インプレスのPCWatchというサイトに、山田祥平のRe:config.sysという記事が連載されていて、ときどきのぞいていた。はっきり言って私にはレベルが高すぎて内容がよくわからないことが多い。でも私は、三分の一か四分の一しかわからないようなのを読むのが、けっこう好きなのだ。
PCだけではなく、オーディオ機器などの専門的な記事などもわからないながらに見たりする。
それを見ていたら、過去記事で8月に「Windows 95から25年 〜そして何が変わったか」というのがあった。さっそく読んだ。
変わって欲しいところが変わってない、というのが山田氏の結論のように思える。アプリや設定の扱いなど。
山田氏の観点とは違うかと思うが、私も、肝心なところが変わってないと思う。
私は、1976年に就職し、2015年に退職した。
Windows95が発売された1995年は、私が勤務生活していたちょうど中間の年だった。
職場には、デスクトップのワープロはあったが、パソコンはなかった。
発売当時のお祭り騒ぎは、テレビで見ていた。パソコンもないのにWindows 95を、買ったとか、買わないとか話題になっていた。
職場にあったワープロはNECの文豪で、表計算の真似事のようなことができた。
数字を入れた表を作って、演算機能というのを使うと、パソコンのように自動計算とはいかなくても、ちょっと手間をかければ複雑な計算ができた。それまでのプリンタ付き卓上計算機よりはずっと楽だった。
当分、職場にパソコンははいりそうになかったので、個人用にノートパソコンを買った。
DEC(デジタル・イクィップメント・コーポレーション)のハイノートというノートパソコンだった。OSは、Windows3.1 だった。
安かったのでこのOSを選んだが、やっぱりWindows 95にしたくなったが、ハードディスクの容量が足りなかった。そこで、今は死語になってる「圧縮ドライブ」というのを使った。時間をかけてドライブを圧縮すると、容量が見かけは大きくなり、とりあえず、Windows 95をインストールすることができた。
ノートパソコンは、ほとんど個人の趣味用に使っていた。
1998年、Windows98が発売された。Vaioのデスクトップを買った。ビデオカメラで子どもの動画を撮っていたので、これをパソコンで扱おうとしたのだが、Vaioはビデオの入力には対応していたが、これを扱いやすいmpegファイルに変換するには、とんでもなく時間がかかった。
私の趣味である音楽もパソコンで扱えることを知って、手持ちのレコードを音楽ファイルに変換したり、レンタルしたCDをmp3にして入力していた。
職場では、卓上ワープロのRUPOを使っていた。これは、ワープロであるにもかかわらず、パソコンソフトLotus123が搭載されていた。
その頃、表計算ソフトでは最も使われていたソフトだった。マイクロソフトからは、エクセルはまだ発売されておらず、マルチプランというソフトが出ていたが、あまり使い勝手は良くなかった。
しかし、マイクロソフトがエクセルを発売し、Windowsにエクセルとワードをバンドルするようになると、Lotus123と一太郎は存在感を失っていった。
私は、自分の仕事にLotus123を活用していた。特に、Lotus123のマクロ機能は、素人の私にも使えるもので仕事を効率化できた。
データの並べ替えや抽出、そして印刷を自動化できた。
マクロ関数に関するマニュアル本を買って勉強していた。最も一所懸命勉強した時期だった。
2000年、業務が大きく変更される。それまでの、紙ベースで報告していたものが、パソコンによりオンライン処理されるようになった。職場には、専用の端末が配置された。
紙の報告書を審査、提出するための会議のため出張する必要もなくなった。
たぶん、一般的な職場より数十年は遅れていたと思うが、やっと人並みになったかなという感じだった。
そして、定年退職になった。
個人的なことを言えば、この25年で最も大きな変化はインターネット環境だと思う。
Windows95の頃、インターネット接続している間は、電話が使えなかった。今は、WiFiがあり、Lanコードもいらないし、スマホもあるし、いつでもどこでもネットができる。
これから、パソコンの世界はどうかわっていくのだろう。