。

24歳で東京に出て、なかなか芽が出ず、30歳目前で「エンタの神様」に出場して、認められることになったという。

 

僕らは、それぞれ半人前で、2人で一人前なので一人の仕事はしません、と言ってた。

人付き合いが苦手な富澤さんと、営業担当の明るい伊達さんとでバランスが取れてるのだろう。

漫才のコンビというのは、目立つやつと目立たないやつとがいる。

私の観察では、どうも目立たないやつがボケで、ネタづくりをやってるようだ。

ネタを作るというのは、大変な作業のようだ。

二人いるからといって、二人でできるものでもなさそうだ。

ほんとに、漫才やりたいやつが、俺がネタ作るからと言って、相棒を引っ張り込むというパターンかな。

そういう目で見ていると、ツッコミの方はけっこう明るくて自由そうである。

ツッコミ次第で、ボケが生きてくるのだから、ネタが生きるのはツッコミ頼みでもあるのかしれない。

 

私は、どうも漫才コンビの目立たないやつに、惹かれるところがある。

アンジャッシュ児嶋一哉さんは、今はかなり売れっ子であるが、だいぶ前、いろんなドラマにちょい役で出てるころから、注目していた。

児嶋さんもネタ作り担当らしい。

ネタを作ってる人は、何かしら不思議な魅力が外に出るのかな。

 

小さい頃から、漫才が好きだった。

いとしこいし、千夜一夜、チックタック、といっても知ってる人は少ないだろう。

いつからか、漫才が劇的に変わっている。

そのことについては、だいぶ前に「ボケとツッコミ」という記事に書いた。

ことばのキャッチボール、ことば遊びなんだな、漫才は。

ことばにこだわるところから、何かが生まれる。

今回の番組の中で、おもしろかったもの。

「新鮮な魚介類」を、「死んだばかりの魚介類」と言い替える。

内容的には、そんなに違わないのに、インパクトはまったく違う。

こういうのが、おもしろい。

 

 

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